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概念図とは?書き方と活用法を分かりやすく解説

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編集者: Edraw

「百聞は一見にしかず」というように、言葉で説明を重ねるよりもイメージを図に表した「概念図」を見るほうがすぐに理解できるケースは多々あります。本記事では概念図の基本的な定義から活用目的やメリット、具体的な書き方とコツまで解説します。便利なテンプレートも紹介しているので参考にしてください。

1.概念図とは

概念図は、物事のストーリーや各要素の関連性を視覚的に表現するための図で「 コンセプトマップ」とも呼ばれます。

概念図の例

〈概念図の例〉  (引用:新潟市)

概念図では、単に情報を羅列するのではなく要素間の関係性を視覚的に理解しやすくするために図を用います。

概念図は情報やアイデアを視覚的に表現するツールですが、単一のフォーマットに限定されるものではありません。代表的な形式としては、「マインドマップ」、アイデアや構造を放射状に広げる「スパイダーマップ」、組織構造を表す「階層マップ」、システムの相互関係を図式化する「システムマップ」などがあります。

<マインドマップ>

<スパイダーマップ>

スパイダーマップ

<階層マップ>

<システムマップ>

階層マップ

システムマップ

これらのフォーマットを用途や目的に応じて使い分けることにより、効果的な情報の視覚化が可能となり共通の理解の促進や効果的なコミュニケーションが図れます。

2.概念図を活用する目的とメリット

概念図の主な目的は、「複雑なアイデアや情報を簡潔に整理・視覚化し他者に伝える」ことです。

概念図の利用には以下の5つのメリットが挙げられます。

  • プロジェクトの全体像を明確にし、関係者間での理解が深まる
  • 視覚化により複雑なアイデアでもチームメンバーや関係者と効率的に共有できる
  • 各要素の関連性が視覚的に示されるため構造を理解しやすい
  • アイデアを整理し、新しい発想の促進(ブレインストーミング)にも役立つ
  • 見た人の記憶に残りやすいため伝達・啓蒙手段としても優れている

概念図の活用により、情報の整理や共有が容易になりコミュニケーションの効率が向上します。また視覚的な表現により複雑な情報を簡潔に伝えることができるため、理解の促進だけでなく誤解の防止にも役立ちます。

3.概念図の書き方

ここでは、概念図の1パターンについて書き方を解説します。前述の4種類以外にも概念図のフォーマットはありますが、まずは基本的なパターンについて事例を用いて具体的な手順を見てみましょう。

今回は、「ITソリューション企業の事業内容」をサンプルに「EdrawMind」でスパイダーマップを作成します。まずは下のボタンから無料ダウンロードして手順に従って自分の概念図を書きましょう!

(1)テンプレートを選択

概念図の書き方

複雑な概念図もテンプレートを使用すれば数ステップで作成できます。ワークベンチの「クリエイティブマップ」から「DESTEP analysis」のテンプレートをクリックします。

(2)上位階層にテキストを入力

概念図の書き方:上位階層にテキストを入力

中央に会社名を入力し、主要な事業領域を中心から放射状に配置します。

(3)下位階層にテキストを入力

概念図の書き方:下位階層にテキストを入力

各事業領域からさらに具体的なサービスや製品を枝分かれさせます。

EdrawMindには「アウトラインモード」があり、切り替えることで文章からも効率的に作図可能です。

「アウトラインモード」に切り替えることで文章からも効率的に作図可能

作成した概念図は「ページスタイル」メニューからテーマやカラーが一括変更できるためデザインの変更も楽にできます。

概念図のテーマやカラーが一括変更できる

企業の広範な事業構造や提供サービスも、スパイダーマップを作成することで視覚的に概要を把握できます。EdrawMindを使用すれば、このようなスパイダーマップの作成も簡単です。

4.概念図を作成する時の注意点とコツ

わかりやすい概念図を作成する際には、以下の3点に注意しましょう。

  • 図や記号をシンプルにし、情報を詰め込みすぎない
  • 要素間の関係性を明確にし、論理的な流れを意識して配置する
  • 線や文字の使用は最低限にし、情報を簡潔に伝える

さらに、以下の6つのポイントをおさえて作成すると効果的な概念図が作成できます。

  • シンメトリー(左右対称)を意識する
  • 情報に応じて色分けやシンプルな囲み線でグループ化する
  • 使用する色数をおさえる(基本はベースカラー、アクセントカラー、ポイントカラーの3色)
  • 使用フォント・図形の色やサイズでメリハリをつける
  • アイコンを使用して直感的に理解できるようにする(アイコンは統一感のあるものを使用する)
  • 矢印は小さく目立ちすぎないようにする

5.概念図のテンプレート3選

世界で2,500万人以上のユーザーが利用しているマインドマップツール「EdrawMind」には、概念図作成に役立つテンプレートが豊富に揃っています。

次に、EdrawMindの「ギャラリー」のなかからいくつか概念図のテンプレートを紹介します。

<テンプレ―ト1:PDCAサイクルプロジェクト管理>

概念図のテンプレート:PDCAサイクルプロジェクト管理

画像をクリックしてテンプレート(.emmxファイル)を無料ダウンロード

上の概念図はPDCAサイクルの各ステップ(Plan、Do、Check、Action)を中心に関連する具体的な活動を示しており、計画の立案から実行、評価、改善までの流れを視覚的に理解できます。業務改善のためのプロセス分析やチームメンバーへの教育資料として活用できます。

<テンプレ―ト2:注文プロセスタイムライン>

概念図のテンプレート:注文プロセスタイムライン

画像をクリックしてテンプレート(.emmxファイル)を無料ダウンロード

上の概念図は注文プロセスの流れを視覚化したものです。関連する各ステップ(注文を受ける→承認する→製造→品質検査→梱包→在庫確認→配達)が円状に配置され各ステップがどのように連携しているかを一目で把握できるようになっています。製造業や小売業における内部業務フローの可視化や、顧客向けのサービス説明資料に活用できます。

<テンプレート3:PLM システムのデータフロー相関図>

概念図のテンプレート:PLM システムのデータフロー相関図

上の概念図は、製造業におけるデータ管理や処理プロセスなどのシステムの概要を視覚化したものです。データやシステムの各機能がどのように連携しているかを一目で把握できるため製品開発や顧客向けのサービス説明資料として役立ちます。

概念図は、情報を整理し、理解を深めるための強力なツールですが、一から作成するのは大変です。EdrawMindのテンプレートを活用すれば、簡単にビジネスユースにも適した概念図を作成でき、効率的な情報共有や意思決定が可能です。

6.おススメの概念図作成ツール

概念図作成ツールとしておすすめしたいのが「EdrawMind」です。EdrawMindは、直感的なインターフェースと豊富な機能・素材を備えた強力なマインドマッピングツールです。

概念図のテーマやカラーが一括変更できる

EdrawMindの主な特徴は以下の7つです。

  • ドラッグ&ドロップで簡単に要素を追加・編集
  • 多様な概念図を素早く作成できる豊富なテンプレート
  • 図形の移動や追加/削除に合わせて自動で再配置されるスマートレイアウト機能
  • 色、フォント、線のスタイルなど、細部まで自由に変更できる高いカスタマイズ性
  • PNG、PDF、SVG、PPTなど用途に応じて使い分けられる出力形式の多さ
  • チームでの共同編集が可能なクラウドでの保存と共有機能
  • Windows、Mac、Webブラウザ、スマートフォンと環境を選ばず使用できるマルチプラットフォーム

概念図作成において、特にEdrawMindでおすすめしたいポイントが豊富なテンプレートやアイコンなどのシンボルです。

前で紹介したテンプレートは、EdrawMindの豊富なライブラリの一部に過ぎません。目的に応じて適切なテンプレートを選択すれば手軽に概念図を作成できます。既存のテンプレートだけでなく、「ギャラリー」からダウンロードしたテンプレートも自由に編集可能なので、自分のニーズに合わせたカスタイマイズも可能です。

豊富な概念図テンプレート

さらに、EdrawMindにはアイコンやクリップアート素材も用意されており、視覚的に魅力的な概念図が作成できるだけでなく情報の伝達力が向上します。

概念図作成ためのアイコンやクリップアート素材

まとめ

文章にすると理解が難しい事柄でも、情報を整理し適切な形式の概念図として表せば見る人の理解が深まります。

あらゆる情報の整理・視覚化に役立つのが「EdrawMind」です。豊富なテンプレートやカスタマイズ機能を活用すれば、初めてでもすぐに効果的な概念図を作成できます。記事を参考に、EdrawMindをダウンロードして作成してみましょう。

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