ロジックツリーは、複雑な問題を整理し解決策を見つけるための効果的な思考フレームワークです。
本記事では、ロジックツリーの作り方について、コツ、手順そして練習問題を解説します。ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
1.要点を漏れなくロジックツリーを作成するコツ
ロジックツリーを使って問題解決を行うには、要素を的確に網羅した上で論理的に整理する必要があります。そのために、以下の3つのコツをおさえるようにしましょう。
1.1 目的を明確にする
ロジックツリーを作成する際にまず重要なのが、目的を明確にすることです。ロジックツリーにはいくつか種類があります。目的に応じて、以下の3つのツリーのどれを使用するかを決定しましょう。
【Whatツリー】構造を整理し、問題の全体像の把握や状況を明確にするためのツリー
【Whyツリー】なぜその問題が発生しているのかを深掘りし、根本原因を特定するためのツリー
【Howツリー】問題をどのように解決するか、具体的なアクションプランを策定するためのツリー
目的を明確にすることによりロジックツリーの方向性が定まり、効果的な分析が可能になります。
1.2 MECE(Mutually, Exclusive、Collectively, Exhaustive)に従う
ロジックツリーの構成要素に漏れがあると、判断に影響を与えます。構成要素をすべて洗い出す際に欠かせないのが「MECEの原則」です。
MECEとは「相互に排他的(Mutually Exclusive)であり、全体として漏れがない(Collectively Exhaustive)」ことを意味します。
MECEについて、本の分け方を例に見てみましょう。
ジャンル別 |
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形式別 |
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対象年齢別 |
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MECEを使うことにより、問題や状況を漏れなく、かつ重複なく整理できるため正確で効果的な分析や意思決定が可能になります。
1.3 AIツールの力を借りる
「漏れなく要素を洗い出す」点において有効なのが、AIツールの活用です。AIツールを使用してロジックツリーを作成するメリットは以下の3つです。
- 膨大な情報を短時間で抽出・整理し、重要な要素を選び出せる
- 人間が見逃しがちな要素も抜き出し、新たな視点が提供される
- 手動での作業を減らし、効率的にロジックツリーを構築できる
AIツールの利用により効率的に精度の高いロジックツリーが作成でき、より正確で包括的な分析が可能になります。
1.4 ブレインストーミング
AIを使用せずに個人やチームメンバーとブレインストーミングを行い、その結果を基に要素を整理してロジックツリーを作成する方法も有効です。 ブレインストーミングによりロジックツリーを作成するメリットは以下の4つです。
- 問題の背景を理解している当事者から現実的で実行可能なアイデアが出る
- 創造性を発揮し、予期しないアイデアを生み出す可能性がある
- 組織の文化や状況に応じた解決策を考案できる
- 問題解決プロセスへの参加により、メンバーの当事者意識が高まる
AIの活用と人間によるブレインストーミングはそれぞれ異なる強みを持っています。状況に応じて適切に使い分け、あるいは併用することでより効果的なロジックツリーを作成可能です。
2.ロジック ツリーの作り方
次に、実際にロジックツリーを作成する手順について見てみましょう。ここでは、短時間で効率的にロジックツリーを作成するために、マインドマップソフト「EdrawMind」のブレインストーミング機能とAI機能を使った作成方法について解説します。
2.1.ブレインストーミングでロジックツリーの作成方法
EdrawMindにはブレインストーミングで集めたキーワードをそのまま使用してロジックツリーを作れる機能があります。ブレインストーミング機能を利用すれば、アイデア出しからロジックツリー完成まで数ステップです。
(1)EdrawMindを開き、「ブレインストーミングモード」を選択
(2)ブレインストーミングの開始
画面左側の入力ボックスにアイデアを入力すると、ノードになって下のボックスに表示されます。
ブレインストーミングモードにはタイマーがついているため、限られた時間内でアイデアを出したいときにも役立ちます。
(3)ロジックツリーの作成
ノードを右側のキャンバスに移動すれば、そのまま簡単にロジックツリーが作成可能です。
EdrawMindにはスマートレイアウト機能があり、ノードの移動に合わせてレイアウトが再配置できるため、情報を整理しながら作成でき便利です。
(4)完成
2.2. AI機能を使ったロジックツリーの作成方法
EdrawMindのAI機能を使用すれば、テーマとなるキーワードを入力するだけでさらに簡単にロジックツリーが完成します。作成の効率化だけでなく、アイデア出しのたたき台としても活用可能です。ブレインストーミング機能と同じテーマを使って作成してみましょう。
(1)キーワードの入力
「ワークベンチ」から、入力ボックスにロジックツリーのテーマとなるキーワードを入力します。
(2)出力されたロジックツリーの修正
AIによって生成されたロジックツリーを確認し、必要に応じて編集します。追加や削除、ノードの移動もワンアクションでできるため簡単です。
(3)ロジックツリーのカスタマイズ
EdrawMindの大きな特徴が豊富なテーマとカラー、背景設定によるカスタマイズ性の高さです。画像やシンボルも配置できるため会社のロゴや外部素材も挿入でき、見映えの良いオリジナルのロジックツリーが作成できます。
テーマによる一括変換だけでなく、ノードやブランチの形状、コネクタのデザインも個別に設定できるため思い通りのロジックツリーが完成します。
(5)ロジックツリーの共有
ロジックツリーはリンクや画像での共有だけでなく、コラボレーションモードで共同編集も可能です。
EdrawMindのAI機能とブレインストーミング機能は、それぞれの強みを活かして効率的なロジックツリー作成と問題解決プロセスをサポートします。
3.ロジックツリーの練習
最後に、ロジックツリーの重要な要素のひとつである「MECE」について練習してみましょう。テーマは「自動車の分類」です。どのように分類すればよいか考えてみましょう。
<回答例>
セグメント別 |
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用途別 |
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駆動方式別 |
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エンジンタイプ別 |
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車種別 |
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答えは一つではなく、さまざまな切り口で分類可能です。MECEの原則に従うことで、情報を体系的に整理し見落としや重複を防げます。複雑な情報の整理に役立ててみましょう。
まとめ
ロジックツリーは、問題を体系的に整理し解決策を見つけるために効果的な手法です。 効率的かつ網羅的に要素の抽出に便利なのが適切なツールの活用です。
「EdrawMind」のAI機能やブレインストーミング機能、高い操作性はロジックツリー作成に役立ちます。目的の明確化、MECEの原則、そしてEdrawMindの活用で問題解決に繋げましょう。EdrawMindをダウンロードして、便利な機能をぜひお試しください。