マインドマップを描きたいけど、どういう風に描けばいいのかわからない。そんな時は今話題の生成AI/ChatGPTを使いましょう。AI/ChatGPTを使えば、マインドマップを自動生成することも可能です。後は多少の変更を加えるだけ。以下では、AI/ChatGPTを使ってマインドマップを自動生成する方法を3つ紹介します。
方法1:ChatGPT+Mermaidエディタ(無料)
(1)Mermaidとは
Mermaidとは、JavaScriptベースのダイアグラム描画ツールです。主にテキストベースで図を作成することができ、シンプルな記述言語を使用して、フローチャート、シーケンス図、クラス図、ガントチャートなど、さまざまな種類の図を生成することができます。
(2) Mermaidエディタとは
Mermaidエディタとは、Mermaid記法を使用してダイアグラムを作成、編集、プレビューできるオンラインツールやアプリケーションのことを指します。これらのエディタは、Mermaid記法の学習や試行錯誤を容易にするために設計されており、リアルタイムで図の変更を確認できるインターフェースを提供します。
以下では、無料で利用できるオンラインツール、Mermaid Live Editorを利用して説明します。
(3) ChatGPT+Mermaidエディタでマインドマップを自動生成する手順
ChatGPT(3.5)とMermaid Live Editorを使用して、マインドマップを自動生成する手順は以下のとおりです。
①ChatGPTのサイトを開き、マインドマップ作成のためのMermaidコード作成の指示を出します。
今回は「「組織図の書き方」について、グラフ形式のマインドマップを作成したいので、mermaidコードを直接的に作成してください。」と指示しました。
②Mermaidコードが作成されるので、右上の「コードをコピーする」をクリックしてコピーします。
③Mermaid Live Editorのサイトを開き、「Code」のウィンドウ内に表示されているコードを消去し、先ほどコピーしたMermaidコードをペーストします。
④Previewウィンドウにマインドマップが作成されます。
⑤必要に応じて、ダウンロード等の作業をActionsウィンドウで選択します。
(4)Mermaid記法について
先ほどのコードについて簡単に説明します。
・TD:上から下へ(Top Down) の方向を示します
・A[〇〇]:ルートノードを表します。[ ] の中はトピックです
・A1 [〇〇] 、B1 [〇〇] 、等:子ノードを表します
・「 -->」:親ノードから子ノードへのリンクを表します
その他ノードの色や形状等、Mermaid記法の詳細は、記事『Notionでマインドマップを作る魅力的な3つの方法』のPart 1 を参照してください。
方法2:AIを搭載したマインドマップ作成ツール
Wondershare EdrawMindには、デスクトップ版だけではなく、オンライン版も用意されていて、こちらにもAI機能が搭載されています。ここでは、EdrawMindオンライン版をご紹介します。
(1)EdrawMindオンライン版のメリット
①インストール不要:Webブラウザがあれば使え、ソフトをインストールする必要がありません。
②マルチプラットフォーム対応: Webブラウザ上で使用できるので、Windows、Mac、Linux、モバイルデバイスなど、さまざまなプラットフォームで利用することができ、どこからでもアクセスできます。
③クラウドベースの保存と共有:クラウド上にデータを保存することができ、データのバックアップやデバイス間での同期が容易になり、他のユーザーとの共有も簡単に行えます。
④豊富なテンプレートと素材:様々なテンプレートやドラッグアンドドロップで使える素材が豊富に用意されていて、より効率的でプロフェッショナルなマインドマップを作成することができます。
⑤リアルタイムのコラボレーション:複数のユーザーが同じマインドマップ上で同時に作業でき、リモートでのチーム作業やミーティングの効率を向上させることができます。
⑥ 多様なエクスポート形式:作成したマインドマップをPDF、画像、Officeファイルなどの様々な形式でエクスポートすることができます。
⑦無料体験が可能:誰でも無料で体験することが可能です。
⑧AI機能搭載:AI機能を利用してテキスト出力だけでなく、マインドマップを作成することも可能です。
注)EdrawMindオンライン版は個人プランでも使えますが、チームプランに比べていくつかの機能制限があります。
(2)EdrawMindオンライン版のAI機能を利用して、マインドマップを作成する方法
EdrawMindオンライン版のAI機能を利用して、マインドマップを作成する手順は以下のとおりです。
①EdrawMindのサイトを立ち上げ、「ワークベンチ」→「インスピレーションスペース」をクリックします。
②何をしたいか聞いてくるので、今回は「マインドマップ」を選択します。
③トピック入力欄に例えば「SEO記事の作成」と入力して送信します。
④コンテンツのアウトラインが示されるので、確認して良ければ「マインドマップを作成」ボタンをクリックします。
⑤マインドマップが表示されます。
⑥形状や色を変更したければ、簡単に変更することができます。
⑦コンテンツを変更したければ、「アウトライン」を表示させ、コンテンツを修正すれば、自動的にマインドマップに反映されます。
方法3:Chatgpt+ Diagramsプラグイン
ChatGPT単独ではマインドマップを作成することはできませんが、Diagramsというプラグインと組み合わせることで、ChatGPT上でマインドマップやフローチャートを作成できるようになります。ただし、プラグインを使うには、ChatGPT Plusユーザー(有料会員)である必要があります。
(1) Diagrams プラグインのインストール
①GPT-4 のモデルを選択して、プラグインストアに入ります。
② プラグインストアで「diagrams」を検索しDiagrams:Show Meをインストールします。
(2)マインドマップの作成と編集
①Diagrams:Show Meプラグインのインストールが完了したら、「チャットを開始する」をクリックします。
②ChatGPTに指示を送信します。今回は「seo記事の作成についてマインドマップを作成してください」と指示しました。
③通信許可を求められるので、「許可する」をクリックします。
④マインドマップが作成されます。
⑤「view fullscreen diagram」をクリックするとMermaid Live Editorが起動し、画面左側の「CODE」ウィンドウでコードを編集することにより、マインドマップの編集をすることができます。
ChatGPTに関するよくある質問と回答
Q.ChatGPTの各バージョンの違いは何ですか?
A. 以下にそれぞれの特徴を示します。
・GPT-3.5: 日常的なタスクに適しており、コストが低く応答速度が速い。
・ GPT-4: より複雑なタスクに対応でき、誤情報生成の発生率が低い。コンテキストウィンドウのサイズもGPT-3.5より大きいです。
・GPT-4o: テキスト、音声、画像を統合的に処理できるマルチモーダルモデルで、リアルタイムでの対話や感情認識が可能です。
Q.ChatGPTを使用するにはどうすればいいです?
A.まずOpenAIの公式サイト(chat.openai.com)にアクセスし、アカウントを作成します。アカウントを作成したら、チャットウィンドウに質問を入力して対話を開始できます。
Q.ChatGPTの出力を商業利用することはできますか?
A.ChatGPTの出力を商業利用することは可能です。ただし、OpenAIのコンテンツポリシーと利用規約に従う必要があります。
Q.ChatGPTは多言語をサポートしていますか?
A.ChatGPTは多言語対応していて、様々な言語で質問に回答できます。多言語のテキスト翻訳や、異なる言語でのコンテンツ生成も可能です。
まとめ
ここでは、AI/ChatGPTを使ってマインドマップを自動生成する方法を3つ紹介しました。
方法1の「ChatGPT+Mermaidエディタ」の方法は、無料のChatGPT-3.5で使えますが、Mermaid記法をある程度理解しておく必要があり、またChatGPTへの指示(プロンプト)作成にも工夫が必要です。
方法3の「Chatgpt+ Diagramsプラグイン」の方法は、有料のChatGPT Plusユーザーに登録する必要があります。
これらに比べ、方法2の「EdrawMindオンライン版」を使う方法は、誰でも簡単に使え、また無料体験版を試用することができるので、お勧めです。