回路図 記号

配線図記号一覧と事例紹介

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編集者: Edraw

電気回路や配線図を作成する際に、それぞれの記号の意味を理解している必要があります。ただし、配線図の記号は規格の新旧などによって様々な種類が存在し、混乱してしまうことも多いです。本記事では配線図の記号を一覧として、分かりやすく説明します。

1.配線図記号の種類

配線図記号には多くの種類が存在します。配線図を理解したり作成したりする際は、これらを把握していることが重要です。電気関係の各種規格によってそれぞれ記号が定められており、代表的な規格にはJISやIEC、ANSIなどがあります。把握すべき配線図記号を下記します。

1.1 電源・コンセント・ブレーカー

電池や電源から電力を供給する部分を示します。送電網から電気を供給する際は、コンセントやブレーカーによって電源記号を省略する場合も多いです。直流電源の場合はプラスとマイナスの端子をそれぞれ表現する必要があります。

1.2 照明・スイッチ

照明回路を図示する際に、照明やスイッチの記号を使用します。LEDや蛍光灯など、照明器具に関する詳細やタイプをラベルで表現することもあります。スイッチは接点によって開閉を表現する記号です。建築付帯の電気図面の場合は、三路スイッチや四路スイッチなどが使用されることも多いです。

1.3 接地

接地は電気回路を大地と同電位にするための電極です。大地に鉄板などを埋めて配線します。電気使用の安全を確保するために重要な要素です。

2.配線図記号の一覧

上記の配線図記号について、代表的な記号を一覧で紹介します。

2.1 電源・接点の記号

図形 名称 使用場面
直流電源(DC電源) 直流電源(DC電源)

・高電圧を取り扱う発電所などにおける制御電源

・PCやスマートフォンなどの電子機器内部

・病院などの重要インフラ

交流電源(AC電源) 交流電源(AC電源)

・一般家庭のコンセント元電源

・ポンプやファンなどに使用する動力電源

・照明などの電灯電源

バッテリー電源

バッテリー電源

(直流電源と同じ意味で使用する場合あり)

・ポータブル電子機器

・電気自動車の内部回路

・再生可能エネルギーの回路

接点の記号を下記します。

図形 名称 使用場面
接点 接点

・制御盤などの内部回路

・電子機器内部回路

・エアコンなどの温湿度制御回路

切替接点 切替接点

・照明スイッチ回路

・モーターの逆回転回路

・非常用電源への切替回路

2.2 配線の記号

図形 名称 使用場面
ケーブル/配線 ケーブル/配線 図面上で使用されるケーブル全般
ケーブル終端 ケーブル終端

・ケーブルの端末部分

・キュービクル等への接続部分

地中ケーブル・埋設配線 地中ケーブル・埋設配線

・地中に埋設した動力ケーブル

・カルバート等の配線

2.3 スイッチの記号

図形 名称 使用場面
1Pスイッチ/片切りスイッチ 1Pスイッチ/片切りスイッチ

・家電機器の電源回路

・照明回路

・バッテリーの電源回路

2Pスイッチ/両切りスイッチ 2Pスイッチ/両切りスイッチ

・照明回路

・ヒーターやファンの制御回路

・ブレーカーパネル内部

※片切より安全に切替可能

リミットスイッチ リミットスイッチ

・FA機器の制御用回路

・ドアの開閉検知回路

2.4 コンセントの記号

図形 名称 使用場面
壁付けコンセント 壁付けコンセント

・一般家庭の壁面コンセント

・オフィスなどの屋内壁面

アース付きコンセント アース付きコンセント

・洗濯機やシンク周辺などの水回りのコンセント

・水中ポンプ用コンセント

抜け止めコンセント 抜け止めコンセント

・サーバーやスイッチなどの通信重要機器

・医療機器

・屋外電気機器

2.5 照明の記号

図形 名称 使用場面
シーリングライト シーリングライト 一般家庭の天井照明
屋外照明 屋外照明 ガーデニングや軒下用の照明
ダウンライト ダウンライト

・居間やバスルームなどの屋内照明

・バーやショールームなどの商業施設照明

・ギャラリーや美術館

2.6 接地・ブレーカーの記号

ブレーカー及び接地の記号を下記します。

図形 名称 使用場面
接地 接地 電気を使用する場所では安全のために使用しなければならない
ブレーカー ブレーカー

・家庭内の照明分電盤内部

・FA機器の制御盤内部

・低圧回路全般

  • その他の記号

その他には以下のような記号が存在します。

図形 名称 使用場面
LED LED 一般的な照明内部
フォトレジスタ フォトレジスタ

・照明の調光回路

・光センサー

・ディスプレイ等の光感知

3.配線図の事例

配線図の事例

上記は建築付帯電気工事における配線図を示した一例です。建築付帯の配線工事における配線図は、建屋平面図の上から記号要素を乗せることが一般的です。建築設計の詳細な図面の場合は、ケーブル種類やライトの型式及び配線の隠蔽方法なども含めて詳しく記載することが多いですが、今回は事例として見やすいように割愛しています。

一般的な配線図の場合は、電源箇所となる分電盤からコンセントや照明回路へ接続されることが多いです。大規模な施設であれば、屋外にキュービクルなどを設置して埋設配線などで屋内に引き込みます。分電盤は建屋屋外に埋設された接地極から接地線を敷設しなければなりません。高圧受電の場合は、キュービクルから接地線を敷設することが多いです。

4.配線図記号に関するよくある質問

4.1 初心者が配線図記号を理解するためのポイントは?

配線図に登場する基本的な記号をまず覚えることが重要です。これらの記号は電気回路の基本的な構成要素を示しており、回路図を読むための基礎となります。JIS規格やIEC規格など、一般的に使用される記号を把握することが重要です。また、配線図記号を単に形を覚えるだけでなく、機能や役割を理解すると応用ができるようになります。各部品が回路内でどう働くのかを理解することで、配線図全体の意味がわかりやすくなります。

4.2 配線図記号はソフトウェアで作成できますか?

配線図記号はソフトウェアを使用して作成することができます。実際に多くのエンジニアや設計者が回路図や配線図を描くために専用のソフトウェアを使用しています。

AutoCADやjwCADなどの多くのソフトが販売されていますが、上記の記号や配線図事例はEdrawMaxを使用して作成されたものです。EdrawMaxには配線図記号が多く内蔵されているため、記号を作成せずとも簡単に図面上にドロップすることができます。

5.配線図記号を搭載するEdrawMax

電子回路の設計や配線図の作成には高度なソフトウェアが必要ですが、複雑で操作が難しいCADソフトウェアに抵抗を感じる場合も多いです。それに対して、EdrawMaxというソフトウェアが注目されています。EdrawMaxは、回路図や配線図を簡単に作成できるツールとして、特に初心者や中級者に人気があります。下記のような利点から、EdrawMaxが注目されています。

特徴1.回路記号・テンプレートを搭載する

EdrawMaxの大きな特徴のひとつは、豊富な回路記号とテンプレートを標準搭載している点です。回路設計を行う際には、正確な記号を使用することが非常に重要です。従来の回路図ソフトウェアでは専門的な知識や手間がかかり、記号を手動で作成する必要があることがよくあります。EdrawMaxはこれらの回路記号を事前に組み込んだテンプレートを提供しているため、すぐに使い始めることができます。

回路記号・テンプレートを搭載する

記号をドラッグアンドドロップで配置するだけで、簡単に配線図や回路図を作成することができます。記号はすでに規格に従って正しく設計されているため、初心者でも安心して使用できる点が大きな魅力です。また、必要な記号をすぐに検索して挿入できるため、時間を節約しながら効率よく回路設計を進めることができます。

特徴2.CADより軽くて使いやすい

一般的なCADソフトウェアは非常に強力で多機能ですが、その分操作が難しく、初心者がすぐに使いこなすのは難しい場合があります。特に回路設計においては、複雑な操作が必要なことも多いため、初心者や中級者にとっては敷居が高いと感じることがあります。また、操作が重いCADソフトも多く、使用するためにハイスペックなPCが必要となる事も多いです。一方、EdrawMaxは軽量で直感的なインターフェースです。CADソフトウェアに比べて軽快に動作し、必要な機能にすぐにアクセスできるため、初心者でも簡単に扱うことができます。

特徴3.図面管理に役立つ

EdrawMaxにはバージョン管理機能があり、作成した図面を簡単に保存や更新することができます。設計途中のファイルを随時保存し、後から変更点を追跡できるため、以前のバージョンに戻したいときにも役立ちます。

図面管理に役立つ

また、EdrawMaxはクラウド同期機能も提供しており、複数のデバイスで作業を行っている場合でも、インターネットを介してデータを同期させ、どこからでもアクセスできるようにすることができます。この機能を使えば、チームでの共同作業がスムーズに行え、リアルタイムで設計を進めることが可能です。さらに、作成した図面はPDFやPNGなどの一般的な形式でエクスポートすることができ、他のユーザーと簡単に共有できます。

特徴4.人気のAI機能

EdrawMaxはAI機能を活用して図表作成の効率と創造性を高めることができます。入力したキーワードや画像に基づいて、様々なスタイルの画像を自動生成します。「テキストから画像」モードでは、キーワードを入力し、画像の縦横比や精細度、スタイルを選択することで、リアルな風景画やアニメ風のイラストなど、多様な画像を生成できます。

AI機能を活用して図表作成の効率と創造性を高める

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