「コンセントの記号って何だろう?」と疑問を持ったことはありませんか?電気図面に描かれるコンセント記号にはそれぞれ意味があり、設置場所や用途に応じて使い分けられています。
この記事では、標準コンセントから非常コンセントまで、さまざまなコンセント記号の種類とその用途を分かりやすく解説します。さらに、コンセント記号を使って簡単に図面作成できる便利なツール「EdrawMax」についても紹介します。
1. コンセント記号一覧
図記号は多くの種類があり、ここで主な用途と特徴について解説します。
図記号 | 種類 | 主な用途と特徴 |
標準コンセント |
標準コンセントは、私たちが日常的に使う最も一般的なコンセントです。壁に設置されることが多く2口や3口のタイプがあり、主に一般住宅で使用されています。 | |
床付コンセント |
床付コンセントは床に設置されるコンセントで、フロアコンセントとも呼ばれます。部屋の中央やオフィスのデスク周りなど、壁際以外で電源が必要な場合に便利です。フロアカバーで隠せるので、見た目もスッキリします。 | |
天井コンセント |
天井コンセントは、天井に設置されるコンセントで、照明器具やプロジェクターなどの天井から吊り下げる機器に使われます。配線が見えず、部屋をすっきりと保てます。 | |
非常コンセント | 非常コンセントは、停電時に非常電源として使用できるコンセントです。災害時や緊急時に必要な電力を供給するために設置されます。家庭用の他に公共施設や病院などで重要な役割を果たします。 | |
設置極付コンセント | 設置極付コンセントはアース付きコンセントとも呼ばれます。接地極付きの電源プラグ(差し込みが3本あるタイプ)に対応したコンセントです。パソコンの電源などでアースピンがあるものを使用します。 | |
設置端子付コンセント |
アースターミナル付きコンセントとも呼ばれ、機器の接地線を接続するための接地端子が付いたコンセントです。一般家電では冷蔵庫や洗濯機がこのコンセントを使う事が多いです。 | |
抜け止め型コンセント |
電源プラグを差し込んで回すと抜けないようにロックがかかるコンセントです。パソコンのように簡単に抜けては困る場所でよく使用されます。 | |
引掛コンセント |
コンセント側とプラグ側に抜け止めのストッパーがついたタイプで、専用の電源プラグを使用します。 | |
漏電遮断器付コンセント |
漏電遮断器がついたコンセントです。漏電が起きた時に自動的に電路が遮断される、一般ではあまり見ることのないコンセントです。 |
これらのコンセントの種類を理解することで、適切な場所に適切なコンセントを設置し、電化製品を効率的に使用できます。
2. コンセント記号の添え字と意味
コンセント記号の右側に数字や添字があるものは、それぞれに意味があります。ここでは、よく使われるコンセント記号をご紹介します。
2.1 数字
数字はコンセントの口数を表します。たとえば、「2」は2口コンセント、「3」は3口コンセントです。数字だけでなく、定格電流・電圧・極数を示したものもあります。
2.2 機能
E |
設置極付コンセント (アース付きコンセント) |
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ET |
設置端子付コンセント (アースターミナル付きコンセント) |
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EET |
設置極設置端子付コンセント |
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EL |
漏電遮断器付コンセント |
「E」はearthの頭文字で、安全のため地面に電気を逃がす機能があり、感電を防ぎます。
2.3 形
WP |
防水コンセント |
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LK |
抜け止め型コンセント |
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T |
引掛コンセント |
コンセントの形状によって区別されます。WPは防水用コンセントで屋外用です。LKはロックがかかるコンセントです。Tの引掛コンセントは、シーリングライトなどで使用されます。
2.4 用途別
AC |
エアコン用コンセント |
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IH |
IHクッキングヒーター用コンセント |
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D |
食器洗い乾燥機用コンセント |
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H |
医用コンセント |
用途別に専用のコンセントを設置する場合に表示します。
これらの添え字を理解することで、適切なコンセントの選択と図面作成ができます。
3. コンセント記号の向きと意味
電気図面に描かれるコンセント記号には、向きがあります。以下に、代表的な向きとその意味を説明します。
3.1 一部が黒塗りされたコンセント記号
コンセント記号は、差し込み口を棒線で表し、黒く塗り潰された部分は壁や天井に埋め込まれる部分を示しています。塗り潰しの方向は、図面上の建物を上空から見た場合の表記方法です。
壁に取り付けるコンセントは壁側を黒く塗り、図の場合は左側に壁があります。床に取り付けるコンセントは、黒い三角が下につきます。
天井に取り付けられる場合、塗り潰しはなく、照明器具が天井に取り付けられることを示しています。
3.2 縦向きは天井または床に設置
縦向きのコンセント記号は、床や天井に設置されるコンセントを示します。たとえば、床に設置する場合は床付コンセント、天井に設置する場合は天井コンセントです。
これらの記号の向きを理解することで、コンセントの設置場所や用途を正確に把握できます。電気図面を読む際には、これらの向きをしっかりと確認し、適切な場所に適切なコンセントを設置することが重要です。
4. コンセント記号を使う時の注意点
回路図でコンセント記号を使用するには、いくつか注意点があります。ここでは、特に気をつけなければいけないポイントを解説します。
4.1 位置の決め方
コンセントの位置は、実際の使用状況を考慮して決めることが大切です。たとえば、リビングではテレビや電気機器の近くに、キッチンでは家電の配置に合わせて設置します。便利さと安全性を両立させるために、事前にしっかりと計画を立てましょう。
4.2 記号の正確な描き方
コンセント記号は、正確に描くことが重要です。電気図面では、誰が見ても理解できるように統一された記号を使用します。たとえば、コンセントの設置面(コンセントの向き)や形状で区別するコンセント記号を正確に記載します。
4.3 コンセント記号に関する規格や法規制
コンセント記号には、各国や地域で定められた規格や法規制があります。日本では、電気設備技術基準に基づいて設置する必要があります。これに従うことで、安全性を確保し、法的にも問題のない電気設備を作れます。
これらの注意点を守ることで、安全で便利な電気設備を設計・設置できます。電気図面を作成する際には、これらのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
5. 回路図作成ツール
図面作成ソフト「EdrawMax」は、コンセント記号が標準装備され、簡単な回路図から複雑な配線まで誰でも作成できます。ここでは、EdrawMaxについてご紹介します。
5.1 EdrawMaxの特徴
EdrawMaxは、誰でも簡単に使える強力な図面作成ツールです。以下の特徴があります。
- 800個以上の電気回路シンボル
- 業界に特化した豊富なテンプレート
- 直感的なインターフェース
コンセントや特殊コンセントなど、豊富な回路記号が標準で搭載されています。電気図面だけでなく、各種業界に特化したさまざまな種類の図面に対応するテンプレートが揃っています。画面操作がシンプルで、初心者でもすぐに使いこなせるわかりやすいインターフェースです。
5.2 EdrawMaxの活用方法
EdrawMaxを使えば、電気図面の作成が簡単です。たとえば、学校や電気工事士試験などの試験対策や家庭でのDIYにも役立ちます。誰でも図面を作成できるので、回路図の理解が深まります。
簡単に正確な図面を作成でき、電気図面作成のハードルが下がるのでEdrawMaxをぜひお試しください。
6. まとめ
標準コンセントから非常コンセントまで、用途や設置場所に応じて多様な記号が存在します。添え字や記号の向きについても理解することで、電気図面のコンセント記号を正確に読み取れます。
電気図面を簡単に作成したいなら、EdrawMaxがおすすめです。EdrawMaxは、豊富なコンセント記号を標準で備え、誰でも簡単に図面作成できます。試験対策やDIYなど、電気設備を効率的に学ぶお供にぜひご活用ください。