基本図 知識

サンキーダイアグラムってどんな図表?詳しく解説

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編集者: Edraw

皆さんはサンキー ダイアグラムというものをご存知ですか?熟知していなくても誰でも一度は目にしたことがあるサンキーダイアグラムについて、利用目的や作成方法をお伝えします。

1.サンキーダイアグラムとは

在庫のフロー

サンキーダイアグラムとは、モノ、情報、人の流れを表した図です。

挿絵で見ていただいたモノの通り、縦棒がいくつもあって縦棒同士が線で結ばれる形となっています。

各フローの大きさが、流量の大きさを表すので流量の規模を客観的に把握することができるのが特徴です。

簡単に言うと、一定期間の間にA→Bといったモノの流れを蓄積したものを図表としてあらわしていると言えます。

サンキーダイアグラムを用いることでモノや情報の遷移や規模の現状を共有し、業務の改善に役立てられます。

グラフの作成には、最低二つの属性と数量が必要です。

属性を3つ以上に増やすことも可能で、A→B→Cという複数の遷移を扱えるのがメリットです。

物質的なモノの流れだけでなく、例えば病気が発生した→どんな症状が出る→必要な治療という概念を表すことも可能です。

2.サンキーダイアグラムの活用事例と読み方

この見出しではサンキーダイアグラムを用いた事例やデータの見方を見ていきます。

2.1 用語と構成

用語説明イラスト

サンキーダイアグラムを作成するには次の項目が必要です。

  • ノード

情報の始点、終点を表す属性

  • 始点ノード

情報の始まりとなる属性

  • 終点ノード

情報の行先となる属性

  • リンク

ノード間をつなぐライン

サンキーダイアグラムは、データの始点、終点、数値という情報を元にこれらの要素を描画したものの集合で構成されます。

2.2 活用事例とその読み方

ページ遷移フロー

例としてある製品サイトのアクセス状況をサンキーダイアグラムにしてみます。

サイトにアクセスした人がサイトの間でどのようにページ遷移したかを表すデータをもとにしています。

wondershare社のEdrawMaxは、エクセルなどで作成したデータをもとにサンキーダイアグラムを作成することが可能です。

使いやすいインターフェースで初心者でも簡単に利用できます。

トップページへのアクセスからは

  • 説明ページ
  • 製品一覧ページ
  • 製品価格ページ
  • 問い合わせページ
  • 購入画面

に遷移する、または戻るという行動をしています。

更に、元データではそれぞれの数量が

説明ページ:600

製品一覧ページ:850

製品価格ページ:700

問い合わせページ:20

購入画面:100

戻る:200

というデータの通りに項目間の流れを表すラインの幅が異なる大きさです。

更に、製品一覧の線の部分にカーソルを置くと製品一覧への遷移、製品一覧からの遷移を表すラインが強調されます。

製品一覧のページからも

  • 説明ページ
  • 製品価格ページ
  • 問い合わせページ
  • 購入画面

そして戻るというユーザーの行動を検知することができるのです。

また、最終的に購入画面までどのような遷移を経過するかも確認できます。

エディタ上で、購入画面の線の上にカーソルを置くと該当するラインが選択されます。

もう一つ、例を挙げてみます。

食材利用用途

次はある家庭での購入食材の使い道を表しています。

キャベツ、小麦粉、卵と始点が複数あるような場合にも対応できます。

このダイアグラムでは、食材からどのような料理にどれだけの量を使用しているかを把握できます。

また、一つの料理に対してどのような食材が必要かが分かります。

3.サンキーダイアグラムの作り方

サンキーダイアグラムの具体的な作成方法をお伝えします。

順にみていきましょう。

Step1 データの準備と処理

フローデータ

サンキーダイアグラムの作成に必要なデータはどのように準備しますか?

エクセルでデータを準備します。

1行目:始点

2行目:終点

3行目:数値

という形式でデータを複数準備して、ファイルを保存します。

Step2 EdrawMaxに導入

edrawmaxサイト2

EdrawMax onlineでサンキーダイアグラムを作成していきます。

EdrawMaxは、図表などの描画のための専用ソフトです。使いやすく、ユーザーサポートも充実しているのでおすすめです。

①「新規作成」を選択する

新規作成

②左メニューからグラフを選択する

グラフ作成

③「インタラクティブ」ー「サンキーダイアグラム」ー「基本的なサンキーダイアグラム」を選択する

④描画領域にサンキーダイアグラムが挿入される

⑤グラフエリアを選択して「データを編集」を押下する

データ編集

⑥「インポート」から元データのファイルを選択する

インポート

データが反映されました

インポート後

Step3 カスタマイズと修正

カスタマイズ

レイアウトや書式などを修正します。

  • 書式

凡例の書式を設定します

  • テーマ

グラフ全体の色のテーマ

  • 背景色

グラフエリアの背景色

  • 系列

始点、終点ノードの線の色

  • 凡例

データタグの位置、間隔

Step4 エクスポートと共有

作成したサンキーダイアグラムをエクスポート、共有します。

それぞれ手順を示します。

  • エクスポート

エクスポート

①右上の「エクスポート」を押下する

②出力する形式を選択する

③別ウィンドウが表示されるので、以下の項目を設定する

  • ファイル名
  • 出力形式
  • 出力する範囲
  • 透かし設定
  • ドキュメントの数

④「エクスポート」を押下する

ローカルフォルダにエクスポートしたファイルが作成されます

  • 共有

①「共有」ボタンを押下する

②「リンクで共有」タブを選択する

共有

電子メールの場合:「電子メールを入力して招待する」を押下する

リンクで招待する場合:「リンクで共有」のボタンを右に押下してリンクをコピーするを押下する

④埋め込みリンクを発行する場合:「埋め込み」タブを選択する

埋め込み

「埋め込みを有効にする」ボタンを右にすると埋め込みタグが発行される

4.テンプレートからサンキーダイアグラムを作ろ

前の見出しでは、グラフメニューからサンキーダイアグラムを選択してサンキーダイアグラムを作成しました。

EdrawMaxでは、アプリケーションに内蔵されている図表のほかに個人作成した図表などのファイルをテンプレートとして投稿するオープンコミュニティがあります。

電気回路図やSWOT図などのビジネスに関する図表のほか間取り図やカレンダーなど様々なジャンルのファイルがあるのに注目です。

検索ウィンドウでキーワードを入力して検索します。結果一覧から利用したいファイルを選択するとそのまま描画領域にインポート、編集ができるので便利です。

5.FAQs

サンキーダイアグラムに関するFAQを2つあげます。

参考にしていただければ幸いです。

5.1 サンキー ダイアグラムの分析方法は?

サンキーダイアグラムの分析方法は前述したように以下の観点で行います。

  • 情報、モノの流れ
  • フローの大きさ

この二つがサンキーダイアグラムの分析のキーワードです。

また、サンキーダイアグラムは逆方向の流れを表すことはできません。

例えばA→BとB→Aという流れのデータが混在する場合です。

その場合は複数のサンキーダイアグラムを用意するか別のグラフで分析することを推奨します。

5.2 Excelでサンキーダイアグラムを作成できますか?

はい。

Excelでもサンキーダイアグラムを作成できます。

ただし、Excelに標準で用意されているグラフの中にはありません。

別プラグインをインストールする必要があります。

作成の方法は以下の通りです。

①データを準備する

エクセルデータ

②「ホーム」タブを選択する

③「アドイン」を押下する

アドイン選択

ここからはmicrosoftアカウントが必要です

④検索窓で「ChartExpo」と入力する

⑤ChartExpoが検索結果に表示されるので「追加を」選択する

⑥個人用アドインにChartExpoが追加されるのでアイコンを押下する

⑥別画面が立ち上がるので最初のグラフ選択画面から「SankeyChart」を選択する

サンキーダイアグラム選択

⑦データを選択して「選択範囲から表を作成する」を選択する

選択範囲より作成

⑧サンキーダイアグラム図が作成される

サンキーダイアグラム完成

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