新しい年が始まると、いろいろと忙しいことが増えてきます。その中でも確定申告の準備を要する人が多いでしょう。細かい計算や帳簿、必要となる書類など大変ですが得られるメリットも多いです。今回は、上手に行うことでデメリットの少ない確定申告のポイントについて紹介します。
- 目次 -
Part 1: 確定申告の基礎知識
確定申告は所得に対してかかる、税金を自分で計算して清算を行う手続きのことを指します。所得には、下記の10種類があります。
● 利子所得
● 給与所得
● 退職所得
● 事業所得
● 配当所得
● 不動産所得
● 一時所得
● 譲渡所得
● 山林所得
これらの所得について1年間の集計を行い、税金も計算し、自ら申告を行なって納税しなければなりません。
1.1確定申告が必要な会社勤めの方
会社勤めの方であれば、年末調整など企業が代行してくれることも多いです。しかし、自力で確定申告を行わなければならないケースもあります。
● 給与の年末調整ができなかった場合
● 2箇所以上からの給与を受けていて、主たる給与収入で年末調整を行っていて、「従たる給与」の収入合計が20万円を超える場合
● 不動産所得や譲渡取得、副業による事業所得などの合計が20万円を超える場合
● 同族会社の役員が給与とは別に、会社から地代家賃や貸付利息を受け取っている場合
以上のどれかが当てはまる方は、会社勤めであっても確定申告を行わなければなりません。
1.2会社勤めの方以外の確定申告が必要な人
学生や主婦であっても確定申告が必要なことも注意が必要です。
● 公的年金等受給者で、公的年等にかかる所得から所得控除を引いても残額が残る場合
上記2つの、条件のいずれかに当てはまる方は確定申告をする必要があります。
Part 2: 確定申告のメリットとデメリット
確定申告をする時に、給与から源泉徴収された税額や、予定納税として前払いした税額などの支払い済みの金額は、納税額から差し引くことができます。そこで1年間の所得よりも支払い済みの金額が、税額よりも多い場合、差額を還付してもらえる仕組みとなっています。
確定申告をしないとこのような処置がしてもらえないため、結果的に所得が少なくなってしまうことがあります。このように確定申告をするメリットは存在しますが、作成に手間がかかる以外は特に大きなデメリットはありません。
逆に確定申告しないことによるデメリットは、
● 無申告だった場合、無申告加算税や延滞税が課される
● 事実を隠蔽したり仮装したりしたと判断された場合に、重加算税が課される
などがあります。確定申告は面倒に感じても、該当者は必ずやっておかないと、差額の還付や医療費控除が受けられないどころか、ペナルティを受けることになりかねません。
Part 3: 確定申告をする際の必要なもの、作業の流れ
確定申告をする際は、確定申告をするために必要な書類やものを準備します。確定申告書はもちろん、収支内訳書または青色申告書なども用意しましょう。白色申告を行う場合は収支内訳書、青色申告では青色申告決算書の提出が求められます。
その他に必要なものは
● 口座情報
● 帳簿・領収書・レシート
● 1年間の医療費が10万円以上の場合に控除が受けられる「医療費控除の明細書」
● 生命保険料や社会保険料、寄附金などの控除が受けられる「社会保険料控除証明書」・「寄附金控除証明書」
● マイナンバーカードもしくはマイナンバー通知カード、マイナンバーが記載されている住民票の写しなど
といったものを忘れずに用意しておきましょう。
また、国税庁のホームページに確定申告をする際に必要な作業の流れが掲載されているので、そのページを参考にしてチェックリストを作りましょう。
参考:https://www.nta.go.jp
準備が終わったら帳簿を整理して、確定申告書に必要事項を記載して提出します。確定申告書は国税庁のウェブサイトや税務署などで入手したものに手書きをするか、確定申告ソフトによる作成または、税理士に頼むことも可能です。
確定申告に必要なものや手順・情報の整理に役立つEdrawMind
確定申告を行うためには準備するものや作成しなければならない書類などもあるため、マインドマップを使って整理しておくことをおすすめします。EdrawMindを使用すれば以下の画像のように新規作成から中心テーマをもとに必要な書類やもの、所得についての情報などをまとめられます。また控除が受けられるものがあれば、マインドマップに書いておくことで、申告忘れをせずに済むでしょう。
Part 4: まとめ
いかがでしたか?今回は年度末に必要になる確定申告について、詳しい説明とメリット・デメリットについて紹介しました。確定申告は必要となるものをまとめたり、チェックシートを作成したりすることで手間が大きく改善されます。EdrawMindをPCやスマホに入れておくことで、ちょっとした忘備録に重宝します。ぜひお試しください。