2D CADツールは設計や製図に欠かせない存在ですが、インストール不要で手軽に使えるオンライン版が今注目されています。ブラウザ上で動作する2D CADツールは、どこからでもアクセスできる利便性が魅力です。ソフトのアップデートも不要で、常に最新バージョンを利用できます。
この記事では、操作性や機能に優れたおすすめのオンライン 2D CADツールを6つご紹介します。これからCADを導入する方や、複数のデバイスで作業したい方にぴったりのツールを厳選しました。
Part 1: おすすめのOnline 2D CADツール6選
1. Onshape
Onshapeは、完全クラウド型のCADツールで設計データの共有が容易で同時編集も可能です。日本語対応しており、初めての方でも直感的な操作ができます。
(引用元:Onshape)
項目 | 詳細内容 |
---|---|
特徴 | リアルタイムでの共同作業が可能 |
メリット | プロジェクト管理機能が充実している |
デメリット | 無料プランではデータが公開状態になる |
料金プラン | 無料プラン、有料プラン年間約230,000円 |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、フランス語など |
インポート形式 | DXF, DWG, DWTなど |
エクスポート形式 | DXF, DWGなど |
おすすめのユーザー | 製造業での設計者 |
公式サイト:https://www.onshape.com/
操作ガイド:https://www.onshape.com/learn
2. EdrawMax Online
EdrawMax Onlineは、間取り図や配線図から機械図面まで多岐にわたる図面作成に対応したツールです。テンプレートが豊富で、初心者でもすぐに使いこなせます。
項目 | 詳細内容 |
---|---|
特徴 | ドラッグ&ドロップで直感的に図面作成。間取り図やオフィスレイアウトのテンプレートが充実しており、短時間で図面が作成可能。 |
メリット | 豊富なテンプレートが用意されている |
デメリット | 高度な機能は有料 |
料金プラン | 無料プラン、有料プラン年間9,800円、永久ライセンス19,600円 |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、フランス語など |
インポート形式 | eddx, vsdx, vsd(インストール版:dxf, dwg, svg, vsd) |
エクスポート形式 | PDF, PNG, SVGなど |
おすすめのユーザー | 間取り図などの図面作成やプレゼン資料作成を行う人 |
公式サイト:https://www.edrawsoft.com/jp/edraw-max/
操作ガイド:https://www.edrawsoft.com/jp/guide/edrawmax/
EdrawMax Onlineで間取り図を作成する方法
①テンプレートを選択
EdrawMax Onlineのホーム画面で「間取り図」カテゴリを選択し、利用したいテンプレートをクリックします。
②オブジェクトを追加
左側のライブラリから壁、ドア、窓などの図形をドラッグ&ドロップで配置する。
③ サイズを調整
図形をクリックし、サイズ調整ハンドルを使って希望のサイズに変更する。
④テキストを追加
「テキストツール」で部屋名や寸法などを記入する。
⑤エクスポート
図面が完成したら左上メニューのファイルから「エクスポート」を選んでPDFやPNG形式で保存する。
短時間で詳細な間取り図を作成できるため、設計作業の効率が大幅に向上します。
3. SketchUp for Web
SketchUp for Webは、3Dモデリングツールとして知られていますが、2Dの製図やデザインにも活用可能です。初めての方でもドラック&ドロップ操作で簡単に操作できます。
(引用元:SketchUp)
項目 | 詳細内容 |
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特徴 | シンプルな操作で3Dと2Dの切り替えがスムーズ |
メリット | 無料で基本機能が使える |
デメリット | 高度な機能はPro版が必要 |
料金プラン | 無料プラン、有料プラン年間約50,000円 |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、韓国語など |
インポート形式 | DXF, DWG, DWTなど |
エクスポート形式 | DXF, DWG, 3DSなど |
おすすめのユーザー | 建築やインテリア分野で活用する人 |
公式サイト:https://www.sketchup.com/ja-jp/products/sketchup-for-web
操作ガイド:https://help.sketchup.com/ja/sketchup-web/sketchup-web
4. AutoCAD Web
AutoCAD Webは、Autodeskが提供するクラウドベースのCADツールで、AutoCADの基本機能をブラウザで利用可能です。初心者でも幅広い分野で活用できます。
(引用元:Autodesk)
項目 | 詳細 |
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特徴 | AutoCADのコア機能をブラウザ上で実行可能 |
メリット | デスクトップ版と同様の操作感で使いやすい |
デメリット | 高度な機能はデスクトップ版限定 |
料金プラン | 無料プランなし(30日間無料)、有料プラン年間13,200円 |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、ドイツ語など |
インポート形式 | DXF, DWG, DWTなど |
エクスポート形式 | DXF, DWG |
おすすめのユーザー | 建築、製造、電気設計など幅広い分野の設計者 |
公式サイト:https://www.autodesk.com/jp/products/autocad-web/overview
操作ガイド:https://knowledge.autodesk.com/support/autocad-web
5. Fusion 360
Fusion 360は、Autodeskが提供するクラウドベースの3D CAD/CAM/CAEツールで、2D製図も可能です。機械部品の設計やデザインにおける全ての工程に活用できます。
(引用元:Autodesk)
項目 | 詳細内容 |
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特徴 | 3D設計と2D製図が一体化 |
メリット | 設計から製造まで一貫して行える |
デメリット | 機能が多岐にわたるため習得に時間がかかる |
料金プラン | 無料プラン(個人利用)、有料プラン年間96,800円 |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、ドイツ語など |
インポート形式 | DXF, DWG, SVGなど |
エクスポート形式 | DXF, DWGなど |
おすすめのユーザー | 製造業、デザイン、エンジニアリング分野の設計者 |
公式サイト:https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
操作ガイド:https://help.autodesk.com/view/fusion360/
6. ARES Kudo
ARES Kudoは、Graebertが提供するクラウドベースのCADツールで、DWGファイルなど一般的なデータの編集が可能です。直感的な操作が可能で初心者でも容易に操作ができます。
(引用元:Graebert)
項目 | 詳細内容 |
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特徴 | 標準CADとの互換性が高く、DWGファイルの編集・共有がクラウドで可能 |
メリット | デスクトップ版と連携しやすい |
デメリット | ユーザーインターフェースがやや複雑 |
料金プラン | 無料プランなし、有料プラン年間20,000円から |
対応ブラウザ | Chrome, Firefox, Safari, Edge |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、ドイツ語など |
インポート形式 | DXF, DWGなど |
エクスポート形式 | DWG, DXF, PDF |
おすすめのユーザー | 機械製造業などの設計者 |
公式サイト:https://www.graebert.com/ja/areskudo/
操作ガイド:https://help.graebert.com/
Part 2: Online 2D CADツールの選び方
オンライン2D CADツールを選ぶ際には、以下のポイントを重視するとスムーズに作業を進められます。まず、自身の設計や製図の目的を明確にし、必要な機能が備わっているか確認しましょう。
項目 | Onshape | EdrawMax Online | SketchUp for Web | AutoCAD Web | Fusion 360 | ARES Kudo |
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特徴 | リアルタイムでの共同作業可能 | 直感的に短時間で図面作成可能 | 3Dと2Dの切り替えがスムーズ | AutoCAD機能をブラウザ上実行可能 | 3D設計と2D製図が一体化 | 標準CADとの互換性が高い |
メリット | 管理機能充実 | 豊富なテンプレート | 基本機能無料 | デスクトップ版と同様操作感 | 設計から製造までの一貫性 | デスクトップ版との連携 |
デメリット | 無料プランでは公開状態 | 高度な機能有料 | 高度な機能有料 | 高度な機能デスクトップ版限定 | 習得に時間がかかる | インターフェースがやや複雑 |
有料プラン | 年間約230,000円 | 年間9,800円 永久ライセンス19,600円 | 年間約50,000円 | 年間13,200円 | 年間96,800円 | 年間20,000円 |
おすすめユーザー | 製造業設計者 | 多様な図面や資料作成者 | 建築やインテリア設計者 | 幅広い分野の設計者 | 製造業設計者 | 機械製造業設計者 |
また、対応しているファイル形式や、他のソフトウェアとの互換性も重要です。DXFやDWGなどの形式に対応していれば、他のCADソフトとのデータ連携が容易になります。さらに、ブラウザでの動作環境(Chrome, Firefoxなど)やデバイス(PC、タブレット)への対応も考慮しましょう。
無料プランで試し、操作性や描画速度を確認してから有料版へ移行するのもおすすめです。クラウドストレージやリアルタイムでのコラボレーション機能も、チームでの設計作業を効率化します。
最終的に、コストパフォーマンスと機能のバランスを見極め、自分の作業環境に最適なツールを選びましょう。
Part 3: Online 2D CADツールに関するFAQs
1. オンライン2D CADツールはインストール型ソフトと比べてどのような利点がありますか?
オンラインツールはインストール不要で、どのデバイスからでもアクセス可能です。アップデートも自動で行われるため、常に最新機能を利用できます。
2. 操作が簡単なオンライン2D CADツールはありますか?
EdrawMax OnlineやSketchUp for Webは、テンプレートやドラッグ&ドロップで配置できますので、初心者でも直感的に操作できます。
3. データの保存形式や互換性に制限はありますか?
ツールによって異なりますが、DXFやDWG形式に対応しているものが多く、他のCADソフトとの互換性があります。ただし、一部ツールではインポートやエクスポートに制限があることもあります。
4. オンライン2D CADツールはオフラインで使用できますか?
基本的にはオンラインでの利用が前提ですが、AutoCAD Webのモバイル版ではオフラインモードでの作業が可能です。
まとめ
現在、多くのオンライン2D CADツールが提供されており、選択肢が豊富なためどれを利用するか迷うことも少なくありません。今回ご紹介した6つのツールは、それぞれ特徴や用途が異なり、あらゆる設計ニーズに対応できるものばかりです。
EdrawMax Onlineは、直感的な操作で間取り図や配線図など多様な設計に対応し、コストパフォーマンスも良く、幅広いユーザーが活用できます。
自分の作業環境やプロジェクトの規模に応じて最適なツールを選ぶことで、作業の効率が向上し、設計の質も高まります。まずは無料プランから試し、自分に合ったツールを見つけてみてください。これにより、オンラインでのCAD作業がより身近で便利なものになるでしょう。
EdrawMax Onlineは無料で様々な機能を使用できるため、是非お試しください。