マインドマップはご存知でしょうか。上下左右へ人の血管のように、あるいは植物の根のように線が延びた図を見たことがあるかもしれません。あるいは、マインドマップというキーワードを聞いたことがあるかもしれません。しかし、初心者の方を含めて、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
マインドマップを簡単に説明すると、私たちの頭の中における思考を、その思考のプロセスに沿って書き出す表現方法の一種です。このマインドマップは、思考を自由に書き出していくことで頭の中をビジュアルで整理でき、さらに新たなアイデアの発想も期待できるので、特にビジネスマンや学習者の方に多く利用されています。
この記事では、このマインドマップとは何かから始まって、その応用例や書き方まで解説してまいります。マインドマップを知らない、あるいは書き方がわからないという初心者の方にもわかりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください。
- 目次 -
Part 1: マインドマップとは
最初にマインドマップの基本知識について触れていきたいと思います。マインドマップとは何か、しっかり押さえておきましょう。
1.1 マインドマップの定義
実は、マインドマップの明確な定義はなく、様々な表現がされています。しかし、端的に表現するならば、「脳内の思考を中心となるトピックから放射状に発想させていく表現方法」と言えるでしょう。
思考を書き出してまとめることで、頭の中をすっきりと整理できるだけでなく、脳が活性化され新たなアイデアの発想につながると言われています。そのため、情報の整理や学習時の知識の記憶に使われ、さらに企画などでの新たな発想に応用されています。
1.2 マインドマップの歴史
1960年代にイギリスの教育コンサルタントのトニー・ブザンによってマインドマップは考案されました。彼が大学生の頃に編み出した記憶方法が基となっています。その後、イギリスのテレビ番組への出演をきっかけに、マインドマップはイギリス全土へ、さらに世界中へと広まっていきました。
最初はとてもシンプルなものでしたが、徐々に進化して現在知られる形になりました。また、基本的に手書きで活用されますが、現在は多くのマインドマップ専用ソフトウエアまで普及しており、広く活用されるようになっています。
1.3 マインドマップのメリット
ここまでもいくつかマインドマップのメリットに触れてきましたが、改めて整理してマインドマップの良さを振り返っておきましょう。
メリット① 様々な活用法がある
後述の通り、生活や仕事、学習などの様々な場面において利用可能です。また、頭の中の思考を書き出して整理したり、新しいアイデアをブレーンストーミングしたり、プロジェクトやイベントの計画を立てたり、様々な用途での利用もできます。重大なプロジェクトでの活用から、生活の中の身近なテーマに至るまで、どのようなことでも活用できるメリットがあります。
メリット② 多くの情報を簡潔にまとめられる
大げさに表現すると、マインドマップの書き方には空間の制約がありません。いくらでも広く大きいスペースを使って構いません。特に、今は紙上ではなくマインドマップツールに書けることもあり、書き出せる情報は無限大とも言えるでしょう。それらの多くの情報を書き出せる上、トピックの種類ごとに沿ってまとめていけば思考を簡潔に分類でき、頭の中をすっきり整理できるメリットがあります。
メリット③ 素早い理解や記憶に役立つ
頭の中の思考について、書く順序や階層を気にすることなく放射状に次々と書き出していけるので、通常のメモや文書よりも素早く、かつ手軽に情報をまとめられます。それによって、情報の素早い理解も可能となり、さらに整理しながら情報をまとめることで記憶に残りやすいというメリットもあります。
Part 2: マインドマップの書き方
次に、マインドマップの書き方について押さえておきたいと思います。初心者の方にも書けるように、書き方をステップに分けて説明し、作成時のルールやポイントにも触れてまいります。
2.1 マインドマップの作成ステップ
まずは、マインドマップの作成手順を紹介いたします。実は、たったの4ステップでマインドマップを作成できてしまいます。そのため、初心者の方にとっても簡単に作成可能です。
ステップ① 中心トピックを中央に据える
スペースの中央に、中心となる主なテーマを書きます。これを「中心トピック」などと呼びます。
ステップ② メイントピックを書き出し、中心トピックとブランチで繋げる
中心トピックの周囲に、中心トピックと関連した主たるアイデアを放射状に書き出して、中心トピックと線で繋いでいきます。この主たるアイデアを「メイントピック」などと呼び、トピック同士をつないだ線を「ブランチ」と呼びます。
ステップ ③サブトピックを自由に書き出していく
さらに、書き出したトピックに関連したアイデアを、そのトピックからブランチを延ばした先に書き出していく。このトピックに関連したアイデアを「サブトピック」と呼ぶ。
ステップ④ トピックやブランチを一目で見分けられるよう装飾する
ここまで書き出したトピックやブランチを、簡単に区別がつくように様々な色や図形を使って装飾する。さらには、写真やイラスト、アイコンなども使うとより頭に残りやすくなり、マインドマップを効果的に活用できます。
2.2 マインドマップの作成ルール・ポイント
マインドマップの基本的な書き方がわかったところで、いくつかの守らなければならないことや書き方のコツについて押さえておきましょう。以下のルールやポイントに沿って作成することで、より効果的にマインドマップを活用できるようになります。
- 必ずページの中央から中心トピックを最初に書くれる
- ブランチを延ばしやすいよう、ページは横長で使う
- トピックは1つの単語で書く
- ブランチは曲線で描き、放射状に延ばしていく
- できるだけ印象に残るよう、色や図形で強調する
Part 3: マインドマップの活用
マインドマップは様々な活用方法がありますが、その用途を大きくカテゴリ分けすると「学習について」「仕事について」「生活について」の3つになります。決して難しいものではなく、初心者の方も身近なトピックから始めればよろしいかと思います。
3.1 「学習面」への活用
「学習」と言えば学生の方のためと思う方もいるかもしれませんが、大人の方にこそマインドマップを資格の学習時などにご活用いただきたいと思います。例えば、次のような活用方法が考えられます。
- 学校の勉強内容をマインドマップで整理して、勉強内容の理解を深める
- 資格試験の対策にマインドマップを活用して、たくさんの暗記事項を整理して覚える
- どのような順序で勉強していくか、計画を立てるのにマインドマップを活用する
3.2 「仕事面」への活用
「仕事」においてが最もマインドマップを活用できる場面かもしれません。業務の整理からアイデアの発想まで幅広く活用できます。例えば、次のような活用方法が考えられます。
- 会議の議事録を取るのに活用して、議事をわかりやすく整理する
- 問題解決のためのブレーンストーミングに活用して、アイデアを出しやすくする
- プロジェクトの計画時に情報を整理するのに活用し、必要事項をMECEに洗い出すのに使う
▲例:新規プロジェクトの必要事項を洗い出すのに使ったマインドマップ
3.3 「生活面」への活用
実は、マインドマップは「生活面」においても応用できる余地が大いにあります。様々な場面で思考を整理するのに役立てられるのです。例えば、次のような活用方法が考えられます。
- 家事・育児のタスクをマインドマップで網羅的に書き出すのに使う
- 結婚式やその他のイベントの計画に活用し、やるべきことを漏らさないようにする
- たくさんの自分のやりたいことを書き出して、優先度を判断するのに使う
▲例:休日にやりたいことをカテゴリ分けして整理したマインドマップ
Part 4: おすすめのマインドマップツールと使い方
マインドマップは手書きで作成してもいいのですが、今はマインドマップツールが広く出回っています。ツールであれば、初心者の方でも簡単にマインドマップが書けるのでおすすめです。
そして、様々な種類のマインドマップツールが存在しているのですが、その中でも「EdrawMind」というソフトが特におすすめです。このソフトは、マインドマップだけでなくガントチャートやブレーンストーミングなどの図表に自らの思考・アイデアをビジュアル化していけるツールです。特に、次のような特徴があります。
- テンプレートや活用サンプルがたくさん用意されている
- 複数の人に対して一度に共有や同期ができ、共同作成も容易にできる
- 複数のファイル形式へエクスポート可能(WordやPowerPoint、PDFなどで保存できる)
以下のボタンからマインドマップ作成ツールEdrawMindを無料ダウンロードできます。ぜひお試してください。
EdrawMindはマインドマップで考えを整理できるツールとしてとても優秀で、初心者の方はもちろん、マインドマップを日頃から使っているという方にもぴったりです。以下、EdrawMindでのマインドマップの書き方を簡単に紹介していたします。
1. ホーム画面のテンプレートから「マインドマップ」を選択する。
2. 最初に「中心トピック」を入力する。
3. ①中心トピックの周りにあるメイントピックの枠に「メイントピック」を入力していく。②メイントピックの枠が足りなければ、画面上部の「トピック」をクリックして枠を追加する。③トピックやブランチを適宜「スタイル」ツールで装飾していく。
4. ①各メイントピックを選択し、②「サブトピック」をクリックしてサブトピックの枠を追加し、関連したアイデアをさらに入力していく。
5. 必要に応じて図形、画像などを追加して、さらに装飾していく。
まとめ
様々な場面や用途に応用されるマインドマップについて紹介してまいりました。仕事や学習だけでなく、身近な生活においても応用できる、とても幅広い価値を持った表現方法だとわかったのではないでしょうか。さらに、書き方も難しいものではないため、初心者の方にも簡単に活用できるのではないかと思います。
そして、もしマインドマップを作りたいという気持ちになったときには、マインドマップツールの中でおすすめの「EdrawMind」をぜひ使ってみてください。