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平面図で玄関を描く方法【素材・テンプレート付き】

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編集者: Edraw

この記事では、玄関の種類を紹介するとともに、例に合わせて平面図で玄関を描く手順を説明します。無料素材も提供します。

1.玄関の種類

ポーチ付き玄関

ポーチ付き玄関

・特徴:玄関を出てすぐのスペースで、屋根(庇)があるのが一般的です。この庇があることで、雨風や日差しを遮ります。他にも、人や物の出し入れがスムーズにできる、見た目の印象を良くするなどの役割があります。

・メリット:玄関ポーチがあることで、宅配便の受け取りや来客者の対応がしやすいです。また、荷物やベビーカーが置きやすいので、物の出し入れがスムーズにできます。

・デメリット:日本の玄関ドアはほとんどが外開きです。そのため、ポーチを付ける場合十分なスペースが必要です。また、ポーチは階段を設置するのが一般的ですので、小さいお子様や高齢者がいる場合はスロープの設置も検討する必要があります。

・適した住宅:人の出入りが多いご家族や、外観をおしゃれにしたい方に向いています。また、防犯面が気になる方はポーチ前に目隠しを設置することでプライバシーを守れます。

フラット玄関

フラット玄関

・特徴:段差がない玄関です。段差がないことで、移動がスムーズにできます。車椅子を使う方や、小さいお子様がいる家庭にとってとても便利です。

・メリット:段差がないため、開放的で空間が広く見える効果があります。また、つまずきや転倒のリスクが減る、お掃除ロボットが段差から落ちる心配がないなどのメリットもあります。

・デメリット:フラットになっているため室内に砂埃や泥が入る可能性があります。また、座って靴を履く方には不便に感じることがあるでしょう。

・適した住宅:家のバリアフリー化に最適です。狭い玄関を広く見せたい場合や、海外風の玄関にしたい方にも適しています。

セパレート玄関

セパレート玄関

・特徴:玄関と靴の着脱スペースを分離したタイプの玄関です。来客用と家族用で玄関スペースを分けられます。家族用のスペースにはシューズクロークを設けることで、来客者に靴箱を見せないようにすることが可能です。

・メリット:靴の着脱スペースと分けることで、玄関をいつでも綺麗に保てます。レインコートや傘、ベビーカーなどもシューズクロークに収納できるため、玄関スペースを広く使えます。

・デメリット:靴の着脱スペースに物を置きすぎると移動するときに狭く感じる可能性があります。また、玄関を二つに分けるため十分な広さを確保する必要があります。

・適している住宅:家族が多いファミリー向けの住宅や、来客が頻繁にあるお宅に向いています。

コンパクト玄関

コンパクト玄関

・特徴:小規模な住宅向けのコンパクトな玄関。広さは2畳ほどです。一戸建ての玄関がコンパクトタイプだとこぢんまりする感じがしますが、玄関に置くものを最低限にすればミニマムで洗練された雰囲気になります。

・メリット:玄関をコンパクトにすることで、他の部屋を広くできます。靴箱以外のものを置くスペースがないため、玄関をいつでも綺麗に保てます。

・デメリット:大家族や玄関にベビーカーなどの物を置きたい方には向いていません。収納スペースがない点はデメリットと言えます。

・向いている住宅:狭い土地で住宅を建てる方や、靴箱以外の収納が必要ない方、小規模な住宅向けです。

2.玄関平面図作成のポイントと注意事項

玄関は主に3つの部分で構成されています。

・たたき:土間の部分にあたる、靴の着脱スペース

・玄関ホール:玄関を入ってすぐのところ

・収納:シューズクロークや靴箱などの収納部分

玄関の広さは家族の人数や家全体の広さによって決めましょう。

家族が2〜3人の場合、玄関の広さは2畳あると良いでしょう。3〜4人の場合は3〜4畳程度が理想です。4人以上の家族の場合は4.5畳あれば十分です。

玄関の広さが決まったら収納スペースを考えます。玄関の広さによって収納スペースがどれくらい確保できるかが決まります。2畳の玄関の場合、収納は靴箱のみです。3畳あればシューズクロークの設置が可能です。4畳以上あればセパレート玄関にできたりバリアフリーにできたりと、間取り図作成において幅が広がります。玄関にこだわりの収納やバリアフリー機能を必要とする方は広めの玄関がおすすめです。特にこだわりがない方や、間取りを決めるのが苦手な方はあまり広くする必要はありません。

玄関スペースを広くしてしまうと設計の際、決めることが多くなったり、玄関に置くものや装飾品に悩んだりと負担がかかる可能性があるので注意しましょう。また、玄関は毎日使うスペースでもあるため、リビングやキッチンなどの頻繁に使う部屋へ移動しやすい位置に配置することが大切です。他にも採光や風通しにも影響するため、窓を配置したり、玄関ドアの位置を工夫したりして光と風を取り込みやすくすることをおすすめします。

3.玄関平面図の作成例

EdrawMaxを使って玄関平面図の作成方法をご紹介します。

ステップ1.EdrawMaxをダウンロード&起動

ダウンロードはこちらから👇

起動すると下の図の画面が出てきます。

ホーム画面

ステップ2.間取り図テンプレートを選択

テンプレート選択

テンプレートから間取りを選択して、好きなテンプレートを選びます。

テンプレートを開いた画面

今回はこのテンプレートに玄関を作成していきます。

左側の検索欄で「部屋」と検索すると部屋のライブラリが出てくるので、そこからお好きな部屋を選びます。

玄関を配置

上図は、部屋を選んで玄関を作成したい場所に配置した状態です。

ステップ3.基本的な玄関構造を配置

ここからドアや収納スペースなど必要なものを配置して、レイアウトしていきます。左側のライブラリから配置したいパーツを選びドラッグアンドドロップで配置できるため、操作が簡単です。

扉など配置

扉やシューズクロークなどを配置しました。今回はシューズクロークで家族用と来客用に分けたセパレート玄関にしてみました。

ステップ4.カラーやサイズの調整

玄関に合わせて、配置したドアや収納などのサイズを調整します。壁や床の色も自由に変えられます。

カラー変更

玄関フロアの床の色を変える場合は床を選択した後にメニューの塗りつぶしから色を変更可能です。今回は他の部屋と同じ色の床にします。その場合、塗りつぶしをクリックしたあとにスポイトをクリックします。

床のカラー変更

スポイトをクリックすると、上図のようにどの部分の色と同じにするか選択できます。壁も同じような手順で色を変更しましょう。

カラー変更後

床と壁の色をスポイトで他の部屋と同色にしました。このように、ドアや収納を配置したり、好きな色に変更したりして理想の空間を作成できます。

ステップ5.仕上げと細部の調整

仕上げに細かいところの調整や、必要な場合は照明を配置します。

照明配置

ダウンライトを二つ配置しました。照明を配置することでより現実的な玄関の図面になったのではないでしょうか。

ステップ6.エクスポート&共用

完成した図面は画像やPDFにエクスポートできます。また、リンクを共有することで、共同編集も可能です。

共有の仕方

上図のように、メニューバーのファイルからエクスポートや共有ができます。

4.玄関平面図作成に関するよくある質問

Q1:収納スペースの配置方法やデザインのポイントは?

A:シューズクロークや土間収納などの収納スペースはできるだけ端や奥の来客者の目につかない場所に配置することをおすすめします。何をどれだけ収納するかをイメージしておき、収納の大きさや広さを決めましょう。扉がない収納やシューズクロークは靴の汚れやにおいが気にならないような消臭効果のある壁紙や、汚れが付きにくい壁紙にすると良いでしょう。

Q2:狭い空間でも使いやすい間取りの工夫は?

A:狭い空間でも使いやすい間取りの工夫として、

 ・ニッチや埋め込み収納を作る→スペースの有効活用、収納場所の確保

 ・吹き抜け天井や、全身鏡の設置→空間を広く見せる

などが挙げられます。鏡の設置以外は作図の段階で盛り込んでおく必要があります。

Q3:玄関ポーチはどれくらいの広さにするといいですか?

A:玄関ポーチには人や物の出し入れをスムーズにしたり、雨や日差しを遮ったりといった役割があります。そのため、ひと一人が余裕を持って身動きができるスペース、2〜3人がポーチに立てる幅が必要です。最低でも1畳分は確保しておきましょう。間取りに余裕がある場合は1.5畳程度あるとベビーカーや三輪車が置けたり、植物などを飾ったりするスペースが生まれます。

5.玄関平面図作成のための素材とツール

EdrawMaxで活用できる玄関図面作成のための素材をご用意しました。

玄関の種類ごとの図面や、下駄箱、ドア、照明など必要な素材をまとめています。ぜひご活用ください。玄関を含む間取り図作成ならEdrawMaxがおすすめです。

特徴1 テンプレートや素材が豊富

EdrawMaxにはさまざまな間取り図のテンプレートがあり、それを使って自由に間取りを変更したり、装飾品などを配置したりできます。ドアや照明、住宅設備などのライブラリが豊富にあるため、理想の間取り図作成が可能です。

特徴2.データのエクスポートや共有が可能

EdrawMaxなら、作成した図面をさまざまなファイルに変換して出力できます。JPEGや、PING、PDF、Excel、Word、PowerPointなどにエクスポート可能です。また、リンクを共有できるため、作成した図面を建築会社や工事会社などへ送れます。共有したリンクから図面へアクセスし、編集もできる点も便利なポイントです。

特徴3.AI搭載機能がある

EdrawMaxにはAI搭載機能が備わっており、作図が苦手な方でも簡単に間取り図が描けます。作図画面の上側にあるメニューからAIをクリックして、どのような間取りにしたいかの説明を文章で入力するだけなので、非常に簡単です。AIで作成する画像は2Dだけではなく、3Dの画像生成もできるため、リアルな室内の様子をご覧いただけます。

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