結婚披露宴で目にすることが多い席次表ですが、そもそも、席次表とは披露宴会場などの見取り図にゲストの座席が書かれたもので、結婚披露宴には欠かせないアイテムです。席次表にはゲストが座る席の場所や順番など基本的なマナーがあります。
本記事では、ゲストの座席の決め方や席次表の作り方、席次表を作成する上での注意点などを紹介します。
これを読むことで、席次表を作る際のマナーがわかり、ご自分でも簡単に席次表を作成できるので、ぜひ最後までご覧ください。
1.席次の決め方
披露宴会場では、基本的に新郎側のゲストを左側、新婦側のゲストを右側に配置します。そして、重要なのが、ゲストが座る位置です。円卓の場合、新郎新婦が座る高砂に近い位置が上座です。また、テーブルの中でも高砂に近い席が上座です。そして、高砂からもっとも遠い位置にあたる席が下座となります。
長テーブルの場合は、中央に近いテーブルが上座、中央から遠いテーブルが下座となります。同じテーブル内だと、高砂に近い席が上座、遠い席が下座です。上座、下座の位置がこれで理解できたと思います。
次にゲストが座る位置です。会社の社長や上司は、高砂から最も近い上座に配置します。同じテーブル内でも、社長、上司と、役職順に上座から配置していきます。先輩や同僚は会社の社長や上司よりも、下座、友人よりも上座です。友人は会社関係者の席よりも下座、親族よりも上座に配置します。親族は、高砂から最も遠い下座です。親族の中でも関係が薄い人ほど上座に配置し、両家の親や兄弟姉妹は下座となります。
上図の円卓の場合、1から順に会社関係(社長・上司)→会社関係(先輩・同僚)→友人→親族の順で配置します。テーブル内でも1から順に、会社関係者は目上の人から順に配置します。
上図の長テーブルの場合も、1から順に会社関係(社長・上司)→会社関係(先輩・同僚)→友人→親族の順でテーブルを分け、テーブル内も同様に目上の人から順に配置します。
そして、席次表を作成する上で忘れてはならないのが敬称です。各ゲストの名前のあとには「様」をつけましょう。ただし、家族(親・兄弟姉妹・祖父母)は敬称なしです。(※結婚している兄弟姉妹には敬称が必要。)
会社関係者や先輩、友人、親族には、必要であれば肩書きや続柄を書いても良いでしょう。会社関係者の場合は(株)ではなく、株式会社と省略せずに正式名称で、役職も記載します。役職はついていないがお世話になった先輩などには「会社先輩」や「上司」、同僚や後輩は「同僚」と記載しましょう。
2.すぐに使える席次表のテンプレート3選
自分で席次表を一から作るとなると、デザインを考えたり、席順を決めたりとかなり時間がかかります。ここではすぐに使える席次表のテンプレートを紹介するので、ダウンロードして、ぜひ活用してください。
【円卓 席次表テンプレート】
https://www.edrawmax.com/online/share.html?code=5293778acb6f11efac3e0a54be41f961
こちらのテンプレートは円卓の場合の席次表です。先ほど紹介した円卓の図と同じ構成の席次ですので、ゲストの名前を入力するだけで簡単に席次表を作成できます。ゲストの人数がテンプレートより少ない場合はテーブルを削除したり、仮名(〇〇)が入っている図形を削除したりすることで編集できます。ゲストが多い場合は、テーブルや仮名の図形をコピーアンドペーストで追加してください。シンプルな作りですので、もっと装飾が欲しい場合は図や画像、色を加える必要があります。
【長テーブル 席次表テンプレート】
https://www.edrawmax.com/online/share.html?code=7cd329dccb6f11efbb7b0a54be41f961
こちらは長テーブルの場合の席次表です。先ほど紹介した長テーブルの図に一列テーブルを追加した12卓、96席のレイアウトになっています。こちらのテンプレートも、ゲストの名前を入力するだけで席次表が作成できます。
【リスト式 席次表テンプレート】
https://www.edrawmax.com/online/share.html?code=9c0834dccb6f11efbc760a54be41f961
こちらのテンプレートはテーブルの図が無く、名前だけを並べたリスト式の席次表です。
背景や書体はお好きに編集可能で、ゲストの名前を入力するだけでリスト式の席次表が作成できます。テーブルの図がないので、どの位置にゲストの座席があるのかが分かりにくいため、テーブルには必ず名札を用意する必要があります。
3.席次表の作成方法
EdrawMaxなら簡単に席次表の作成ができます。先ほど紹介したテンプレートを使って、席次表の作成方法を解説します。今回は円卓の席次表テンプレートを使って解説しますが、やり方はどのテンプレートの場合も同じです。
ステップ1:テンプレートをダウンロードする
先ほど紹介したテンプレートをダウンロードして、EdrawMaxで開きます。
ステップ2:ゲストの名前を入力する
他の座席も同様に、ゲストの名前を入力していきます。
ステップ3:スタイルを変更する
テーブルが多い場合は、削除したいテーブルと名前の枠をクリックしてdeleteキーで削除します。テーブルを増やす場合は、テーブルと名前の枠全体をドラッグすると、タブにグループ化と出てくるので、それをクリックします。その後、グループ化したものをコピーし、増やしたい場所に貼り付けるだけでテーブルと座席を増やすことが可能です。
フォントや背景も、自分の好みに合わせて変更できます。
背景は上のメニューバーにあるデザインから、背景の色や背景画像で変更できます。
画像を追加して、それを背景に設定することも可能です。
ステップ4:保存・印刷する
ファイルをクリックするとタブが出てくるので、名前を付けて保存したり、プリンターがあればすぐに印刷したりできます。画像やPDFにすることもできるので、編集した席次表をパートナーやプランナーさんにデータで共有したり確認してもらったりすることも可能です。
4.座席表配置の注意点
座席を配置する上で、気をつけておきたいポイントが3つあります。
一つ目は、お年寄りや妊娠中のゲストがいる場合です。体の不自由なお年寄りは、移動しやすいよう、なるべく出入り口付近の席に配置しましょう。また、席を動かさなくても高砂の新郎新婦が見える席に配置すると、喜ばれると思います。妊娠中のゲストも、いつ体調が悪くなってしまうかわからないため、気兼ねなく席を離れられる出入口付近に配置すると良いでしょう。
二つ目は、子供連れのゲストがいる場合です。披露宴は2〜3時間あります。その間、ずっと席に座っておくのは子供には難しいかもしれません。出入りしやすい出入口付近や、他のゲストを気にせず移動できるような壁側の席に配置すると良いでしょう。
三つ目は、一人で来られるゲストがいる場合です。知り合いがいない場合、一人で参加するのは心細いと思っているかもしれません。同じく一人で来られるゲストや、年齢が近いゲストと同じテーブルに配置しましょう。また、事前にそのゲストに「隣にはこういうゲストが座るよ!」と話しておくと、安心して参加していただけると思います。
ゲスト一人ひとりに配慮した座席に配置することが理想です。披露宴に来ていただいたゲストに心地よく過ごしてもらえるようにしましょう。
5.座席配置に関するFAQs
Q1:仕事関係者の席を後ろにするのは失礼でしょうか?
A:勤め先の社長や上司はゲストの中でも主賓にあたるため、上座(高砂に近いテーブル)に配置しましょう。
Q2:円卓でのマナーは?
A:円卓内でも高砂に近い席が上座にあたります。会社関係者のテーブルは役職順に配置します。役職がない場合は、先輩から順に上座に配置し、同僚や後輩は下座に配置します。
Q3:両家のゲストに差がある場合は?
A:両家のゲストの人数に差がある場合、無理に合わせる必要はありません。新婦側に新郎側のゲストのテーブルを配置することは可能です。しかし、新郎側と新婦側のゲストが同じテーブルになることはなるべく避けましょう。新郎新婦共通の友人や、ゲスト同士の仲が良い場合は同じテーブルに配置することも可能です。
Q4:グループが一つのテーブルにおさまらない場合は?
A:グループ内の人数が多く、一つのテーブルにおさまらない場合は、テーブルを二つにわけます。また、二つのテーブルの人数が均等になるように、10人グループなら、5人ずつにテーブルを分け、なるべく隣同士のテーブル配置にしましょう。
Q5:席次表を作成する時にあるミスは?
A:席次表作成でよくあるミスは、ゲスト名や肩書きの記載ミスです。特に目上の人の名前や肩書きを間違えることは失礼にあたります。自分たちだけではなく、別の人やプランナーさんにも間違いがないかチェックしてもらい記載ミスがないよう注意しましょう。