映画からある音楽に興味をもち、その曲がクラシックと認められないなど諸説あることを知りクラシックとは何だろうと興味を持った経緯があります。音楽からは厳しい規律とリラックスどちらも得ることができます。旋律を知ることで主音はドだけではなくどの音にもあるという発見は思考のデトックスには最適です。今回は、その音楽の歴史を追いながらEdrawMindのマインドマッピング機能で見える化を行ってみました。
- 目次 -
Part 1: 音楽の歴史
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① 古代
音楽史における古代音楽には各国で捉え方がかわります。西洋史では、古代ギリシアにおけるエーゲ文明の成立から西ローマ帝国の崩壊(476年)までを指し、日本史では、通常、古墳時代もしくは飛鳥時代から平安時代中期または後期まで(1087年)までを指します。
音楽はどのようにして始まったのかを数少ない資料を参考にすると、「小鳥のさえずりなどの動物の鳴き声を真似する事から」「言葉の強弱や高低から」「歩いたり、石器を作ったりするときのリズムから」「遠方への伝達から楽器が誕生したのか」「雨乞いをするなど願いを強く表すため」など諸説ありますが決定的なことは不明です。
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メソポタミアの音楽
世界でもっとも古い文化の一つであるメソポタミアの文明の遺跡から、ハープやリラ・笛・太鼓などを演奏する人々の姿を刻んだレリーフが発見されています。そのことから音楽があったのではないかと推察されています。楽譜は残っていないため、どのような曲を演奏していたかは不明です。
古代エジプトの音楽
エジプト文明ではすでに紀元前3000年頃から、儀式や祭りのときに、さかんに音楽が演奏されていました。それは、ピラミットの遺跡の中からハープ・リラ・葦の縦笛・クラリネットなどの楽器が発見され、また壁画にも楽器演奏の様子が、沢山描かれているためです。 また、象形文字による楽譜のようなものも残されています。
古代ギリシャの音楽
西洋文明発祥の地とされているギリシャでは、紀元前1000年頃から音楽が盛んでした。教育には、哲学・文学・体育とともに音楽が重んじられていました。また、音楽の理論的研究が行われ、音階やリズムの種類が整備されました。ギリシャ演劇では、合唱隊がつくのですが、これが後のオペラ誕生のきっかけとなりました。
② クラシック
一般には西洋の芸術音楽を指します。宗教音楽、世俗音楽のどちらにも用いられますが、ルネサンス音楽後のバロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽に当たる1550年頃から1900年頃の音楽を指します。
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バロック音楽
イタリアから発展が始まりますが後半はドイツへと移ります。器楽が発達しオーケストラが誕生したり、拍子や長短調の概念が誕生し今のクラシックの形式に近づいてきます。宮廷では、バレエやオペラが流行しました。著名な作曲家としては、クラシック音楽の基礎をまとめる(音楽の父)と評されるJ.Sバッハやオペラなど演奏会でイギリスを中心に国際的に活躍したヘンデル、また協奏曲というジャンルを確率ヴィヴァルディが有名です。
古典派音楽
この時期はクラシック音楽の完成期を指します。パリやロンドンで演奏会が発展し、演奏や楽譜が「商品」として認められました。教会・宮廷以外のフリーの音楽家も誕生しました。楽器の性能が向上し歴史に残る交響曲も多数発表された時期です。著名な作曲家として、100曲以上の交響曲を作曲したハイドン、元祖「神童」とされたマーツアルト、難聴に負けず多くの名曲を残したベートーベンが上げられます。
ロマン派音楽
クラシック音楽がより大衆に根付いた時期になります。一般家庭にも楽器が普及し、音楽評論雑誌が誕生したり、小さな演奏会「サロン」が流行したりもしました。標題音楽など音楽のアイデアが多様化し、イタリア・フランス・ドイツでオペラが発展しました。
③ 邦楽
邦楽とは自国の音楽を指しここ日本であれば、伝統的な民族音楽や古典音楽などを指します。始まりは、大宝元年(701年)に制定された大宝律令に雅楽寮(うたまひのつかさ)という音楽専門の部署を設置するという記述から推測されます。外国の音楽と世俗の音楽をまとめ宮廷音楽とする試みがあります。古代から室町時代前期の1000年間に現れた邦楽の要素を大きく分けると、御神楽、東遊などの上代歌舞(国風歌舞)、中国、朝鮮、南アジアなど渡来の音楽を取り入れた宮廷音楽、雅楽。仏典に旋律を加えた歌曲(声明、和讃等)、現代でいう宗教音楽。世俗で育まれた歌曲、現代でいう民謡の4つに分かれます。これらがお互いに混じりあって、多くの邦楽が形成されました。この期間に生まれた音楽は現代まで継承されています。
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④ ポピュラー
ポピュラー音楽のルーツとして、19世紀後半のヨーロッパの大衆音楽、カリブ海及び南米の混血音楽、アメリカで誕生した音楽の3つがあります。19世紀後半、ヨーロッパでは資本主義の興隆により豊かな中流階級の拡大と都市部への労働人口の流入がありました。中流階級はワンランク上の生活に憧れ、オペラ劇場に定席を得たり子女にピアノを習わせたりすることがステータスとなり、労働者たちは生活の安定と余暇の充実に伴い娯楽として音楽を楽しむ習慣が広まったのです。クラシック・大衆音楽とも大幅に聴衆を増やし、現代に近い形で多くの人の生活に音楽がとりいれられるようになりました。
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Part 2: 音楽の行為
音楽行為と「作曲―演奏―鑑賞」の3段階を基本に考えられています。これらの内、作曲と演奏とは能動的な活動であり、まとめて「表現」と呼ばれます。鑑賞は受動的な活動になります。また、作曲を行いながら演奏を即興演奏と言われています。録音された即興演奏から楽譜が書き起こされることもあります。また、作曲された曲を演奏のために変容させていく行為を編曲と言います。
① 作曲
作曲様式には、大きく2つの姿勢があります。一つは、音楽の音の美しさ、和声美、構成美という音楽そのものに重点を置く姿勢。そして、もう一つは思想信条、感情、物語を音楽の中に織り込むメッセージに重点を置く姿勢です。古典派は前者、ロマン派は後者と考えられています。これが、ベートーヴェンが古典派というよりもロマン派の作曲家であるといわれる理由でもあります。また、新古典派の名は、ロマン派のあとで再び構成美を追究した音楽が書かれたことに所以します。
② 演奏
クラシック音楽では書かれた音符に手を加えずに全くその通り演奏するのが普通ですが、ジャズではその場その場でいろいろな変化を与えながら演奏します。その演奏はそのジャンルに応じた規則に従って行われるのです。この従い方への程度の高低差が直接、質となる再現性の高低となります。奏者の技量不足から従えない場合もあれば、奏者が原曲から意図的に逸脱する場合もあります。
③ 鑑賞
鑑賞(かんしょう)とは、芸術作品などの美的な対象を視覚、あるいは聴覚を通して自己の中に受け入れ、深く味わうことを指します。表現とは異なり、能動的とは言えませんが、対象に直接的なおかつ積極的に関わり合うことにより、対象の中から具現化された美的なものを見出すことのできることから「受動的な美的体験でもない」という特徴も持っています。
Part 3: 音楽家
① 音楽作家
作曲家は著作権を有し、編曲家は二次的著作権を有する。これらを総称して音楽作家と呼びます。また、複数の役職を兼ねている制作者も多くいます。
② 実演家
指揮者、演奏者、歌手に分類されます。現代の日本において実演家はその実演に対して著作隣接権を有しています。
③ 音楽関連の職業
音楽関連の仕事は上記以外にも、楽器にかかわる仕事やそれを商流にのせる仕事など多岐にわたると考えます。楽器に関わる仕事であれば、ピアノ調律師 楽器クラフトマン 楽器リペアマン 楽器インストラクターなどが上げられるでしょう。
Part 4: まとめ
今回は、マインドマップで全てを見える化として「音楽の基礎知識」をEdrawMindで見える化してまいりました。音楽は規律とリラックスを同時に学び、また演奏者として関わるのであればそのまま自己の質を表現してしまう存在でもあります。音楽など芸術の鑑賞は受け身的でもないという性格をもつため、知性の発展に大いに貢献してくれます。EdrawMindで自分の切り口で見える化し、そのマップから自分の知にかえて音楽を楽しみましょう。