プロジェクト管理 知識

ベンチマーキング!プロセスの効率化ならこれだ!

ベンチマーキングのメリットや種類、具体的なステップについて詳しく解説します。
edraw編集者
編集者: ショギョウ

プロセスの効率化を図るためには製品やサービスの特徴と現状をインプットしなければなりません。もっと言えば、販売増を目指すためにはありとあらゆる情報を収集し、パフォーマンスがどれほどのものなのかを測定する必要があります。

そんなパフォーマンスを測るプロセスのことを「ベンチマーキング」と言います。

ベンチマーキングを有効活用すれば、明確なパフォーマンス測定が可能です。是非この機会にベンチマーキングをインプットし、アウトプットにお役立てください。

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Part 1: ベンチマーキングとは

ベンチマーキングとは次のデータを測定するプロセスのことです。


・ 自社の製品

・ 自社のサービス

・ プロセスのクオリティ

・ パフォーマンス


これらを測定することに価値はさほど見出せませんが、それぞれのデータを基準と照らし合わせて比較することでパフォーマンスをより高めることが可能になります。

これらのデータをビジュアル化したものが、いわゆる「ベンチマーク」です。

例)ベンチマークのビジュアル

ベンチマーク

ベンチマーキングとは、データ収集で明らかになった数値がはたして良いものか悪いものかを他のデータと比較→測定→設定することが目的です。この設定値がベンチマークとなり、これをもとに次のような改善の余地を探ります。


・ 高いパフォーマンスレベルを達成しているライバルのカテゴリと方法を特定する

・ ライバルのプロセスと戦略を比較する

・ 収集データを用いて自社製品やサービスの改善点を明確にする

なお、ベンチマーキングを分析する際に対象となる主なカテゴリは次のとおりです。

・ 単位当たりのコスト

・ 単位生産にかかった時間

・ 単位のクオリティ

・ 顧客満足度


上記はすべてターゲットから得ることが可能なパフォーマンスの指標。他のターゲットと照らし合わせて比較することで、自社のプロセスを最適化するための具体的な情報を入手できます。



Part 2: ベンチマーキングを活用するメリット

ベンチマーキングとは企業の目標を達成するために必要な改善を見出すプロセスとも言えます。例えば、次のような目標を現実のものとするにはベンチマークが重要になるわけです。


・ ビジネスの拡大

・ プロセスの改善

・ クオリティの向上

・ コストの削減

・ 収益を増やす


ベンチマーキングは組織における継続的改善に役立つツール。確かなベンチマークを設定することで次のメリットが得られます。

下記に分かりやすい円グラフの代表例を表記しておきます。


・ プロセスにおける手順を最適化できる

・ 過去のパフォーマンスの効果を数値化できる

・ ライバルの運営方法をインプットできる

・ パフォーマンスの改善を対象としたベストプラクティスを特定できる

・ 効率がアップする

・ コストを削減できる

・ 顧客満足度を高められる


このようにベンチマーキングを活用するメリットは計り知れません。明確なデータ収集を達成できれば、目標達成までの距離を縮めることが可能です。



Part3 : ベンチマーキングの種類

ベンチマーキングは基本的に次の3種類です。


・ 内部ベンチマーキング

・ 競合ベンチマーキング

・ 戦略ベンチマーキング


それぞれ特徴をもっているので、ここでは各ベンチマーキングについて深掘りしていきます。

3.1 内部ベンチマーキング

内部ベンチマーキングは次の環境下において、プロジェクトの改善と効率化を図るための要素を見つけることができます。


・ 社内の各チームが同様のプロセスを持っている

・ ベストプラクティスがすでに確立されている


例)特定倉庫のパフォーマンスを別倉庫と比較する手順

1. 倉庫Aと倉庫Bのパフォーマンスを比較

2. パフォーマンスの高い倉庫の分析

3. パフォーマンスの低い倉庫へプロセスと手順を共有

4. 最適化される

5. 結果として全社レベルでのパフォーマンス改善につながる

このように内部ベンチマーキングは、自社の発展には欠かせません。各プロジェクトを最適化し、パフォーマンスを高い水準で均一化することができます。



3.2 競合ベンチマーキング

競合ベンチマーキングは直接的なライバル企業の製品、サービス、プロセスなどを比較対象にする種類。実施することによって次の情報を明確にできます。


・ 業界内での自社の立ち位置

・ 生産性向上に必要な要素


例)自社製品の品質改善をおこなう手順

1. ライバル企業製品の顧客満足度と比較する

2. ライバル企業製品の顧客レビューが自社に勝っていればその差を分析

3. 品質を改善するための方法を模索する

競合ベンチマーキングは自社の現状把握に必要不可欠です。

3.3 機能ベンチマーキング

機能ベンチマーキングはひとつの業界に目を向けるのではなく、世界を視野に入れたパフォーマンスとベストプラクティスを見出すために最適な種類です。

例)ライバル企業の秘密を特定し自社製品に実装する

1. ライバル企業のサービスが高品質である理由を分析する

2. ライバル企業はタスクが明確に定義されていることを発見

3. 同タスクの定義を分析

4. 自社のプロセスに落とし込む

5. 全体の最適化に成功

機能性を高めることはビジネスにおいてとても重要。機能ベンチマーキングを実施すれば、自社プロジェクトを効率化できる具体的な方法を見出すことができます。



Part 4: ベンチマーキングのステップ

ベンチマーキングを実施するためのステップは次のとおりです。

1. ベンチマーキングの対象を選ぶ

2. ベンチマークを設定するプロセスを決める

3. データ収集を実行し分析する

4. 収集データをもとに比較しパフォーマンスを測定する

それでは詳しく解説していきます。

4.1 ベンチマーキングの対象を選ぶ

ベンチマーキングを実施する上で欠かせないものは「対象」を選ぶこと。

プロセス意思決定はチーム単独で行えません。上級管理職の関与が必要不可欠になるので、まずは次の手順でベンチマーキングをおこなう対象を定義しましょう。

1. 全ステークホルダーにとって最重要指標を確立する

2. 各プロセスの優先度を決める

3. 収集したいデータを選ぶ

4. ベンチマーキングを定義する

これらがクリアされないと確かな定義はできません。手順はすべて慎重に行いましょう。

4.2 ベンチマークを設定するプロセスを決める

ベンチマークに設定する候補はさまざまです。


・ 社内

・ ライバル企業

・ 業界内の他社


プロセスを決めること自体は難しくありませんが、ベンチマークにおけるデータ収集はケースによって困難になることもあります。

例えば、ライバル企業をベンチマークに設定した場合、必要なデータがすべて揃うわけではありません。これを解決するには異なるライバル企業を複数選び、各データを収集していくことになります。

4.3 データ収集を実行し分析する

ベンチマーキングにおいてもっとも重要なステップは「データ収集」です。

先でも述べましたが、ライバル企業からのデータ収集は簡単ではありません。なぜならデータの多くが機密情報だからです。

明確なデータを収集するためにも、次のアクションを行うことが重要になります。


・ 複数のライバル企業を調査する

・ 聞き取りを行う

・ 雑談をする

・ 公式インタビューを行う

・ アンケートを実施する


昨今はインターネットからもあらゆる情報を入手できますが、それらはあくまで二次情報です。信頼性の点で見ると明らかに劣るので、データ収集は上記を参考にしてください。

4.3 データ収集を実行し分析する

データを収集したら自社のプロセスも分析します。その指標をもとに両者を比較し、プロセスをビジュアル化しましょう。

データは図式化することによって現状を把握しやすくなります。

比較内容を分析するなかで重要なのは、プロセスの違いを生んでいる要素を特定すること。ギャップを発見できればパフォーマンスを効率的に上昇させることが可能です。



Part5 : まとめ

ベンチマーキングとは、簡単に言うとライバル企業の優れた点を分析し、自社に落とし込むプロセスです。事業の改善や目標達成には欠かせませんし、成功事例は数えきれないほど報告されています。

ベンチマーキングを有効活用するには、何よりもビジュアル化が重要。最近ではベンチマーキングをはじめとする多種多様なテンプレートを含んだ作図ソフトが登場しています。

なかでも直感的な操作ができる「EdrawMax」は、ベンチマーキングのビジュアル化に最適です。

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初心者の方でも簡単にビジュアルを作成できるソフトなので、今すぐにベンチマーキングのビジュアル化を実現できます。

15日間は無料で試用できるので、気になった方はダウンロードしてみてください。

ベンチマーキングは適切に実施することが重要です。自社の課題を洗い出し、ひとつずつ改善していきましょう。

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