数式エディタってなんだろう。使い方や操作が難しいというイメージをお持ちの方へ。初心者でも利用できる数式エディタをご紹介します。
Part 1 おススメの数式エディタ6選
おすすめの数式エディタを6つ記します。順に見ていきましょう。
1.1 Word 数式 エディタ
特徴:Wordの数式エディターは直感的な操作性と視覚的な編集が特徴で、初心者や非専門家でも簡単に使用可能です。他の数式ツールと比べ、文書全体の統合性や共有のしやすさに優れ、多用途な文書作成に適しています。テンプレートにピタゴラスの定理やテーラー展開などの式が入っているので、便利です。
ショートカットキー:【Alt】+【=】
長所:①シンボルライブラリにθ(シータ)などの数学に利用する記号などが入っている②複雑な数式はインライン、数式行を選択するとMathTypeが立ち上がって入力可能③エディタが使いやすい上、スペルや文法チェックができる
短所:①数学的な理論の説明などで複雑な数式を多く扱う場合は作業が困難なものになる②一括返還する機能が搭載されていない
無料/有料: Microsoft365は、基本有料での利用をする形となっていますけど、アカウント登録、クレジットカードの情報を入力してサブスクリプションの利用申し込みをすると1年間無料期間が付与されます。
対応OS: Mac、Windows
バージョン:Word の数式エディターは、Office 2007 以降でMathType 技術を統合しており、直感的かつ専門的な数学表現のツールを提供しています。Micorosoft365シリーズでも利用可能です。
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/word
ガイド:https://note.com/keisemi/n/na12bfeb77469
おススメの人:高度なレイアウトを求めない方、プログラミングや LaTeX の知識がない初心者、数式以外のコンテンツを多く含む文書を作成する方
1.2 EdrawMax
特徴:作図ソフトとして、数式エディタで作成した数式をエディタに挿入して他の図形と併せて1つのファイルとすることが可能です。
長所:①数式に必要な記号が、種類別に分かりやすくライブラリ形式で利用可能(例えば、同じ積分記号でも、記号の上下に入力するものと上だけ、または下だけのものが用意されているなど使いやすさを重視している)②数式より、幾何学図形の解析にも役立つ高度な機能③Latexにも対応していて数式入力と、Latex入力を切り替えて編集
短所:①数式を編集する専用ソフトではないので長い数式を扱うのは不向き②保存したファイルを他形式に変換した場合は、オブジェクトとして変換されて内容の編集ができなくなる
主要機能:作図ソフトであっても、EdrawMaxは、図表などの描画とあわせて数式エディタが利用できます。
無料/有料: 数式エディタは、無料版でも利用できます。ただしエクスポートは有料版が必要です。9800円/年 19600円/永久
対応OS: Windows、Mac、Linux、iOS、Android
公式サイト:https://www.edrawsoft.com/jp/edraw-max/
ガイド:https://edrawmax.wondershare.com/guide/add-special-objects.html
おススメの人:数式と他の図形を一緒に作成する方
数式の編集の仕方は以下の通りです。
①EdrawMaxを立ち上げる
②挿入タブから数式メニューを選択する
③数式を編集する
④キャンバスに挿入を押下
⑤描画領域に数式が挿入される
1.3 Overleaf
引用元:Overleaf
特徴:Overleafの数式エディターは数式編集のためのソフトウェア。OSに関わらずブラウザベースで利用ができます。Latex表記の文書を即時コンパイルして数式表示を見られるのが特徴です。Latexを用いて数式を扱う際に便利です。
長所:①テンプレートが本、レポート等種類別に豊富に準備されていて自由に利用可能
②有料版も用意されていて、GithubやDropboxなどの統合など便利な機能が制限なしで利用可能③長い文書を編集可能で、検索機能も優れている
短所:①ブラウザベースのバージョンのみの提供となっていてオフラインでは利用不可②Latexを理解していない人には利用が難しい
無料/有料: 無料でも利用可能、有料プランは個人向け、法人向け、学生向けのプランがいくつもあって、年会費は89~399ドル。
対応OS: Mac、Windows、Linux
公式サイト:https://ja.overleaf.com/project
ガイド:https://ja.overleaf.com/learn/latex/Tutorials
おススメの人:プログラミングや LaTeX に精通している方、数式多く含む文書を作成する方
1.4 MathType
引用元:MathType
特徴:Wiris社よりリリースされているソフトウェアです。ワープロのキーボードのような入力画面が特徴。ビジュアルエディタもついているので、手書き入力ができるのがポイントです。専門的な数式の記述に優れていて、学術、研究などの分野でもご利用いただけます。
長所:①スタイルテンプレートが豊富に取り揃えられている
②MicorsoftOffice365にアドインとしてインストールしても利用可能③複雑な数式が直感的にスムーズに書ける
短所:①基本有料となっている②Latexを理解していない人には利用が難しい
無料/有料: 無料期間は30日で、それ以降は有料プランに移行。年会費は個人用ライセンス9,900円、教員割引価格8,800円。
対応OS: Mac、Windows
公式サイト:https://store.wiris.com/jp/products/mathtype/download
おススメの人:数式を含む文書を作成する方、大学・研究機関でのレポート作成をする方
1.5 Mathcha.io
引用元:Mathcha.io
特徴:math社提供のブラウザで編集ができるソフトです。複雑な数式を簡単に作成することができて、数式だけでなく、文章やグラフも入力することができるのが特徴。Latexにも対応しています。
長所:①Latexを知らなくても利用できる②グラフ、幾何学図形、ヒートマップなども入力できる③手書きの入力フォームから入力可能
短所:①入力方法やサジェストを覚えるまで時間がかかる②説明サイトが英語表記
無料/有料: 無料利用が可能ですけど、mathcha notebookという有料版は、ドキュメント利用が無制限で利用できるなど更に便利です
対応OS: Mac、Windows
公式サイト:https://www.mathcha.io/
ガイド:https://www.mathcha.io/documentation/
おススメの人:数式を文書に挿入したいと考えるけど、Latexが分からない方
1.6 LibreOffice Math
引用元:LibreOffice Math
特徴:Openofficeの後継としてリリースされたソフトウェア。オープンソフトウェアとして、ユーザー登録なしですぐに利用できます。MicrosftOfficeのワード、エクセルに対応したソフトがそれぞれ用意されていて操作も分かりやすいです。Mathは、そのうちの数式エディタで数式ウィンドウでの入力やTexで直接入力する方法があります。ライブラリから、入力する演算子などを選択して、数式内の数値を入力します。文字装飾ができることも特徴です。
長所:①ライブラリから、数式や記号が簡単に選択可能②①を組み合わせて複雑な数式を記述できる③マクロの利用が可能
短所:①Microsoft365形式に変換すると文字が違うものになったりと互換性が不完全②ビジネス利用には不向き
無料/有料: 無料、ただし
対応OS: Mac、Windows 、Linux
公式サイト:https://ja.libreoffice.org/download/download/
ガイド:https://documentation.libreoffice.org/ja/documentation-in-japanese/
おススメの人:数式を含む文書や表を作成したい方、プライベートや学校のレポートで数式を編集したい方
https://ja.libreoffice.org/download/download/
LibreOfficeは、フリーでダウンロードできる文書編集、表計算などのソフトウェアです。
対応OSは、Mac、Windows、Linuxとなります。
オープンソフトウェアとして、ユーザー登録なしですぐに利用できます。
MicrosftOfficeのワード、エクセルに対応したソフトがそれぞれ用意されていて操作も分かりやすいです。
Mathは、そのうちの数式エディタで数式ウィンドウでの入力やTexで直接入力する方法があります。
演算子や比較演算など種類別にライブラリがあり、そこから数式を作成できる仕様です。
無料ソフトなので、簡単な数式の編集がしたい人におすすめです。
MicrosftOfficeと互換性がありますけど、文字が違うものになってしまったりと完全には変換できないのが難点です。
Part 2 数式エディタの選び方
前の見出しで数式エディタとして利用できるソフトをご紹介しました。
それぞれ、メリット、デメリットがあるのでご利用のOSや目的に合わせてソフトを選びましょう。
EdrawMaxは、描画のためのソフトですけど数式エディタも利用できる革新的な機能が揃います。
それだけでなく、最新版はAIによるソリューションも可能でAIと対話しながら図表の作成や提案を受けられます。
利用しやすいインターフェースで、仕事でもプライベートでも活用できます。
ユーザー登録すると、使い方や問い合わせ等のサポートが24時間オンラインにて受けられるのもいいところです。
https://www.edrawsoft.com/jp/edraw-max/
上記公式HPより是非ダウンロードされることをおすすめします。
Part 3 数式エディタに関するよくある質問
数式エディタに関するよくある質問と回答を挙げます。
1.初心者におすすめの数式エディタは何ですか?
数式エディタは、添え字や記号が頻回に使われるため初心者には扱いにくいこともあります。
EdrawMaxは、直感的な操作と使いやすいインターフェースを兼ね備えているため初心者でも利用しやすいです。
記号や数式がライブラリになっているので、描画する内容も検索しやすくなっています。
2.数式エディタでグラフや図形も作成できますか?
今回お伝えしたソフトの中では、EdrawMaxなどがグラフ、図形が作成できる仕様となっています。
EdrawMaxは、ビジネスに利用できるグラフ、図形のテンプレートもたくさんあります。
マインドマップや電気回路図など様々な種類のテンプレートが種類別にいくつも用意されていて、用途に合わせて選べます。
もちろん、数式と併せて同じファイル内に描画、編集が可能ですので業務に役立てていただければ幸いです。