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2024年おすすめのBPM図作成ツール7選

導入するメリット、作成ツールの特徴など徹底解説
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編集者: Edraw

BPM図作成ツール7選

業務の効率化を図るためには、業務プロセスを適切に把握し、継続的に改善する必要があります。この改善する手法が「BPM」(ビジネスプロセスモデリング)です。この手法を使う場合、まずやるべきことは業務プロセスのフロー図を作成してモデル化することです。このモデル化を効率よく行えるのが「BPM図作成ツール」です。作図の際の面倒な位置揃えや矢印を引くといった操作をマウスだけで行えるので、迅速にBPM図が作成できます。

BPM図とは

BPMは「Business Process Modeling」の略で、日本語にすると「ビジネスプロセスモデリング」となります。この名の通り、業務プロセス(流れ)をモデル化して課題を抽出・分析し、課題を解決するための新しい業務プロセスを創出して継続的に業務を改善する手法です。

BPMでは、業務プロセスをモデル化するために業務フロー図(BPM図)を作成します。これにより、業務の過程を可視化できるので、業務全体の流れを視覚的に把握できます。この可視化されたフロー図を分析すれば、複雑化した業務の現状から改善点を見つけ出し、コスト削減や生産性の向上に繋げられます。

似たような言葉に「BPMN」(Business Process Model and Notation)があります。これは、BPM図を描くための表記法を指します。BPMNで定められた表記法で記載されたBPM図は誰が書いても同じ意味として伝わるため、部門や企業の垣根を越えて共有することが可能になります。

このように「BPM」は業務プロセスの流れを可視化し業務の改善に充てる手法、BPMNはそのBPM図を描くための表記法(ルール)と考えるとわかりやすいでしょう。

おすすめのBPM図作成ツール7選

BPM作成ツールはアプリやWebサービスの形で提供されています。ここでは「モデル化機能」に対応したBPM図作成ツールの中でおすすめのアプリやサービスを紹介します。

2.1 EdrawMax

BPM図作成ツールEdrawMax

「EdrawMax」は作図に特化したオールインワン・ドローイングアプリケーションです。

EdrawMaxは作図に関するテンプレートが充実しているのが大きな特徴で、あらゆる作図に対応しています。BPM図にももちろん対応しており、図形はすべてライブラリに用意されています。あとは、目的の図形をドラッグ&ドロップするだけで簡単に作成できます。

長所:

  • オンライン環境とオフライン環境の両方で作図が可能です
  • ウエブ版でデータをクラウドに保存し、ブラウザを使用して作図できます
  • アプリ版とウェブ版は同じ操作性で、時間を大幅に節約できます
  • 全ての業務に対応する大量の記号とテンプレートが搭載しています
  • 全ての機能が搭載された無料版を提供しています(透かしあり)

短所:

BPM図を作図できる「モデル化機能」にのみに対応しています。「シミュレーション機能」や「モニタリング機能」などは利用できません。

対応 OS:

Windows/Mac/Linux/Web

以下のボタンからBPM作成ツールEdrawMax(エドラマックス)を無料ダウンロードできます、ぜひお試してください。

プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし


2.2 Questetra BPM Suite

BPM図作成ツールQuestetra BPM Suite

「Questetra BPM Suite」は、株式会社クエステトラが運営するクラウド型の業務プロセス管理システムです。プログラミングなどのスキルは不要で、自社の業務システムを開発、運用、監視までできるのが特徴のBPMツールです。

長所:

BPM図を作成できるだけでなく、マウスの操作だけであらゆる業務をワークフロー化できるのが特徴です。作成したワークフローを業務に落とし込めば、プロセスの定義に従ってタスクを下流工程に届けるといった使い方もできます。また、案件ごとにチャットなどでコミュニケーションすることも可能です。

短所:

機能が多岐にわたっており、作図の操作、運用の操作などには慣れが必要です。また、管理権限のないユーザーがBPM図を見直す場合、管理者に伝えてから変更する必要があるなど、運用面で手間がかかることがあります。

対応 OS:

Web


2.3 Cacoo

BPM図作成ツールCacoo

「Cacoo」(カクー)は、株式会社ヌーラボが提供するオンラインの作図ツールです。共有に強いのが特徴で、Cacooを利用していないユーザーに対しても作成した図の共有が可能です。

長所:

日本発のサービスで、ユーザーインターフェースがすべて日本語化されているのが特徴です。また、アイコンなどのインターフェースもわかりやすく、直感的に操作できます。また、多種多様なテンプレートが用意されており、BPM図の作成も簡単です。

共有機能が充実しているのも強みで、複数人での同時編集も可能。編集した内容はリアルタイムで反映されるので、更新の連絡などは必要ありません。

短所:

フリープランでは6つまでしか作図できません。書き出せる画像形式もPNG形式に限定されます。また、あくまで作図ツールのため、「シミュレーション機能」や「モニタリング機能」などの機能は利用できません。

対応 OS:

Web


2.4 draw.io

BPM図作成ツールdraw.io

「draw.io」は、BPM図やネットワーク図など、さまざまな図を作成できるオンラインの作図ツールです。多種多様なテンプレートが用意されており、手軽に本格的な作図が可能です。また、作成した図はGoogleドライブやGithubなどと連携させることができます。

長所:

完全に無料で利用することができるのが大きなメリットです。テンプレートや図形も豊富に用意されており、すぐに作図することが可能です。操作も他の作図ツールと近い操作性なので、迷うことはあまりない点も魅力です。また、Googleドライブ、Dropboxなどのオンラインストレージに対応しており、作ったデータをクラウドに保存することができます。

短所:

初期状態ではBPM図で使用する図形が表示されていません。そのため、自分で図形を選択できるように設定する必要があります。また、ユーザーインターフェースも初期状態では英語のため、日本語表示に設定し直す必要があります。

対応 OS:

Web


2.5 Creately

BPM図作成ツールCreately

「Creately」は無料でも利用可能なオンライン作図ツールです。共同作業とシンプルさを念頭に置いて開発されているので、使いやすくメンバー同士での作業に向いています。また、高いデザイン性も大きな魅力です。

長所:

デザイン性が高いテンプレートが豊富で、BPM図だけでなくあらゆる図表を高いクオリティで作成できます。また、共同作業はリアルタイムの編集に対応しており、メンバー間で同時に作業を進めていくことが可能です。

短所:

ユーザーインターフェースが一部日本語化されていません。また、動作が不安定なことがあり、環境によっては正常に動作しないことがあります。

無料プランで作成できるワークスペース数は3つまでで、それ以上作成する場合は有料プランを選択する必要があります。料金はドル建てのため、為替レートによっては日本円での支払金額が変わってくる可能性があります。

対応 OS:

Web


2.6 GitMind

BPM図作成ツールGitMind

「GitMind」は、オンラインで利用できるマインドマップツールです。マインドマップツールとなっていますが、BPM図などのフロー図の作成も可能です。WebだけでなくWindows/Mac向けのアプリでの利用も可能なので、いつでもどこでも作図できるのが特徴です。

長所:

無料ユーザーでも機能制限があまりなく、無制限に作図できるので、コストをかけずに作成できます。操作も直感的で、ドラッグ&ドロップするだけでフロー図を作成することが可能です。

短所:

スマホ向けのアプリではマインドマップしか作成できません。また、テンプレートの提供数があまり多くありません。

対応 OS:

Web/Windows/Mac/Linux/iOS/Android


2.7 Ranabase

BPM図作成ツールRanabase

「Ranabase」は、エントリー向けのBPMツールです。運営会社の業務改善コンサルティング経験に基づいて開発されているのが特徴です。エントリー向けですが、コミュニケーション機能や権限設定機能などを備えているのが魅力です。

長所:

作成したBPM図に対して、付箋感覚で記録やメモを残していくことで、情報の伝達や改善ポイントを明確にしていくことができます。業務に合わせたテンプレートも用意されており、簡単にBPM図を作成できます。有料プランでも閲覧ユーザーは無料で利用可能です。

短所:

ライトプランでは5つまでしか作成できません。用意されている図形の種類が少なく、目的の図形を見つけられないことがあります。

対応 OS:

Web


BPM図作成ツールのメリットと特徴

BPM図作成ツールを導入するメリット

BPM図は、手書きでも作成できますし、ExcelやPowerPointといったOffice系アプリ、図形描写のできるペイントツールなどの汎用アプリを使っても作成できます。しかし、手書きの場合は作成そのものが非常に面倒で、修正する場合も多くの手間がかかります。また、汎用のアプリケーションはBPM専用に設計されていないため、作成時の工数が増える恐れがあります。また、手書きと汎用アプリの両方にいえることは、作成者によって描き方がバラバラになり、同じ図を描いたとしても見え方が違ったということが起きかねません。

BPM図作成ツールなら、作図するためのエディタが使いやすく、効率よくBPM図を作成できます。もしBPM図を修正する必要が生じても、保存された図を呼び出せば簡単に修正できます。また、誰が使っても同じフォーマットで描くので、見え方が違ったといった問題は起きにくいでしょう。BPM図は多くの人が関わる重要な図ですので、効率よく作成でき、適切に管理できるBPM図作成ツールを導入するメリットは大きいといえます。

BPM図作成ツールの特徴

BPM図作成ツールは、BPMNのルールに従ったBPM図を作成する(モデル化する)ためのエディタが備わっており、作図の際の面倒な位置揃えや矢印を引くといった操作をマウスだけで行えるのが大きな特徴です。なお、この作図するための機能を一般的に「モデル化機能」と呼びます。

BPM図作成ツールの中には、「モデル化機能」以外に「シミュレーション機能」「モニタリング機能」という機能を持つものもあります。

シミュレーション機能」は、作成したフロー図の工程を入れ替えた場合の効果を予測する機能です。この機能を使うと、「シミュレーション結果から計画を作成し、実施して評価する」という一連のPDCAサイクルで業務を実施することができます。

「モニタリング機能」は、実際の業務プロセスを監視するための仕組みです。この機能を使うと、PDCAサイクルを評価できるようになります。これらの機能を使いこなすことで、ツールを通じBPMを継続して業務を改善していけます。

これらの機能を有するBPM図作成ツールは、高度な管理ができる反面、操作や仕組みが複雑になる傾向にあります。そのため、BPM図作成ツールを選択する場合は、どの機能を有しているかを確認し、目的に応じて選択することが重要になります。

まとめ

業務を継続的に改善するにはBPMが欠かせません。そのため、効率よくBPM図を作成できるBPM図作成ツールはビジネスシーンでは必須のツールといえるでしょう。BPM図作成ツールは数多くあり、使える機能や操作性は様々です。そのため、目的に応じて選択するのがポイントといえます。

今回はBPM図作成ツールの中でも評価の高い7つのアプリ・サービスを紹介しました。無料で利用できるものも多いので、まずは気になるものを試してみて業務改善の一助にしてみてはいかがでしょうか。


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