何かを作成するときには図面が欠かせません。そのため目的に合っていて使いやすく、簡単に図面が作成できる図面アプリが必要です。本記事では初心者の方におすすめしたい図面アプリを目的別に6つ紹介します。無料版もありますので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
1.図面アプリとは?
「図面」とは対象物の構造や配置を示したものを指します。図面アプリとはパソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用してデジタルで図面を作成・編集するためのソフトウェアです。
図面アプリは主に以下のような用途で幅広く利用されています。
- デザイン;インテリア・エクステリア・ランドスケープ・家具・その他製品など
- 設計:建築・DIY・都市計画など
- 作図:地図・配置図など
図面アプリを利用するとパソコンやスマートフォンで簡単に図面を作成・編集・閲覧できるだけでなく、データの共有やほかのサービスとの連携もスムーズにおこなえます。
2.図面アプリを選ぶポイント
自分に合った図面アプリを選ぶには、以下のポイントについて確認しましょう。
機能 | 目的に必要な機能がアプリに含まれているか |
使いやすさ | アプリのインターフェースが直感的で使いやすく、効率よく作業できるか |
互換性 | CADファイルや複数のファイル形式との互換性があるかどうか |
クロスプラットフォーム | 特定のデバイスやOSに依存せず複数のデバイスやプラットフォームで自由に利用できるか |
コラボレーション機能 | 複数のユーザーが同時に図面を編集したり、コメントを追加したりできる機能があるか、共有はしやすいか |
価格 | 必要な機能が低価格で利用できるか |
無料アプリや無料体験期間があるアプリが多いので、気になったものは実際に使い心地を試してみるとよいでしょう。
3.おススメ図面アプリ6選【簡単・無料】
図面アプリにも特定の用途に特化したものと、オールラウンドに使用できるアプリがありそれぞれメリット・デメリットがあります。
ここでは、さまざまな用途のおすすめ図面アプリを6選紹介します。
3.1. EdrawMax【オールインワン作図アプリ】
図面の閲覧・編集・共有から作図まで幅広くアプリを利用したい人におすすめなのが「EdrawMax」です。
EdrawMaxはオールマイティな作図が可能なドローイングソフトですが、DWG/DXFなどのCADファイルのインポートができるため図面ビューアとしての役割も果たします。さらに、EdrawMaxは取り込んだ図面の編集も可能です。
(編集画面サンプル)
間取り図や配管図、回路図など幅広い作図もでき、操作が分かりやすい点も特徴です。
対応OS | Windows:2000/2003/2008/Vista/7/8/10/11 (32bit/64 bit) Mac OS X10.11 及び以降のバーション Linux OS X Debian/Ubuntu/Fedora/CentOS/OpenSUS/ Mint/Knoppix/RedHat/Gentooなど iOS Android |
デスクトップ版の有無 | 〇(ブラウザ版もあり) |
インポートの拡張子 | DWG/DXF・SVG・VSDX・VSD |
エクスポートの拡張子 | PNG・JPG・PDF・DOCX・XLSX・PPT・SVG・HTML・VSDX・VSD・PS/EPS |
長所 | 幅広い図面に対応可能 CADファイルの閲覧・編集もできる |
短所 | 3Dには対応していない |
価格 |
無料版 |
3.2. もでりんクラウド【木工DIY図面アプリ】
(引用:もでりん クラウド)
「もでりん クラウド」はパソコンブラウザ上で動く木工作図専用アプリです。
(引用:ゼットソーMOKURAKU もでりん クラウド)
もでりんクラウドでは、黒い画面の三面図(上から、正面から、側面から)上に、画面左部分でサイズを設定した木材を配置していくと、右上の画面に三面図をもとにした完成図が立体でできます。色塗りも可能で、画面上で実際に木材を組んでいるようにバランスや完成イメージがつかめます。
さらにもでりんクラウドでは木材からパーツを効率よく取り出すための「木取り図」が自動で作成可能です。必要な部材を木材からうまく取るための配置に悩まずにすむため、木工のDIYをする人にはおすすめのアプリです。
対応OS | Windows:10以降 64bit版 macOS: 11 Big Sur 以降 |
デスクトップ版の有無 | パソコン専用 |
インポートの拡張子 | |
エクスポートの拡張子 | |
長所 | 木取り図が自動生成できる 登録されている木材の種類が多く、自分で登録もできる |
短所 | 会員登録が必要 スマートフォンで使えない |
価格 | 無料 |
3.3 ZWCAD Mobile【2D/3DCADアプリ】
(引用:ZWSOFT ZWCAD Mobile)
「ZWCAD Mobile」はZWSOFTが開発した無料の2D/3DCADアプリです。
CADソフトでは有名で広く使われている「AutoCAD」のファイル形式であるDWG/DWF/DXFファイルの表示と編集、測定や注釈、印刷が可能です。画面やメニューも見やすいですが慣れるまでは操作方法がつかみにくいかもしれません。
(引用:ZWCAD Mobile(操作画面))
無料でできる範囲が少ないものの必要な編集機能は揃っているため、AutoCADで作成されたDWGファイルの閲覧やちょっとした編集が目的な人にはおすすめのアプリです。
対応OS | iPhone:iOS/iPadOS 11.0以降 Android:バージョン不明 |
デスクトップ版の有無 | 〇 |
インポートの拡張子 | DWG・DWF・DXF・PDF |
エクスポートの拡張子 | DWG・DWF・DXF・OBJ・PLOT・PDF・JPG(※一部有料) |
長所 | メニュー画面が見やすい |
短所 | 日本語に対応していない |
価格 | 基本:無料 Premium;30日¥700/1年¥4,500 |
3.4 Sketch Up【設計図・デザイン向けアプリ】
(引用:App Store)
「SketchUp」は直感的で使いやすいインターフェースを持ち、世界中で幅広いユーザーに利用されている3Dモデリングソフトウェアです。
無料版でも3Dモデリングや空・地面・影などが設定できるレンダリングなど高度な機能が利用でき、メニュー画面も比較的わかりやすいアプリです。ただし、無料版の場合は対応ファイル形式が限られる点に注意が必要です。
対応OS | iPhone:iOS/iPadOS 15.0以降 Android |
デスクトップ版の有無 | 〇(ブラウザ版もあり) |
インポートの拡張子 | SKP |
エクスポートの拡張子 | STL |
長所 | 手軽にクオリティの高いデザインができる |
短所 | 無料版は対応ファイル形式が限られる |
価格 | 基本:無料 Go:$119/年 Pro:$349/年 (デスクトップ・ブラウザ・スマートフォンで利用できるプラン) |
3.5. MagicPlan【間取り図作成アプリ】
(引用:App Store)
「MagicPlan」はAR機能や3D機能を持つ間取り図作成アプリです。
MagicPlanではかなり詳細な間取り図が作れる分、操作が少し難しい部分もあります。しかしAR測定機能を使って実際の部屋を読み取ったデータを基に自動で間取り図作成と3D表示ができるため、初心者でも手軽に模様替えや引っ越し先のレイアウト作りを楽しめます。
対応OS | iPhone:iOS 15.0~ Android |
デスクトップ版の有無 | 〇(ブラウザ版あり) |
インポートの拡張子 | 不明 |
エクスポートの拡張子 | PDF・JPG・DXF・PNG・SVG・CSV(※有料版のみ) |
長所 | 測定機能で実際の部屋からデジタル間取り図が作成できる |
短所 | 細かい図面作成ができる分少し操作が難しい |
価格 | Free Plan:無料 Sketch Plan: 1,100円/月 Report Plan:4,380円/月 Estimate Plan :9,800円/月 |
3.6 DWG FastView【図面編集アプリ】
(引用:Google Play)
「DWG FastView」はDWG・DXFファイルが閲覧・編集できるアプリです。基本的な作図メニューが揃い、メニュー配置もわかりやすいため本格的な見た目に反して使いやすいアプリです。
英文ですが作図の際には操作の説明がわかりやすく画像付きで出るため、初めての操作でもある程度使える点もおすすめです。
対応OS | Windows:8 iPhone:iOS/iPadOS 13.0以降 Android |
デスクトップ版の有無 | 〇 |
インポートの拡張子 | DWG・DXF |
エクスポートの拡張子 | DWG・DXF・PDF(※有料) |
長所 | メニューが日本語で使いやすい AutoCADと互換性がある |
短所 | PDFファイルへのエクスポートが有料 |
価格 | 基本:無料 プレミアム:1,000円/月 スーパー:2,000円/月 |
まとめ
「図面アプリ」といっても使用用途によっておすすめアプリは異なりますが、初心者向けのマルチユースに適しているのがドローイングソフト「EdrawMax」です。
EdrawMaxには以下の特徴が揃っています。
- 豊富なテンプレートと機能
- Officeソフトのような使いやすさ
- CADソフトも読み込み・編集できる互換性の高さ
- アプリ・パソコン版・ブラウザ版が使えるクロスプラットフォーム
- コラボレーションしやすい共有機能
- 低コスト
幅広い用途に使えるEdrawMaxを無料ダウンロードでぜひお試しください。