PNGファイルをSVGに変換することにより、Webサイトの表示品質を大幅に向上できます。本記事ではPNGファイルからSVGファイルへの変換ツールとPNGファイルとSVGファイルの違いについて解説します。
Part1 pngをsvgに変換するサイト・ツール6選
まずはPNGファイルからSVGファイルにブラウザ上で変換できるサイト・ツールを6つ紹介します。変換ツールには無料で利用できるものや編集機能があるものなどもあり便利です。
1.EdrawMax
「EdrawMax」は多機能なドローイングソフトウェアですが、PNGからSVG変換機能も備えており多様な画像形式への変換が可能です。
公式サイト |
https://www.edrawmax.com/online/jp/ (オンライン版) |
特徴 |
使いやすいUI、高度な図形編集機能 |
変換の制限 |
無料版は機能制限あり |
サポートする変換の種類 |
PNG⇔SVG ・JPG・BMP・PDFなど主要フォーマットは変換可能 |
他の機能 |
図表作成、テンプレート利用、共同編集・共有機能 |
EdrawMaxにはパソコン版のほかにスマホアプリ版やブラウザ上で使えるオンライン版もあるため、インストールなしで使用環境を選ばず利用できます。
変換の手順も簡単です。まずは「EdrawMax online」にアクセスし、左上のメニューから「画像挿入」を選択し、ダイアログボックスから変換したい画像を選択します。
次に、「ファイル」メニュー→「エクスポート」→「SVGにエクスポート」を選択します。
ダイアログボックスでファイル名を付け、「エクスポート」をクリックします。
SVGに変換され、ファイルが保存されました。
EdrawMax onlineはアカウント登録が必要なことに加えFree版だと機能が制限されますが、その代わりSVGファイルを編集できる点が大きなメリットです。
またEdrawMaxはマルチプラットフォームのため、「手軽に変換したい場合はオンライン版」「編集をおこないたい場合はダウンロード版でじっくり作業」など状況によって使い分けも可能です。
2.convertio.co
(引用:Convertio)
「Convertio」は、オンラインで多様なファイル形式の変換を提供するWebサービスです。
PNGからSVGへの変換を含む200以上のファイル形式をサポートし、会員登録やダウンロードが不要なため手軽に利用できます。セキュリティ対策もされており安心できるサイトです。
公式サイト |
https://convertio.co/ |
特徴 |
簡単操作、高速変換 |
変換の制限 |
Free版は1日100MBまで 24 時間以内に最大 10 分の変換 |
サポートする変換の種類 |
200以上のファイル形式 |
他の機能 |
オーディオ・ドキュメント・ビデオなどのコンバーターもあり |
3.Vectorizer
(引用:Vectorizer)
「Vectorizer」は、ラスター画像をベクター形式に変換するツールです。登録やインストールの必要はなく、アップロードしたデータはすべて1時間後に削除されるため安心です。
公式サイト |
https://www.vectorizer.io/ |
特徴 |
高品質な変換 AIネットワークに基づいたツール 20枚まで同時変換可能 |
変換の制限 |
最大画像ファイルサイズは:30メガバイト |
サポートする変換の種類 |
JPEG、PNG、WEBP、BMP、GIF→SVG、PDF、EPS、DXF、PNG |
他の機能 |
特になし |
4.CloudConvert
(引用:CloudConvert)
CloudConvertはクラウドベースのファイル変換サービスで、PNGファイルからSVGファイルへの変換を含む200種類以上のファイル形式をサポートします。変換の手順もファイルをドラッグし、変換したいファイル形式を選択して実行するだけなので簡単です。
公式サイト |
https://cloudconvert.com/ |
特徴 |
高速処理、クラウド連携 |
変換の制限 |
Free版は1日100MBまで 24 時間以内に最大 10 分の変換 |
サポートする変換の種類 |
200以上のファイル形式 |
他の機能 |
API |
5. PNG to SVG
(引用:PNG to SVG)
「PNG to SVG」はは20ファイルまでまとめて変換でき、ZIPファイルでダウンロードも可能なため一度にたくさんのPNG ファイルをSVGファイルに変換したい人におすすめのツールです。使用方法も簡単で、変換元・変換先のファイル形式が書かれているタブをクリックし、ファイルをアップロードするだけで変換できます。
公式サイト |
https://png2svg.com/ja/ |
特徴 |
一度に20ファイルまで変換できる 変換速度が速い |
変換の制限 |
記載なし |
サポートする変換の種類 |
PNG・JPG・PDF⇔SVGほか |
他の機能 |
SVGオプティマイザー(最適化) |
6. Free Convert
(引用:Free Convert)
「Free Convert」は、ビデオ・画像・音声ファイルなど1,500種類以上のファイル形式に対応した無料のオンライン変換ツールです。画像ファイルは無料でも最大サイズ1GBのため、容量の大きいサイズのPNGファイルをSVGファイルに変換したい人にもおすすめできます。
また、変換時にサイズ変更や圧縮などの詳細設定ができる点も便利です。
公式サイト |
https://www.freeconvert.com/ja |
特徴 |
対応ファイル形式がとにかく多い |
変換の制限 |
1回の変換で最大1GBまで |
サポートする変換の種類 |
PNG→画像ファイルだけで13種類 |
他の機能 |
変換時のサイズ・背景色の変更、圧縮 |
Part 2 png、なぜsvgに変換するのか?
PNGとSVGはいずれも画像ファイル形式ですが、その特性と用途に大きな違いがあります。以下の表で主な違いを比較してみましょう。
比較ポイント |
PNG |
SVG |
形式 |
ラスター形式 |
ベクター形式 |
構成 |
ピクセルの集合体 |
数学的な図形の記述 |
拡大縮小時の品質 |
劣化する |
維持される |
ファイルサイズ |
大きい |
小さい |
Webの読み込み時間 |
遅い |
早い |
互換性 |
高い |
低い |
編集 |
画像編集ソフトが必要 |
テキストエディタでも可能 |
アニメーション |
× |
○ |
使用に向いている場面 |
紙媒体用の写真 |
Web用の画像 |
これらの違いを踏まえ、PNGからSVGへの変換には以下のような利点があります。
- どんな画面サイズでもきれいに表示できる
- ファイルサイズが小さいためWebサイトのページ読み込みが速くなる
- あとから色や形を簡単に変更でき、編集が楽
- SVG内のテキストが検索エンジンに認識されるため、サイトの見つかりやすさが向上する
- 簡単にアニメーションを追加できる
ロゴやアイコン、図表などの単純な画像ではSVGへの変換が特に効果的であり、スマートフォンやタブレットなどさまざまな端末でウェブサイトを見やすくするのに役立ちます。ただし写真など複雑な画像にはPNGの方が適しているケースもあるため、用途に応じて選ぶとよいでしょう。
まとめ
PNGファイルからSVGファイルへの変換にはさまざまなメリットがあり、特にWebサイトの質を向上させる強力な味方です。本記事で紹介したさまざまなオンラインツールを使えば、簡単にPNGファイルをSVGに変換可能です。
しかし変換だけでなく、SVGファイルの編集までおこなえるツールがあればさらに便利に利用できます。そこでおすすめなのが「EdrawMax」です。EdrawMaxはPNGファイルからSVGファイルへの変換機能だけでなく、直感的なインターフェースで手軽にベクター画像の編集が可能です。
高品質な画像ファイルを簡単に作成・編集したい方は、ぜひEdrawMaxを今すぐ無料ダウンロードしてお試しください。