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日本で各地域の代表的な伝統工芸品一覧

マインドマップで全てを見える化#10
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編集者: Edraw

伝統工芸品は、ものづくりの基礎としてその土地にしかできない数百年の時間を要しながら、その価値を高めてきました。今回は、伝統工芸品を各都道府県別に分類を見える化してみます。一度、マインドマップで見える化してみると、俯瞰的に大きな分類を把握できるだけでなく、詳細な分類も理解することができます。また、異なった切り口で分類し直すことも簡単にできます。EdrawMindなら多彩なグラフィックで視覚的にも美しく見える化することができます。

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Part 1: 伝統工芸品の分類

伝統工芸品とは、経済産業大臣の指定を受けた工芸品を指します。この指定は『伝統的工芸品産業の振興に関する法律』に基づいて行われます。そこには、日常生活で使用するもの、持ち味は手作業で行う、100年以上の歴史がある、主原料が100年以上使われている、地域産業として成立するくらい規模を保っているなどの厳しい条件があります。現在2021年1月現在は、全都道府県に236品目が伝統工芸品として分類されています。主な分類は14分野に渡ります。織物、染色品、その他繊維製品、陶磁器、漆器、木工品・竹工品、金工品、仏壇仏具、和紙、文具、石工品・貴石細工にわたります。今回は各地方で分類し注目の伝統工芸品についてご紹介します。

伝統工芸品の分類

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Part 2: 各地域の代表的な工芸品

全都道府県の伝統工芸品について2021年1月時点で経済産業省が指定している伝統工芸品について一覧にしてみました。さすがに、236品目の伝統工芸品を一覧にしてみると詳細が分かりにくくなりますので、各地域別にみていきましょう。

各地域の代表的な工芸品

① 北海道・東北地方

中学校の地理に試験でも頻出の青森県の津軽塗、秋田県の大館曲げわっぱ、山形県の天童将棋駒や、再頻出の岩手県の南部鉄器、福島県会津塗りが並びます。「岩(岩手県)でなぶる敵(南部鉄器)」「アイツ(会津)、服しましま(福島県)」など語呂合わせで覚えたりもしました。この大館曲げわっぱとは、約1300年ほど前から秋田杉で曲物が作られることを起点にしています。お弁当箱などで見たことがある方もいると思います。杉材の中でも美しい木目の年輪を使用し、柾目部分を薄く剥ぎ、熱湯でやわらかくしたものを素早く曲げて作ります。

北海道・東北地方

② 関東地方

伝統工芸品とは日用品として使われたり、土産物として買われたりするものづくりの起点となるものでした。現在では、工芸品として価値を高めているものがほとんどです。その具体例として、茨城県の笠間焼があります。粘土の掘り出しから仕上げまでを熟練の職人が行います。「特徴がない」と言われるほどその土地の土への敬意を払い、それぞれの職人の腕に任せるため自由な作風を特徴とします。また、栃木県の烏山和紙は国の無形文化財にも指定されています。中国で発明された紙が610年頃に伝わり、その後木の皮を使う「和紙」を生み出しますが、奈良時代(710年-794年)には烏山和紙があったとされている歴史のある伝統工芸品です。

関東地方

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③ 中部地方

中国地方には、日本三大和紙のとして知られる「美濃和紙」がります。この美濃和紙の歴史は古く、奈良時代までさかのぼります。なぜ、奈良時代に美濃和紙があったとされているかというと、奈良時代の戸籍用紙にされていた記録があるためです。美濃には原料となる楮(こうぞ)など豊富にあり、良質に冷たい水があります。また、都に近かったという理由も和紙作りが発展してきた要因です。

中部地方

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④ 関西地方

2019年NHK朝ドラ「スカーレット」でも滋賀県の伝統工芸品である信楽焼がテーマになりました。この信楽焼は、元々奈良時代に聖武天皇が現在の滋賀県に離宮である紫香楽宮を築いたのですが、そこの屋根瓦が発祥とされています。信楽の土は、珪石や長石が混じっていて肌の粗さもあり比較的白っぽく質が良いとされています。室町時代では、千利休などの茶人から素朴さを理由に重宝されました。

関西地方

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⑤ 中国地方

熊野筆は、広島県の安芸郡熊野町で生産されている中国地方で有名な伝統工芸品です。女性なら化粧筆として身近に感じるものですが、その他にも画筆、毛筆の3種類があります。この熊野筆は、1本の筆に10種類以上の動物の毛が使用されています。その動物の中には、主に海外から輸入します。どの動物の毛を使うかを適宜職人で決めて筆にされています。この職人の腕が評価され、国内だけでなく海外でも高く評価されています。

中国地方

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⑥ 四国地方

四国地方の伝統工芸品である讃岐提灯は1200年もの歴史をもっています。讃岐提灯のはじまりは、真言宗開祖の弘法大使が四国八十八か所に奉納するために、中国から伝わった提灯を使用したことにあります。讃岐提灯には1本の竹を切らずに三重構造にする「讃岐一本掛け」という技法があります。これを縁起が良いと讃岐提灯を名高いものにしました。

四国地方

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⑦ 九州・沖縄地方

沖縄・九州地方の伝統工芸品として「長崎べっ甲」をご紹介しましょう。べっ甲とはウミガメの一種であるタイマイの甲羅を原料とするのですが、このタイマイは赤道付近にしか生息していませんでした。江戸時代、鎖国していたためなかなか手に入らないものでしたが、唯一貿易が許可されていた長崎県からタイマイの甲羅が輸入されていました。当時は、希少価値から高価なものとされ富裕層に人気を博しました。現在は、ワシントン条約によりタイマイの規制がなされており、貴重な工芸品として取り扱われています。

九州・沖縄地方

まとめ

今回は見える化第10弾として、日本の伝統工芸品について見える化を行いました。EdrawMindでマインドマップ化すると、俯瞰的に情報をまとめるだけにとどまらず、その土地にしかできない工芸品の歴史をより深く知り、それを振り返るときにとても思い出すことが簡単になります。最初は、複雑に見えた一覧でも、詳細を知ってからもう一度その俯瞰図を見ると、その単語をみるだけで詳細を想起でき他の知識と連携するにも役に立ちそうです。



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