みなさんは普段、平面図を見る機会があるでしょうか?平面図を見てもどんな窓なのか、サイズは何センチなのか、業界人でなければわからない方が多いと思います。
本記事を読んでいただければ、リフォームする際や新築でお家を建てる時など、平面図に触れる時に役立ちます。これを知っておくことで、施工会社から図面をもらった時にしっかりと図面を理解できたり、自分で平面図を作成したりすることも可能です。
本記事では窓の記号や種類、寸法の読み方、平面図で窓を描く方法を解説していきます。
1.平面図の窓記号一覧
窓といってもさまざまな種類の窓があり、窓の種類によって図面上での表し方が違います。窓記号別に、その記号が表す窓の名称とどんな時に使われる窓なのかを表にしました。
記号 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
引き違い窓 | 一般的な窓。2枚の障子が左右にスライドして開閉する。 | |
横すべり窓 | 窓の下側を押して外側にすべり出させて開ける窓。窓の上部も少し開く。 | |
縦すべり窓 | 窓枠の上下あるレールに沿ってスライドし、外側にすべり出させて開ける窓。窓の外側には面格子やシャッターを設置できない。 | |
突き出し窓 | 窓枠の上側を軸として下側を押して、外側に突き出して開ける窓。横すべり窓と似ているが、突き出し窓は上部が軸になっているため、開かない。 | |
FIX窓 | フレームとガラスのみで作られている開閉できない窓。採光や眺望のための飾り窓として使用。 | |
ルーバー窓 | 複数枚のガラス板が並んでいて、ハンドルを回して開閉する。 | |
片開き窓 | 窓枠の左右どちらかを軸として蝶番で開閉するタイプの窓。 | |
両開き窓 | 2枚の窓が左右を軸として蝶番で開閉するタイプの窓。 | |
出窓 | 外壁から突き出している窓。室内側に窓台があるので物を置ける。部屋を広く見せる効果があるが、結露が発生しやすい。 | |
面格子付窓 | 窓の外側に格子が取り付けてある窓。窓を覆うフェンスのような役割で、防犯対策に効果的。 | |
シャッター付き窓 | 防犯や防火のためにシャッターを付けた窓。台風や豪雨の際にも飛来物でガラスが割れるのを防ぐ役割もある。 |
2.図面上の窓寸法の読み方
窓といっても、大きい窓から小さい窓、左右にスライドして開ける窓や、開かない窓、さまざまな種類や形、大きさの窓があります・
平面図に表記されている窓は一見難しそうに見えるかもしれませんが、窓に関する情報や寸法の読み方はとても簡単です。ぜひ覚えておきましょう。
たとえばこちらの図面、窓記号の近くに文字が書いてあります。それが窓の情報です。
上から順に、窓の種類、サイズ(寸法)、床下から窓上までの高さ、ガラスの種類を表しています。
サイズのところに表記されている16518は、165・18と分けて考え、単位はセンチメートルです。165は窓の横幅のことで、18は窓の縦幅を意味しますが、18の最後に0をたして180cmと読みます。この図面の窓は、横幅165cm・縦幅180cmの透明ガラスの引き違い窓(掃き出し窓)ということです。同様に、05706と表記されている場合は横幅57cm、縦幅60cmの小窓ということになります。
H=2000は床下から窓上までの高さを表しています。この場合、床下から窓上までの高さが2メートルということです。
このように、窓情報を読み取れるようになると、平面図を見るだけで窓の種類、大きさなどがわかります。カーテンのサイズも、現地で測ることなく図面でわかるのです。
3.平面図で窓を描く方法
平面図に窓を描くことは難しいことではありません。EdrawMaxを使って平面図に窓を描く方法を説明します。使い方をマスターすれば簡単に窓を描けるのでぜひ試してみてください。
- EdrawMaxを開くと画面左側にテンプレートがあります。[テンプレート]をクリックして、[間取り]を選択します。
- 表示された中から間取り図をひとつ選ぶと、選んだ間取り図が図面として表示されます。
- 左側のメニューバーから図形をクリックします。検索欄に「窓」と入力し、検索すると窓とドアの図形が出てくるのでお好きな窓の図形を選択します。選択した窓の図形が図面に表示されるので窓を配置したい壁にドラッグアンドドロップしてください
このように窓が図面上に配置されます。窓の向きを変更する場合は下図の◯印の部分をクリックしたまま動かしたい方向へマウスを動かすと向きが変わります。
このようにして簡単に平面図に窓を配置することが可能です。
描きたい窓が図形やダウンロードしたパーツにない場合は自分で基本図形を組み合わせて窓を作成することもできます。そして、作成した図形はマイライブラリに保存できるので一度窓の図形を作ってしまえば、繰り返し作成した図形を使うことが可能です。
4.間取り図の作成ならEdrawMax
自分で間取り図を作成するとなると、難しいと思う方も少なからずいるのではないでしょうか。EdrawMaxなら簡単に作りたい間取り図を作成できます。EdrawMaxの特徴について解説するので、これを読んでぜひ活用してみてください。
特徴1.豊富なテンプレートや素材
先ほど平面図に窓を描く方法でも紹介したように、EdrawMaxにはさまざまな間取り図のテンプレートや、平面図に必要な窓や住宅設備などの素材が豊富にあります。テンプレートを自分好みに変更したり、窓やドア、住宅設備を図面上に配置したりできるので描きたい間取り図を作成できます。
住宅図面だけではなく、店舗やオフィスのテンプレートもあるので、さまざまなシチュエーションの間取り図が作成可能です。他にも、回路接続図や給排水の図面もあるので業種によって必要な図面の作成や、工程管理に用いられる工程表の作成もできます。
特徴2.AI機能
EdrawMaxにはAI機能が搭載されています。作図画面の上側タブの【AI】から【AI描画】をクリックします。作成する画像の説明の欄に作成したい図を文章で入力します。
説明文を入力し、作成開始を押すとAIで作成された4パターンの画像が表示されます。上図の説明文で作成したAI画像のひとつがこちらです。
AI機能が搭載されているので、説明文を入力するだけで室内の様子をリアルに画像として生成できます。
特徴3.図面のバージョン管理と共有が便利
EsrawMaxでは図面のバージョン管理ができるので、古いバージョンの図面を新しいバージョンの図面に上書きできます。
そして、データの共有も簡単にできるのでチームメンバーやクライアントと図面の共有を円滑に行えます。共有の仕方は図面共有機能のガイドのURLからご確認ください。
特徴4.データの交換性
EdrawMaxでは作成した図面をJPEGやPINGなどの画像や、PDF、Excel、Wordなどさまざまなファイルに出力できます。さらに、VisioやCAD、SVG形式のファイルをインポートし、編集することも可能です。
このようにEdrawMaxには便利な機能が搭載されているので、初心者の方や今使用しているソフトに満足していない方など、多くの人に満足して使っていただけるソフトといえます。
5.窓記号に関するよくある質問
Q1:窓記号の寸法はどのように表示しますか?
A:図面上の窓をクリックするとタブが出てくるので、タブ内にある設定から「図形のサイズを全て表示する」を選択すると寸法が表示されます。
Q2:窓の開閉方向はどのように表現しますか?
図形から矢印を追加して開閉方向に合わせて矢印の向きを合わせることで、窓の動き方を表現できます。片開きや両開き窓の場合は図形のアーチ型になっている部分が窓の動きを表しています。
Q3:自分で作成した窓を一つの図形とするにはどうしたらよいですか?
A:図形を組み合わせて作った窓はグループ化することで、ひとつの窓図形として使用できます。グループ化は、グループ化したい図形をドラッグして全体を範囲指定するとタブが出てくるので、グループ化をクリックすると組み合わせた図形が固定されます。グループ化した窓はマイライブラリに保存することで繰り返し使用できます。
Q4:同じ場所に2種類の窓(例:上側にFIX窓、下側に引き違い窓)を設置する場合の平面図はどのように表現しますか?
A:平面図上ではその場所に窓があることが認識できれば良いので、図面には引き違い窓の記号のみ配置しておけば大丈夫です。2種類あることを表したい場合は配置した窓図形の近くにテキストで「上段:FIX 下段:引き違い」と入れておきましょう。