ラダー図の記号はラダー図を構成する要素で、ラダー論理記号とも呼ばれます。ラダー図の記号はそれぞれ、特定のラダーの指示を表します。この記事では、一般的に使われているラダー図の記号について学習します。
電気記号は主に、回路図を描く際に使われています。これらの記号を使うことで、回路で使う電気コンポーネント(構成要素)を簡単に理解することができます。標準的な記号、ICES記号、ラダー図の記号など、電気信号には、さまざまな種類があります。この記事では、ラダー図の記号のみを取り上げていきます。
Part 1: ラダー図の記号とは
これらは、産業用制御ロジックシステムで一般的に使われている特定の記号です。電力供給の縦線が2本と制御ユニットを表す複数の横線があり、梯子(ラダー)に似ていることから、ラダー図と呼ばれています。
ラダー図の記号は、ラダー図を構成する要素で、ラダー論理記号とも呼ばれます。ラダー記号はそれぞれ、特定のラダーの指示を表します。これらの記号は、リレーロジック制御回路から由来したPLCプログラミングで使います。以下の一般的に使われているラダー図の記号を確認してください。
配線図は、電気接続に関係するコンポーネント(構成要素)と配線を視覚化したものです。 絵のような図で、電気回路やシステムをもっとわかりやすく理解するため、物理的な関わりを示します。配線図では、相互関係にある接続のすべてを意味づけ、相対的な場所を表しています。配線図を使えば、電気系の計画から外れるような問題を防ぐことができます。
Part 2: ラダー図の記号の説明
ラダー図の記号はラダー回路図を構成する基本的な要素で、PLCプログラミングで使います。ここでは、記号のうちのいくつかを名称とともに紹介しています。以下の表で、ラダー図の記号の名称とその説明を確認してください。
記号 | 名称 | 説明 |
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開路接点(NO)記号 | オペレーションは非常にシンプルである。状況が正(TRUE)の場合、接点は閉(CLOSE)で、アウトプットの論理的な流れは有効。状況が誤(FALSE)の場合、接点は開(OPEN)で、アウトプットの論理的な流れはブロックされる。 | |
閉路接点(NC)記号 | 状況が正(TRUE)の場合、接点は開(OPEN)で、アウトプットの論理的な流れはブロックされる。また、状況が誤(FALSE)の場合、接点は閉(CLOSE)で、アウトプットの論理的な流れは有効。NC接点の記号の働きは、NO接点の逆にしかならない。 | |
アウトプットコイルの記号 | インプット状況が正(TRUE)の場合、アウトプットはON。また、インプット状況が誤(FASE)の場合、アウトプットはOFF。 | |
ワンショット記号 – 陽極エッジ検出 | インプット状況が誤(FALSE)から正(TRUE)に推移したとき、1件のPLCスキャンの実行にかかった時間、アプトプットはON。 | |
セットコイルの記号 | インプット状況が誤(FALSE)から正(TRUE)に推移したとき、アプトプットがONにセットされる。また、一度ONになると、インプット状況がFALSEになってもONのまま。 | |
リセットコイルの記号 | インプット状況が正(TRUE)の場合、アウトプットがOFFにリセットされる。また、インプット状況が誤(FALSE)の場合、アウトプットには何も影響しない。SETコイルとRESETコイルは同じ変数アドレスを共有できるので、共に働く。 | |
タイマー遅延オンの記号 | インプット状況が正(TRUE)の場合、タイマーが作動する。また、現在時刻のセットポイントに到達すると、アウトプットがONになる。インプット状況が誤(FALSE)になると、どの段階でもタイマーが停止し、アウトプットもOFFになる。 | |
タイマー遅延オフの記号 | インプット状況が正(TRUE)の場合、アウトプットがONになる。また、インプット状況が誤(FALSE)になると、タイマーが作動し、プリセットタイムのセットポイントに到達すると、アウトプットがOFFになる。インプット状況がどの段階でも正(TRUE)になると、タイマーが停止し、アウトプットもONになる。 | |
~以上/~に等しい | 2つのインプットの比較が正(TRUE)の場合、アウトプットは、正(TRUE)または誤(FALSE)。 | |
~以下/~に等しい | 2つのインプットの比較が正(TRUE)の場合、アウトプットは、正(TRUE)または誤(FALSE)。 | |
等しい | 2つのインプットが等い場合、アプトプットは正(TRUE)。 | |
加算 | 加算(アダー)は、2つ以上のインプットを加算する場合に使う。 | |
減算 | 減算は、ある値をもう一つの値から減算する場合に使う。 | |
乗算 | 乗算のブロックは、2つ以上の値を乗算する場合に使う。 | |
割算 | 割り算のブロックは、2つの値を割算する場合に使う。 | |
PIDコントローラ | PIDコントローラは、プロセスの値を制御する場合に使う。プロセス変数は主要要素(インプット)から割り出し、アウトプットは、セットポイントのインプット値にプロセス変数値を維持するよう、調整される。比例、積分、微分のインプット値により、制御パフォーマンスが増加するよう、プロセス要件に従って調整される。 | |
カウンタアップ | インプットが誤(False)から正(True)になった場合、カウンタが前回保存した値から1 増える。この保存された値がプリセット値に達すると、アウトプットは正になり、保存された値は0に再び戻る。 | |
カウンタダウン | インプットが正(True)から誤(False)になった場合、カウンタが前回保存した値から1 減る。この保存された値が0に達すると、アウトプットは正になり、保存された値はプリセット値に再び戻る。 |
Part 3: まとめ
ここまで電気ラダー記号について説明し、すべての情報を挙げました。皆さんがラダー図について一層理解を深められたのであれば幸いです。EdrawMaxテンプレートコミュニティで、さまざまな回路図テンプレートを確認してみてください。