夏休みは大学受験に挑む高校生にとって忙しいシーズンです。特に推薦入学を希望する学生には、小論文が必要になる場合が多くあります。少しでも上手な書き方を身につけて、周りとは違う小論文にしたいはずです。
今回は小論文の書き方をEdrawMindを用いて説明し、マインドマップでポイントを考えるコツをご紹介します。
- 目次 -
Part 1: 小論文が苦手に感じる理由
小論文を苦手とする高校生は少なくありません。自由に意見や思いを表現してよい作文とは異なり、一定の作法を意識して書くものが小論文です。小論文を苦手としている学生の意見をまとめると、以下のようになります。
● 客観的に書くと言われても難しい
● 指定された字数で書けない
小論文型の入試は、お題がテーマとして与えられて小論文にする形が多いです。本番で出題されるお題への不安が大きいようです。また小論文は自分のことばかりを書かずに、客観的に書くようにと指示されることが多くあります。その場合に、具体的な表現が思いつかず苦しむようです。
また800~1000字ほどの文章量を制限時間内に書くことに対して、自信が持てないということもあるでしょう。しかし、小論文は身につけることが出来る書き方のスキルのようなものです。まずは、書き方のポイントを身につける必要なあります。
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Part 2: 小論文を上手に書くためのポイント
小論文を成功させるためのポイントは、なんと言っても書くための材料を拾い上げることです。当日渡される文章や、日頃練習するための問題には話題にして欲しい材料が潜んでいます。まずはそれを見つける読み方こそ重要です。
2.1 小論文が上手になる2つの読み方
● 自分の経験で予測する
文章にすることは最終的なゴールですから、まずはイメージできることをまとめることが大事です。そのために、まずは筆者の論点を理解することから始めます。筆者が何を言おうとしているか、それを説明するために何を例にしているかを意識して読むことが小論文には必要です。
次に求められるのは、自分の身の周りで同じようなことはなかったか、また自分だったらどうなるかと対比する考えを持ちながら、改めて読むことです。そうすることで、筆者と自分の意見を見比べる客観的な視点が身につくようになります。
Part 3: マインドマップで小論文の身につけるべき書き方
小論文を練習して正しい書き方を身につけるには、ある程度の方を身につける必要があります。今回はEdrawMindを活用して、小論文の書き方をマインドマップにまとめてみました。
上図:EdrawMindで作成した小論文の書き方のポイント
数学を得意にしていくためには、公式や定理を覚えることが決め手となります。そのため定期的に、忘れそうな公式や定理は公式集としてまとめると良いでしょう。学年や入試記事期によって、必要な公式は異なってきます。解いた問題の正解率、自己評価によりうろ覚えになっている数学公式はマインドマップにすると便利です。
今回はEdrawMindを利用して、紹介した定理と数学を公式集にしてみました。一つのページに項目や条件、公式をまとめておけるので見直しや暗記に優れています。定期的な問題分析と、公式集作りを習慣化する勉強術は学習の土台作りにおすすめです。
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Part 4: 小論文の書き方を身につけるためのポイント
与えられたテーマや問題を小論文にするためのポイントを、具体例を上げて紹介します。
お題: 公園にゴミ箱を設置する案が出ている。筆者はきれいな景観がある公園を守りたいと考えていて、ゴミを出さないのであれば問題ないとしている。
4.1 テーマをしっかり理解する
きれいな景観を守りたいということを考えるべきですが、ここでの論点はゴミ箱を設置すべきかしないかで考えたほうが、意見として出しやすいです。きれいな景観を守るかにすると、話が壮大になるのでポイントを明確にすることが求められます。
4.2 筆者の意見を考える
筆者はゴミを出さないことにつながるのであれば、ゴミ箱設置もありと考えられます。
4.3 自己意見を考える
筆者の意見に対して、反対か賛成かで話をつなげるほうが練習はしやすいです。また、賛成にしてしまうと、ほとんどの意見が出尽くしている可能性もあるので、新たに意見を書くのはハードルが高くなる可能性もあります。そのため、今回はゴミ箱設置に反対することにします。
4.4 自己意見に対する一般論を考える
小論文の決め手とも言える客観性を持たせるには、自己意見に対する反対派に触れることが重要です。この場合は、ゴミ箱設置に賛成する人を意識するとよいでしょう。
4.5 それぞれのメリット・デメリットを考える
客観的な視点をもつためのコツとして、自己意見と一般論を比較しますが、メリット・デメリットを同じボリュームで考えると、文章にまとめやすくなります。
メリット:ゴミが無くなる デメリット:人員やごみ処理のコストがかかる
ゴミ箱反対
メリット:コストがないので地域の負担がない デメリット:ゴミが増えて景観が乱れる
4.6 自分のデメリットに対しての案を考える
小論文を作り上げるときには、自己意見のデメリットに対して具体案をもつこと、学校で学んだことや、それまでに経験してきたことで無理のない意見が出来ることが重要視されます。ゴミ箱反対のデメリットに対する意見→その都度、お互いがゴミを持ち帰れば問題がありません。6つのポイントを意識して肉付けすることで、客観性のある文章は可能になります。今回の場合であれば公園にゴミ箱を設置するという案に対して、筆者は設置する方向で問題ないとしています。
しかし私はゴミ箱設置に賛成できない。ゴミ箱を設置するには費用もかかるし、処理をする人員や処理そのものに費用がかかるからだ。確かに、ゴミ箱を設置しないことで公園の景観が乱れる可能性は否定できない。しかし、ゴミが出るようなものを持ち込んだ人が、その都度ゴミを持ち帰れば問題はおさえられるはずだ。よって私はゴミ箱設置は公園に必要ないと考える。
一つの意見に対して、理由と反対派の意見に対する考えも入れた小論文ができます。
まとめ
今回は大学受験で出題されることも多い小論文について書き方や、マインドマップを用いたポイントを紹介しました。小論文は自己意見と一般論の対比、正しいテーマの把握と具体案のバランスが出来が変わってきます。
今回用いたEdrawMindを活用してマインドマップにすれば情報量のバランスを取ることが可能です。スキマ時間を活用し、マインドマップを作りながら文章を書くコツや文字数の感覚を養っていきましょう。