基本図

ベン図とは?メリット、記法例、書き方など徹底解説

美しいベン図の描き方を紹介します
edraw編集者
編集者: サトシ

皆様、ベン図という言葉をご存知でしょうか?あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、日常生活で使うことが出来る多くの魅力を秘めています。ベン図の基本について、メリットや記法例、書き方などを徹底的に解説していきます。

Part 1: ベン図とは

ベン図とは円形の図形が重なってできる図のことです。複数の情報を図に落とし込み、条件に沿って要素を振り分けていくための手段になります。多くの要素を含んだ情報をAとBに分けるときに便利です。情報社会の昨今に使い勝手の良いツールです。

1.1 ベン図の意味

ベン図とは何でベン図と呼ばれるのか、ベン図の意味を調べてみると「ジョン・ベン」という言葉が出てきました。ジョン・ベンとは数学者の名前です。ジョン・ベンは理論や哲学などにも興味があり、数に関することだけでなく考えることが好きな学者であることがわかります。そのこの数学者の名前をとってベン図と呼ばれてきました。ベンという名前がついベン図は、長くの間に伝わっていきました。視覚的に分かりやすい情報をまとめる方法として論理演算、集合演算など今現在も多くの方に利用されています。

1.2 ベン図の歴史

ベン図の歴史は約200年前の1880年頃にジョン・ベンが記した論文を残しています。さらに前には1200年代にラモン・リュイが同じ図を用いていたことがわかりました。他にも多くの学者がベン図を活用していたと言われています。紙などに図を用いて情報を整理するため、機械などのデジタルは必要ありません。そのため、古くから使われていたことがわかります。

1.3 ベン図の用語

ベン図を用いる際に必要になる専門用語が多く登場します。合わせて覚えておくとベン図だけに便利ですね。今回は9つ紹介いたします。

① 集合

ベン図には様々な種類の図が登場しますが、よく出てくるのが「集合」という用語です。集合とは円形の図の中にまとまった要素をひとまとめにした時を集合と呼びます。人が集まる時にも「集合!」と呼んで駆け足になって一か所に集まるように、集合は個の状態を一つにする時に使うことができます。数学は難しいイメージがありますが、集合というこの一つの用語だけが基盤になっています。複雑な図形やデザインになっても、難しいことはありません。

集合

② 共通部分

続いては「共通部分」です。これは2つの図形が重なっているラグビーボール型の部分の範囲を指します。2つの図形が重なっているのは、見た目だけではなく必ず理由があります。重なるということは2つの集合に同じ要素や意味が生まれたことが言えます。それを共通という言葉を使用して、共通部分と呼ばれています。このご時世で宿泊やリモート勤務など個室の利用が増えました。しかし、人とのコミュニケーションも大事にしたいとバランスの大切さを学びました。そうした空間や情報の共有スペースとして同じものを利用するという意味で共通部分と言えますね。

共通部分

③ ド・モルガンの法則

中にはベン図を見た瞬間にこの言葉をふと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ド・モルガンの法則」は数学で出てきた用語です。ド・モルガンの法則は2つの丸の図形をさらに四角で囲った状態で使用します。AとBとアルファベットのUの字を用いて、証明します。

ド・モルガンの法則

④ 和集合

和集合はベン図と共通部分の知識を応用して生まれる言葉です。共通部分が枠部分の範囲で、和集合が全てに属する対象の物や事項を指します。2つの丸の図形が重なって生まれた和集合、そしていろんな和集合のデザインやかたちに存在します。

⑤ 集合演算

集合演算は決まりを用いて生まれる計算のことです。主に IT関連の分野で言われています。データベースやプログラミングで扱うことがあります。AUBという文字の表記で整理したい情報に対して、一条件を含むか含まないかを判断することができます。

⑥ 論理演算

論理演算はプログラミングを行う際に使用することがあります。例えば、NOT、AND、などいろいろあります。IT関係のお仕事や関わりがないという方も、日常で使うことはあります。レシピサイトなどでこの食材は使いたい、反対にこの食材は使いたくないというように、振り分ける際に便利です。検索エンジンで一発で出てくるため、いいですね。

⑦ 全体集合

全体集合は一見、集合と同じように集まるというように感じます。ややこしいように捉えられますが考え方次第で簡単です。例えるならば、公園にたくさんの子どもがいます。ブランコや滑り台など、いろんな遊具で遊んでいます。遊具ごとの部分的な集合ではなく、公園全体の範囲で捉えた場合のことを全体集合と呼びます。

⑧ 部分集合

部分集合という言葉は全体集合の反対です。遊具にいる子どものグループ分けした状態を指します。砂場に5人、その砂場で山をつくっているの子どもが3人、穴を掘っている子どもが2人というように、細分化していくことが可能です。大きな括り、小さな括りと状況に応じて絞り込むことで、求めている情報を簡単に導くことが出来ます。

⑨ オイラー図

ベン図と似ていると言われる図です。一見、違いに気付くことが難しいです。しかし、調べてみると違いがわかりました。項目について表記するしないの違いです。オイラー図は簡易、簡略化するのですが、ベン図は重なって生まれた範囲なども項目として、埋めることがあります。より詳細に情報を埋めることができるのが、ベン図です。

Part 2: ベン図のメリット

ここでは、ベン図の利点を5つの応用分野から解説します。

1.論理的な分析を支援する

ベン図は、複雑な関係を持つ要素を視覚的に表現することで、論理的な分析をサポートします。複数の要素が重なり合う場合、その類似点と相違点を明確に示すことができます。

2.データの可視化

ベン図は、データを視覚的に表現することができるため、分析や意思決定のための情報の可視化に役立ちます。複数の要素や属性を持つデータを比較する場合、ベン図を用いることでデータの特徴を容易に把握することができます。

3.問題解決に役立つ

ベン図は、問題の解決策を見つけるのに役立ちます。相互に関連する複数の要素を持つ問題や複雑な状況に直面したとき、ベン図を使うことで問題の構造や要因を明確にすることができます。

4.コミュニケーションの向上

ベン図は、複雑な関係をわかりやすく表現することができるため、コミュニケーションの向上に役立ちます。特に、複数のステークホルダーが関わるプロジェクトや取り組みにおいて、ベン図を活用することで、共通理解を図り、意思決定を促進することができます。

5.教育や学習にも役立つ

ベン図は、教育や学習の分野でも有効です。ベン図は、複雑な関係を持つ概念や理論を学習者が理解するのに役立ち、視覚的に理解しやすくすることができます。

Part 3: ベン図の記法例とテンプレート

① 2つの集合のベン図

まずは2つの集合のベン図です。描画画面の左側に複数のベン図が表示されます。そこから選んだベン図をクリックし、右側の描画画面にドラッグするとベン図が表示されます。あとは表示されている文字に入力したい項目を入力して完成です。

② 3つの集合のベン図

描画画面の左側に複数のベン図が表示されます。そこから選んだベン図をクリックし、右側の描画画面にドラッグするとベン図が表示されます。あとは表示されている文字に入力したい項目を入力して完成です。

③ 楕円を用いた4つの集合のベン図

描画画面の左側に複数のベン図が表示されます。そこから選んだベン図をクリックし、右側の描画画面にドラッグするとベン図が表示されます。あとは表示されている文字に入力したい項目を入力して完成です。

④ 楕円を用いた5つの集合のベン図

⑤ 4つの集合のベン図

4つのベン図から異なります。EdrawMaxの公式サイトにある、サイトから編集可能のリンクがあります。そのリンクをクリックすると、多数のベン図の種類が出てきます。そこからお選びいただけます。

⑥ 5つの集合のベン図

5つのベン図から異なります。EdrawMaxの公式サイトにある、サイトから編集可能のリンクがあります。そのリンクをクリックすると、多数のベン図の種類が出てきます。そこからお選びいただけます。

⑦ 6つの集合のベン図

6つのベン図から異なります。EdrawMaxの公式サイトにある、サイトから編集可能のリンクがあります。そのリンクをクリックすると、多数のベン図の種類が出てきます。そこからお選びいただけます。

Part 4: ベン図の活用分野

① ビジネス

ビジネスは既存の会社という外枠のイメージではなく、根本的な軸となる部分の立ち上げ作業で大いに力を発揮してくれます。事業立ち上げ、企画、プロジェクトの可視化の用いられることが多いです。そのため、基盤づくりが終わった後も、スムーズな業務の動きを細分化して利益や効率を見直し、PDCAサイクルを生み出すきっかけにもなります。

② 数学

数学で計算の項目が多い中、図式や図解が出てくるのがドモルガンの法則です。別名がベン図と呼ばれています。数を扱うには条件や議題が必要になります。そのため、直接数の関わりが関係なくとも、延長線上にあるということがわかります。

③ 論理学

論理学は証明や条件が関わります。数学の類ではありますが、言語化できるような国語や道徳の要素も組んでいるパイプ的な役割を果たしています。多くの学者が呈していることで私たちの生活が楽に過ごせるように、常に新しいルールや考え方が生まれています。時代や環境が変わることでベン図の重要性が求められているのですね。

④ IT

ITと一口で言っても、幅広い分野がAIや機械化されてきているため、ベン図で人的な作業とAI化による効率化を重視するかに分かれてきます。この世にある施設や機能は0か100で分けられないため、紙媒体や人的な作業も残っています。どこに人を置くか、どこを機械に頼るかという振り分けが今後の課題になっていきます。

Part 5: ベン図の作成・書き方

① 整理したい情報を用意

あなたの優先順位をつけたいものー、やることのジャンルが混ざっていて統一感がないものなどのの情報を用意します。

② 情報を分ける条件を洗い出す

例えば、優先順位で絞り込むと最善策が見えてきます。自分でやることなのか、それとも周りのAさん、Bさんなど他の方にお願いできることなのか、実用的な条件で絞り込んでいきます。効率化は一人では生まれません。機械や周りに頼っていくことの重要性に気づかされます。

③ ベン図を用いて作成

実際にベン図を用いていきます。今回はEdrawMaxを活用しました。もちろん、パソコンがない方も、手描きで出来ます。丸を重なるようずらして2つ描きます。そして、2つの丸に字で振り分けた条件と要素を書き込みます。書き込んだら、最後に重なっている共通部分に2つ条件と要素に該当する項目を書き込んで完成です。

④ 見え方を調整

パソコンで書いている場合、丸や文字の大きさ、色など分かりやすく調整していきます。見えやすいことがただ振り分けた時によりも従業員さんやスタッフさんなど、情報を初めて見る方に伝わりやすいです。ポイントは丸ごとに色を変えることです。

⑤ 2つに分けた方法以外にできること

ベン図の作り方に慣れてきたら、デザイン性にも力を入れていきましょう。丸は正円だけでなく、楕円形でも活用できます。組み合わせ方次第で絵やイラスト風に図を作ることができます。シンプルかデザイン性重視か、TPOに合わせて作成します。

Part 6: おしゃれなベン図をデザインするツール「EdrawMax」

おしゃれなベン図を作りたい!社内などで多くの方の目に触れるため、しっかりとしたものが作りたい!という方に大変オススメです。どのような特徴や作成方法があるのか、まとめていきます。

6.1 EdrawMaxの特徴

まずはEdrawMaxの特徴についてです。色のバリエーションが豊富であることです。描画ツールレベルのカラーが用意されています。そしてベン図以外にもグラフやフローチャートのテンプレートが用意されています。目的に合わせてフローチャートを選ぶことできます。時間軸を重視したり、作業内容などの項目を重視したり、訴求性で選ぶことで分かりやすい図の形式になります。作成したデータを印刷したい場合、印刷のタブを押せば一般的なソフトとほぼ同じような形式の見慣れたss画面で、簡単に印刷することが出来ます。

また図式だけでなく、ビジネスのタブを開くと品質管理や戦略、プロジェクト管理など、ビジネスシーンで使えるツールもついています。共有機能も優れていて、PDFやWord、Excelをはじめとした幅広い種類の拡張子に移管することが出来ます。より簡単に引継ぎできるようリンクのQRコードのボタンもあり、会議や打ち合わせなどでもスムーズな対応が実現出来ます。

6.2 EdrawMaxでのベン図作成方法

トップ画面から虫眼鏡アイコンのある長方形の部分をクリックします。

そこに「ベン図」と入力すると、ベン図の項目が表示されます。

そのベン図を押すと、描画画面に切り替わります。

切り替わると左側に複数のベン図が表示されます。

そこから選んだベン図をクリックし、右側の描画画面にドラッグするとベン図が表示されます。

あとは表示されている文字に入力したい項目を入力して完成です。

まとめ

ベン図は情報を簡単に図式化できる手法です。特に複雑に絡み合った情報を素早く且つ見やすい状態に処理できることから、現代に必要不可欠とも言えます。具体的には商品開発やデータ分析など、大半がビジネスに活かせるものです。老若男女、国籍問わず分かりやすいことからも、誰でも使えるツールとしてビジネスシーン以外でも使えるように枠を超えていきます。そのベン図を用いたパソコンソフトツールが「EdrawMax」です。選択形式で図形が用意されているため、学生さんも簡単に扱うことができます。ぜひビジネスシーン以外でも日常生活で活かしてみてください。


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