建築デザイン-間取り図例

狭小住宅の間取りプラン6選とデザインする時のポイント

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編集者: Edraw

都市部での住宅や変形地など敷地が狭さや敷地に制限がある場合に設計される狭小住宅があります。

見た目は小型の家ですが、アイデア次第で機能性が高く快適な住宅となってきます。しかし狭小住宅の設計には、豊富な知識と発想力などが必要であり、設計が難しい住宅のひとつです。

今回の記事ではそんな狭小住宅について、間取りの実例6選とデザインする際のポイントを解説していきます。

狭小住宅

1.狭小住宅とは?

狭小住宅は敷地面積が小さい住宅のことをいいます。特に都市部などの土地が高く限られている地域によく見られます。

狭小住宅は一般的に15坪以下の敷地面積に建築される住宅のことをいいます。

そんな狭小住宅の長所短所については以下となっています。

〇長所

  • 土地購入コストの削減
  • 維持管理が容易に行える
  • 独創的なデザインや機能的な空間利用

〇短所

  • スペースの制約
  • 建築コストの増加
  • プライバシーの確保

長所を生かし短所をカバーするような設計が必要であり、経験や独創性のある設計やデザインが求められます。

限られて敷地に効率的な住宅を設計する必要がある狭小住宅の特徴については以下のようなものがあります。

・コンパクトな設計

限られた敷地を最大限に活用するため、高さ方向を生かし階数を増やした設計が多いです。

1階をガレージ付きのスペース、2階をリビングなどの生活スペース、3階を各個室にするなど一般の2階建ての間取りとは変わってきます。さらにスキップフロアやメゾネットなどの髙さを生かした工夫を取り入れることで、空間を有効活用したコンパクトな設計が特徴的です。

・多機能なスペースを設置

ひとつの空間に複数の機能をもたせることで、省スペース化が可能となってきます。

リビング、ダイニング、キッチンをわけることなく、ひとつの空間にまとめ廊下など移動のスペースを無くし、開放感のある空間づくりが可能です。

・収納のアイデア

狭小住宅では限られたスペースの中に一般の住宅のような快適性も求められます。そのため生活スペースの確保が優先されがちですが、収納スペースも生活するうえで重要となってきます。

狭小住宅では収納量を増やすために、ロフトや階段下収納、壁面収納などが設置されることが多いです。

・自然光の確保

狭小住宅では、窓の配置や吹き抜けを設けることで自然光を多く取り入れる工夫が必要です。自然光を取り入れることによって、明るく開放感のある空間づくりを実施することが重要です。

狭小住宅では、不便に感じる短所の部分が目立ちがちですが、長所や特徴を生かすことで魅力的な住宅となっていきます。

2.狭小住宅の間取り実例6選

狭小住宅の間取りは、デザインやアイデア次第でさまざまな間取りが作成できます。限られたスペースの中を有効活用し、アイデアや工夫によって快適性も実現したさまざまな間取りがあります。

そこでここからは、狭小住宅の間取りの実例を6つ紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

・廊下や仕切りを無くしたすっきりした間取り

狭小住宅の間取り 例1

こちらはスペースを有効に利用するため、廊下や仕切りとなる壁を極力なくした間取りとなっています。

大きなひとつの空間を最低限の壁のみで仕切り開放感を演出しています。

・シンプル省スペースの家具家電でスペースを確保した間取り

狭小住宅の間取り 例2

有効なスペースを確保するため、省スペースで納まる家具や家電を設置、階段はらせん階段でスペースの有効活用を実現しています。

寝室について独立性を持たせるため個室となっています。

・中庭を設置し外部との連携を実現した間取り

狭小住宅の間取り 例3

中庭を設けることで、外部に面した窓が設置可能となっており、狭小住宅で困難なプライバシーを確保しながら自然光の取り入れを実現しています。

・インナーガレージを設置し駐車スペースの確保

狭小住宅の間取り 例4

狭小住宅では敷地いっぱいに建物が建てられるため、駐車スペースの確保が困難です。

しかしインナーガレージによって、1階部分にインナーガレージを設けることで駐車スペースの確保が可能です。カーポートの必要もなく雨、風が防ぐことができるので、車の維持管理にも向いています。

・ダイニングキッチンによる省スペース化の実現

狭小住宅の間取り 例5

キッチンくっつく形でカウンターが設置され、ダイニングテーブルとしての役割と調理カウンターと両方の用途で使用可能です。

これによりダイニング、キッチンの省スペース化が実現しています。

・真ん中のLDKを中心に直線的でシンプルな間取り

狭小住宅の間取り 例6

中心にLDKを配置しその左右に部屋や水回りのスペースを設置しています。

メインのLDKを中心に構成されているため、生活動線が短くおさまることが特徴です。

3.狭小住宅の間取りをデザインする時の注意点

さまざまな要素を取り入れて、機能性や快適性を確保したデザインが必要となってくるのが狭小住宅の間取りデザインです。

そんな狭小住宅の間取りデザインでは注意点をおさえておくことが重要です。

ここからは、狭小住宅の間取りをデザインする時の注意点についていくつか紹介していきます。

・動線の工夫

狭小住宅は限られたスペースでの設計やデザインが必要であるため、動線の効率化が必要です。

シンプルで直線的な移動動線や、廊下などを省いた省スペース化によって、動線の無駄を省いたデザインが重要です。

・視覚的な広がり

鏡やガラスを使用して視覚的に広がりを感じさせるデザインは狭小住宅において有効です。

さらに壁や床などの色を明るい色にすることで、空間の広がりを感じられる空間づくりが可能となってきます。

・フレキシブルな設計

ライフスタイルの変化などに臨機応変に対応できるフレキシブルな設計も狭小住宅のデザインに適しています。

可動式の間仕切を採用することで、将来的に個室が必要となった場合には間仕切を入れ、大きな部屋が必要な時には間仕切を外すことが可能です。ひとつの空間で多くの使い方が可能なデザインは、限られたスペースを有効に使用することができます。

・外部との連動性

バルコニーやテラス、インナーガレージなどの外部空間と連携したデザインにすることで、広い空間を演出できます。大きな窓を設置するなど外部との一体感を演出していきましょう。

・プライバシーの確保

狭小住宅は敷地いっぱい建築することが多いため、周囲の建物との距離が近い場合が多いです。そのためプライバシーの確保が重要です。

隣家と窓の位置が重ならない位置に設置する、ミラーレースなど外から見えにくい対策を実施することが必要となってきます。

上記のポイントをおさえてデザインすることで、狭小住宅の短所などをカバーできます。短所を長所に変えて快適な狭小住宅の間取りデザインを行いましょう。

4.EdrawMaxで狭小住宅の図面を簡単に作成しよう

狭小住宅の間取りデザインには長所や短所を理解して、さまざまな要素を取り入れてデザインを行うことが重要です。

そんな狭小住宅の間取り図面作成におすすめのツールでEdrawMaxがあります。

狭小住宅の間取り図面作成におすすめのツール

EdrawMaxは多機能な図面作成ツールであり、図面だけでなく給排水図面や電気配線図などの作成も可能な汎用性の高いツールです。

狭小住宅の間取り図面作成の際にも活用できる便利な機能が多くあります。ここからはそんなEdrawMaxの便利な機能についていくつか紹介していきます。

・家のレイアウトを書くための素材・テンプレートが豊富

EdrawMaxでは豊富な素材が登録されており、各素材の色やサイズは自由に変更できるため、実際の素材や材料の色に合わせて変更が可能です。狭小住宅間取りデザインの際に利用でき図面作成の効率化が行えます。

狭小住宅間取りデザインの図面は、さまざまな要素を取り入れる必要があり、参考となる図面が多いと非常に便利です。

・AIで家のイメージ図を生成可能

AIで家のイメージ図を生成可能

EdrawMaxではAI描画の機能が搭載されており、家のイメージ図をAIによって作成することも可能となっています。

・インポート・エクスポート

図面のデータをさまざまな形式でインポートすることが可能であり、さらにPDFやWord、Excelなどの他の形式にエクスポートも可能としています。

上記のように狭小住宅の間取りデザイン作成に便利な機能が数多く搭載されています。

基本的な機能は無料で利用できるのもメリットのひとつであり、導入へのサポートも実施しているので、ぜひ一度使用感を確かめてみてください。

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