ゲートウェイは、BPMNダイアグラムにおいて、プロセスのフローをコントロールし、分岐を限定するために使われます。それらの意味と使い方を学びましょう。
BPMNダイアグラムにおけるゲートウェイは、プロセスがどのようにフローするかをコントロールするために使われます。BPMN(Business Process Model and Notation、ビジネスプロセスモデリング表記法)のダイアグラムにおいては、プロセスのフローに影響を与えるのはシーケンスフローだけで、メッセージフローはプロセスのフローに影響を与えるべきではありません。この記事では、ゲートウェイの異なったタイプとそれらの使い方について紹介いたします。
ゲートウェイのタイプとそれらの使い方
BPMNゲートウェイは、特定の状況に基づいたプロセスのシーケンスフローを指揮するために使われるフローオブジェクトの一種です。これは門として働いて、ある特定のフローを通すかどうかを決定し、それによって、ゲートウェイはそのゲートウェイを通る送信フローの選択をコントロールします。これからゲートウェイのそれぞれのタイプを詳しく説明します。
• 排他的ゲートウェイ
排他的ゲートウェイはビジネスプロセスを評価して、フローを2つあるいはそれ以上の相互に排他的なコースに導き、そのフローを正確にアウトプットの支流に行かせます。上の例において、排他的ゲートウェイは候補となるフローを実行するかどうか評価することを要求します。この場合、この候補が要求を満たしていれば実行され、満たしていないなら却下されるでしょう。
• イベントゲートウェイ
イベントゲートウェイは排他的ゲートウェイと似ています。これは、この両方ともがフローにおいて1つのコースを含みますが、ゲートウェイのトリガーが状況の評価ではなくイベントの発生に基づいているからです。イベントゲートウェイを使う場合、どのイベントが発生したかを評価する必要があります。
• 並列ゲートウェイ
並列ゲートウェイは、ビジネスフローにおける2つのタスクをを表すために使われます。並列ゲートウェイは、アクティビティを同時に実行することを視覚化するために使われます。プロセスが並列ゲートウェイノードに達したとき、作業は多数のトークンに分かれ、結合する並列ゲートウェイに到達するときにマージするでしょう。上記は並列ゲートウェイの典型的な例です。
• 並列イベントゲートウェイ
並列イベントゲートウェイは、並列ゲートウェイと似ています。これは1つ以上のプロセスを同時に起こします。並列ゲートウェイとの違いは、そのプロセスがお互いに従属関係にあることです。並列イベントゲートウェイにおいて、様々なイベントは様々なプロセスのきっかけとなることができますが、それでもそのプロセスはお互いに従属関係にあります。
• 包括的ゲートウェイ
括的ゲートウェイは、プロセスフローを1つかそれ以上のフローに導きます。また、包括的ゲートウェイは1つ以上の外に出ていくコースのきっかけとなることができるため、ビジネスプロセスの分岐点になります。すべてのアクティブなインプットの支流は、他のゲートウェイに進む前に完了されなければなりません。
• 複合ゲートウェイ
複合ゲートウェイは複合的なプロセスを形成するために使われます。ビジネスフローを表すために様々なゲートウェイが必要なら、それは複合ゲートウェイの理想的な場合です。人は記号の代わりに言葉を使っているため、複合ゲートウェイはより多くの記述的なテキストが必要です。複合ゲートウェイは、フローコントロールにおいて、より優れた柔軟性を発揮します。