電気工事の施工現場では、複線図が欠かせません。特に住宅の電気工事では、三路スイッチがよく使用されており、三路スイッチ複線図を理解することが求められます。
複線図は電気部品の接続方法を詳細に示す図面であり、これを基にして正確な施工が可能です。複線図がなければ、安全で正確な電気回路を配線できません。万が一トラブルが発生した場合でも、複線図があれば回路全体の配線を把握しやすく問題を特定しやすくなります。
日常的に使用される三路スイッチの基本を理解し複線図を正しく読み作成することで、電気工事の施工に役立ちます。基礎知識から具体的な複線図の書き方まで詳しく説明するので、ぜひ最後までお読みください。
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1. 三路スイッチ複線図とは?
三路スイッチ複線図は、第2種電気工事士の技能試験でも頻出される欠かせない知識の1つです。ここでは、三路スイッチがどのようなもので、どのような場合に使用されるのかを解説します。
1.1 三路スイッチは2カ所でオン・オフできるスイッチ
三路スイッチは、2カ所のスイッチで1つの電気部品を操作するためのスイッチです。内部で回路が二手に分かれており、どちらのスイッチからも電気部品のオン・オフができます。三路回路や三点スイッチとも呼ばれます。
たとえば階段や廊下、寝室などの照明スイッチとして使用されます。階段の照明を1階と2階のどちらのスイッチからでもオン・オフが可能です。
1.2 三路スイッチ複線図は設計や施工で使用する詳細図面
複線図は電路の配線を詳細に記した図面で、電気設計や実際の配線作業に用いられます。複線図は「複線結線図」や「複線接続図」とも呼ばれます。電線の本数や太さ、接続用部材の詳細が一目でわかり、器具と電線の接続方法が明確です。保守や打ち合わせには単線図を用い、施工には複線図を用いることがあります。
1.3 三路スイッチの使用例
三路スイッチは離れた場所から同じ電気部品を操作できるスイッチで、主に以下の場所で使用されます。
- 階段
- 廊下
- 寝室
- ガレージ
- リビングダイニング
階段は1階と2階、寝室は入口とベッドサイドなどでスイッチを使用します。三路スイッチは日常的に使用されることが多く、自宅でも探してみるとイメージしやすいでしょう。
2. 三路スイッチ複線図の見方・動作
複線図で三路スイッチを読むには、構造を理解し動作の流れを確認しましょう。ここでは、三路スイッチの構造を解説し、複線図での読み方を説明します。
2.1 三路スイッチの構造
三路スイッチの複線図を理解するには、構造を知っておく必要があります。まずは、以下の図で確認してみましょう。
上図では、左からの入力に対して出力が2つあることがわかります。三路スイッチによって、2つの回路を切り替えます。たとえば照明をオン・オフする場合は、三路スイッチを2つ組み合わせてどちらのスイッチからも操作できるようにします。
照明をオンする場合は、2つの回路がつながっています。
照明がオフする場合は、2つの回路がつながっていないことがわかります。
2.2 複線図で表す三路スイッチ
複線図では、ランプなどの電気部品と電源が配置され、ケーブルと接点で図示されます。
上図では、ランプにつながった三路スイッチを複線図で表しています。電源の黒ケーブルから三路スイッチの入力0に接線されています。三路スイッチは同じ番号(例では1と3)が接線します。三路スイッチからランプに接続されて、ランプのオン・オフが可能です。
複線図の中で三路スイッチがどのように記載されるかがわかれば、配線作業でのミスがなくなり、施工がスムーズに進みます。
3. 三路スイッチ複線図の書き方
電気の設計をするには、複線図が作成できればいけません。図面作成ソフトであれば、専用機能や補助ツールで簡単に操作可能です。ここではEdrawMaxを使用して、三路スイッチ複線図の書き方を紹介します。
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3.1 電気部品を配置する
作成する三路スイッチの他に、電気部品や電源などを配置します。接線する際に窮屈になることがあるので、スペースに余裕をもって配置すると後の操作がやりやすくなります。最初にボックスを配置してから、スイッチや電気部品を配置するとバランス良く作成できます。
ここで、三路スイッチには番号をつけます。上図では「0」「1」「3」を付けています。後の接線で迷わないために、番号を付けておきます。
3.2 電源から三路スイッチと電気部品を接線する
電源からスイッチへの接線と、電気部品からの接線を引きます。図面作成に慣れないうちは、電流の流れがわからなくなってしまいます。この時点で、スイッチと電気部品を接続することで、間違いを防止できます。
3.3 2つの三路スイッチを接線する
三路スイッチの構造を理解していないと、作成時点で困惑します。先に付けた番号により、動作をイメージしながら作成できます。ここでは出力の1と3の同じ番号どおしを、それぞれ接線します。
3.4 三路スイッチと電気部品を接線する
スイッチと電気部品を接線します。上図ではランプから電源への接線が完了しているので、ランプとスイッチの接続に迷うことはありません。
3.5 電気の流れを確認する
接戦した図面の電気の流れを確認します。ケーブルの色や電気部品の詳細情報が必要であれば、ここで記載します。回路図を参考にしながら、電気の流れを確認しましょう。
4. 複線図作成ツールEdrawMax
複線図を作成できるソフトウェアは数多くありますが、ここではEdrawMaxを紹介します。EdrawMaxには、図面作成に慣れていない方でも簡単に使いこなせる3つの理由があります。
4.1 マウス操作で簡単に図面作成できる
誰でも簡単に図面作成ができれば、時間短縮につながります。EdrawMaxは直感的な操作が可能で、ドラッグ&ドロップでスムーズに作成可能です。
図面作成だけでなく、見やすい画面UIやファイル共有もワンクリックで操作できるので、プロジェクトなど複数人で図面を共有するのも簡単です。
4.2 豊富なテンプレートと電気記号
図面作成に特化したEdrawMaxは、さまざまなテンプレートや電気記号が用意されています。テンプレートはEdrawMaxのユーザーコミュニティによって共有されたものがあるので、電気図面以外のものも多数存在します。使用する記号は電気記号だけでも400以上あります。
配置する電気部品や電源は、1から作成する必要がないので大幅に作成時間が短縮されます。使用する電気記号は、マウス操作で拡大縮小や回転など簡単にカスタマイズ可能です。
4.3 図面作成に特化した豊富な機能
EdrawMaxは図面作成に特化したソフトなので、使いやすい機能が満載です。図形のプロパティはマウス操作で簡単に変更でき、メニューから図形の結合や配置などよく使用する操作は直感的に選択できます。
EdrawMaxは誰でも簡単に操作でき、豊富なテンプレートや電気記号を活用して図面作成に慣れていない方でもすぐに複線図を描けます。
5. まとめ
三路スイッチは、2カ所から1つの電気部品を操作できる便利なスイッチであり、階段や寝室などの照明スイッチとして日常的に使用されています。複線図があれば電気部品や電線の接続が一目でわかり、正確で効率的な施工が可能です。
三路スイッチがどのように機能するのか、構造を理解しなくてはいけません。複線図を作成する際は、電気部品から配置して、電気の流れを意識しながら接線することが重要です。図面作成ツールであるEdrawMaxを利用すれば、直感的に操作でき効率的に三路スイッチ複線図を作成できます。
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