マインドマップ 知識

AI搭載のマインドマップツール6選

マインドマップは、頭の中の情報を書き出してアイデアの整理や発想を促す記述法です。マインドマップを作成するためのツールが市場には複数存在しています。その中でもいくつかのツールはAI機能を搭載しており、ユーザによるマインドマップ作成を強力に支援します。

本記事ではAI機能を搭載するマインドマップツールについて比較を行います。

1.マインドマップとは?

マインドマップは、頭で思い描いたものを図式で表現するためのツールです。中心にメイントピックとなる文字や画像があり、その中心から複数の枝分かれが放射状に展開し、各枝分かれにそれぞれのキーワードや画像がある、という人間の脳をイメージした、思考を可視化するためのダイアグラムです。マインドマップは優れたノート術として、情報整理やアイデア発想、知識記憶をするために活用でき、良いマインドマップはテーマの「形」、各ポイントの相対的重要性および枝分かれが、互いに関連する方法を明確に示します。これはつまり、レビューをすばやく行うことができることを意味します。一目見るだけで、情報の全体を把握することができるのです。

2.AI搭載のマインドマップツールの比較

本記事では、以下の6つのツールについて4つの観点で比較を行います。

  • 具体的などんなAI機能を搭載したのか?
  • AI機能を無料で使えるのか?有料の場合、いくら?
  • 対応OS言語
  • 長所短所

2-1 EdrawMind

EdrawMind AI

A.具体的なAI機能:

EdrawMind AIは、最先端のAIテクノロジーを活用して、以下の機能を提供します:

  AIマインドマップ生成: キーワードの入力から構造化されたマインドマップを自動生成します。

  AIお絵描き: アイデアを視覚的に表現するための手書きスタイルの図形やアイコンを自動生成します。

  OCR (Optical Character Recognition): 画像内のテキストを認識し、マインドマップに取り込むことができます。

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B.AI機能の無料利用:

EdrawMind AI機能を使うには、AIトークンが必要です。500AIトークンは無料。それ以上使う場合にはAIトークンの購入が必要です。

C.対応OSと言語

EdrawMindは以下のプラットフォームで利用可能です:

  Web版

  Windows

  Mac

  Linux

  iOS

  Android

言語: EdrawMindは英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、中国語、韓国語、インドネシア語で利用できます.

D. 長所と短所:

  長所:

     動作が軽く、使いやすい。

     デスクトップ版とWEB版の両方が利用可能。

     買い切りのプランも提供されている。

  短所:

     無料版では一部のエクスポートオプションが利用できない。

本記事ではEdrawMind(Windows版)のAI機能を利用したマインドマップ作成方法について紹介します。

2-1-1: EdrawMindを起動

safe-blue-iconプライバシー保護 | マルウェアなし 

EdrawMindを起動します。

2-1-2: キーワードの入力

EdrawMindのホーム画面で、以下の赤枠で囲った箇所に作成したいマインドマップのキーワードを入力します。この例では「有意義な余暇の過ごし方」をキーワードとします。入力が終わったら、隣の「実行」をクリックします。

 キーワードの入力

実行開始から数分で以下のマインドマップが自動で作成されました!手で書いていた場合は、頭の整理も含めて数時間はかかる作業が、数分に短縮できました。

マインドマップが自動で作成されました

作成したマインドマップは、アウトライン形式でも表示できます。画面左上にある「アウトライン」ボタンをクリックすると以下のようにアウトライン形式で表示されます。アウトライン形式では構造的に表示されるので、読みさすさが増します。

アウトライン形式では構造的に表示される

これだけでも十分に凄いですが、さらに、素晴らしい機能があるのでご紹介します。

なんと、作成したマインドマップからパワーポイントも作成してくれるのです。

画面の左上にある「スライド」ボタンをクリックします。

「スライド」ボタンをクリック

以下の画面が現れるので、「PPTの変換」をクリックします。

PPTの変換

変換中は以下のような表示になります。今回の例では数分で変換が完了しました。

変換が完了するとスライド画面が表示されます。これまで人が手で作成していたパワーポイントが、ほんの数分で作成されました。PPTスタイルも変更が可能です。PPTX形式にエクスとポートできるので、あとからフォントや位置なども、もちろん修正可能です。

AIによるPPTへの変換

2-2:ChatGPT+PlantUML

ChatGPT+PlantUML

引用元 https://plantuml.com/ja/

 

A. 具体的なAI機能:

   ChatGPTを使用することで、要件定義から簡単にシーケンス図を作成できます。具体的な指示を与えることが重要であり、PlantUMLの構文と記法について理解しておくことで、AIに適切な指示を行います.

B. AI機能の無料利用:

 ChatGPTのAI機能はブラウザベースで無料で利用できます。プロンプトを使用してPlantUMLのコードを聞き出すことで、短時間で効率的にマインドマップやシーケンス図を作成できます.

C. 対応OSと言語:

   - 対応OS: ChatGPT、PlantUMLともに、ブラウザベースでサービス提供されており、PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなプラットフォームで利用できます。

   - 言語: ChatGPTおよびPlantUMLは日本語でも利用可能です。

D. 長所と短所:

   - 長所:

     - ChatGPTを使ってマインドマップやシーケンス図を簡単に作成できる。

     - 視覚的にわかりやすい図を効率的に生成できる。

     - PlantUMLのコードを自動生成することで、開発プロセスをスピードアップできる。

   - 短所:

     - ChatGPTで出力したコードを人がPlantUMLに入力する必要がある(ワンタッチでマインドマップが出力されるわけではない)。

 

2-3:ChatGPT MindMap(Show Me Diagrams)

ChatGPT MindMap

引用元 https://chat.openai.com/?sso=#pricing

 

A. 具体的なAI機能:

   - Show Me Diagramsプラグインは、ChatGPTのプロンプトに対してフローチャート、マインドマップ、シーケンス図を生成することで、アイデアを視覚化するのに役立ちます。

   - 例えば、以下のようなプロンプトを試すことができます:

       - 「バグ報告の方法」

       - 「Stripe支払いフロー」

       - 「Slackアプリの認証フロー」

B. AI機能の価格:

   - Show Me Diagramsプラグインは、ChatGPTの有料プラン(月額20ドル)でのみ使用できます。

C. 対応OSおよび言語:

 - ChatGPTは、さまざまなプラットフォームで利用できます。

 - ChatGPTは、さまざまな言語に対応しています。日本語でのプロンプト入力にも対応しています。

D. 長所

       - 視覚的な図表を簡単に生成できる。

       - フローチャートやマインドマップの作成に便利。

2-4:GitMind

GitMind AI

引用元 https://gitmind.com/jp/

A. 具体的なAI機能:

   GitMindはAI搭載の無料マインドマッピング&ブレインストーミングアプリです。以下のAI機能を備えています:

   - AIマインドマップ生成: GitMindのAIは簡単なプロンプトだけでマインドマップを生成できます。

   - 文書ファイル解析: PDF、PowerPoint、Wordなどの形式の文書ファイルを読み込み、内容を自動的に解析し、最適なマインドマップを生成します。

 

B. AI機能の無料利用:

   GitMindのAI機能はクレジットライセンスとなっており有料です。無料会員の場合、10クレジット、年会員は3000クレジット、月額会員は500クレジットが付与されます。

 

C. 対応OSと言語:

   GitMindはあらゆるプラットフォームに対応したオンライン・マインドマップツールです。言語については、日本語、英語、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語などをサポートしています。

D. 長所

     - マインドマップ、フローチャート、ホワイトボードの3つの不可欠なクリエイティブ機能をシームレスに統合しています³。

     - アイデアの収集、整理、知識ベースの構築など、包括的な解決策を提供します³。

- 共同編集も可能です。

2-5:Xmind AI

Xmind AI

引用元:https://xmind.ai/

A. 具体的なAI機能:

   XMindはAI搭載のマインドマップ作成ツールであり、以下のAI機能を備えています:

   - 自動構造生成: AIが提案する構造でマインドマップを自動生成できます。

   - 網羅的なマインドマップ作成: 手書きとAIの組み合わせで見落としのないマインドマップを作成できます。

   - 時間節約と効率化: AIの助けを借りて迅速にマップを作成できます。

B. AI機能の無料利用:

   XMindのAI機能は有料です。AI機能の利用にはクレジットが必要です。トライアル版では10クレジット、Personal版では500クレジットが付与されています。Team版、Enterprise版ではクレジットが無制限でついています。

C. 対応OSと言語:

   - 対応OS: Xmind AIはブラウザベースで提供されるサービスなのでPC、タブレット、スマートフォンなど、多様なプラットフォームで利用できます。

   - 言語: 言語についてはメニュー等は英語のみですが、プロンプトとしての入力文字列として日本語入力に対応しています。

D. 長所

     - 直感的な操作性とユーザーフレンドリーなインターフェース。

     - 多様なプラットフォームで利用可能。

     - AI機能による効率的なマインドマップ作成。

2-6:miro

引用元:https://miro.com/ja/product-overview/

 

A. 具体的なAI機能:

   Miroは、AI搭載のオンラインワークスペースで、以下のAI機能を備えています:

   - Miro AIアシスト: 文章の文脈を理解し、新たな製品やアイデアを迅速に生み出す支援をします。アイデア生成、要約、分類、テキストに基づく画像生成、シーケンス図の視覚化など、多彩な機能を提供します。

 

B. AI機能の無料利用:

   MiroのAI機能は無料で利用できます。プロフィール設定から言語を日本語に変更することで、日本語でも利用可能です。

 

C. 対応OSと言語:

   - 対応OS: MiroはPC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなプラットフォームで利用できます。

   - 言語: Miroは日本語でも利用可能です。

 

D. 長所

     - 直感的な操作性とユーザーフレンドリーなインターフェース。

     - マインドマップ、アイデア生成、ワークフローの自動化など、多彩な機能を提供。

     - プラットフォーム全体でワークフローと機能が最適化されており、イノベーションに必要な情報に非同期でアクセスできる。

まとめ:

マインドマップは、情報整理やアイデア発想に用いられる記述法であり、AI機能を搭載したツールが存在します。本記事では、EdrawMind、ChatGPT+PlantUML、ChatGPT MindMap、GitMind、XMind AI、Miroの6つのツールを比較しました。EdrawMindはAIを使ってマインドマップを自動生成し、AIによるスライド変換も可能です。AI機能を利用することにより従来、数時間あるいは数日要していた作業が数分~数十分で完了することが可能です。

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