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Part 1: フローチャートとは
あなたはフローチャートを知っていますか?
フローチャートとは、標準フローチャート記号を使って、物事の流れを簡単に表した図のことです。
左から右・上から下へ矢印に沿って読んでいくだけで流れが理解できるようになっています。
フローチャートは複雑なビジネスプロセス、システム、アルゴリズムなどをわかりやすく「見える化」するためによく使用されます。
実は、フローチャートはビジネスのシーンだけではなく、学生の勉強にもとても役立つんです。
以下の問題を悩んでいますか?
- 中学生になって苦手な教科が増えた
- 授業内容をまとめたい
- 自由研究の書き方に困っている
こういう時に、学生の方にもフローチャートがおすすめです。
ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
Part 2: 中学生の学習内容フローチャート例を3つ紹介
フローチャートは中学生の学習内容にどう応用できるのでしょうか。
この章では、技術家庭科・算数・理科の3教科の中から具体例と共に紹介します。
① プログラムの分析フローチャート(技術・家庭科)
技術・家庭科では、電気製品のプログラム分析や、料理の手順などを見やすいフローチャートにできます。
今回は身近な電気製品である首振り扇風機を例に『首振り扇風機の実行プロセスを分析するフローチャート』を作成しました。
首振り扇風機は、
「コンセントを入れる→電気が流れる→スイッチを入れる→扇が回る→スイッチを切る→止まる」
という流れで動きます。
その他にも「ボタンで風の強弱をつける・扇風機の首を回す」といった機能があります。
一連の動きをフローチャートにすると下の図のようになります。(写真をクリックしてダウンロードすることができますが、eddxファイルをedrawmaxで開いてください)
上の図で分かるように、モーターが回転してファン(扇)を動かしており、強ボタンと弱ボタンを切り替えることでモーターの回転数を増減させ、風量を変えることができます。
首振りつまみは押し込むとファン(扇)の回転の力を利用して扇風機の首が左右に回ります。 つまみを上げると首の回転が止まります。
フローチャートを使うと、身近な製品がどうやって動いているか理解できます。
電気製品のプログラムというと難しそうに思えますが、複雑な動きのように見えて案外単純な仕組みのものも多いですよ。
② 因数分解のフローチャート(算数)
「問題に対してどの公式を使ったらいいのか分からない」
これが算数につまずいてしまう原因のひとつです。
高校生になると今より難しい問題が出るようになるので、算数は中学生のうちにマスターしておきたいですよね。
算数では様々な計算問題がフローチャートに適用できますが、今回は例題として『因数分解の解き方フローチャート』を作成しました。
上の図を見てください。
フローチャートにすると、難しい因数分解も簡単に解けそうに思えませんか?
練習として実際にフローチャートを使って問題を解いてみましょう。
【例題】(x+2)2-2(x+2)-35=?
因数分解の問題では、まず共通因数を見つけます。
例題には共通因数がないので「いいえ」に進み、共通因数になるものを探します。
式の中には(x+2)という共通する部分があるので「はい」に進みます。共通する部分(x+2)を他の文字Aにおきかえて、因数分解をします。
(x+2)2-2(x+2)-35=A2-2A-35 =(A+5)(A-7) =(x+2+5)(x+2-7) ←ここでAを(x+2)に展開する =(x+7)(x-5) |
難しい計算問題もフローチャートにすることで、どの公式を当てはめればいいか簡単に分かるようになります。
苦手な単元はフローチャートで単純化することがおすすめです。
③ 実験フローチャート(理科)
自由研究では理科の実験を題材にする人が多いと思います。
牛乳でカッテージチーズを作る実験や、ペットボトルに雲を発生させる実験など、1日でできる実験も数多くあります。
自由研究は実験そのものより、考察をまとめたレポートの方が重要です。
今回は『10円玉の酸化還元反応実験』を自由研究として、レポートに使う実験フローチャートを作成してみました。
実験フローチャートの書き方は、実験でやった事を順番に書くだけです。
シンプルですが、このフローチャートがあるだけで他の人にも見やすい、分かりやすいレポートになります。
10円玉の酸化還元反応実験とは「黒ずんだ10円玉を調味料にひたして待つ→水洗いをして10円玉がピカピカになったか確認する」という実験です。
調味料によって結果が違うので、比較することで
- 10円玉の黒ずみが分解(還元)された理由
- 調味料の成分の違い
- 10円玉が最もピカピカになる調味料は何か
などの考察を深めることができます。
写真を撮って比較すると、より見やすいレポートになりますよ。
Part 3: フローチャートは勉強に役立つ
これまで見てきたように、学習した内容のフローチャートを作るメリットはいくつもあります。
- 複雑なものも単純化できるので苦手意識が減る
- ひとつひとつの単元に詳しくなれる
- 他の人にも見やすく、分かりやすくまとめられる
複雑な内容でもフローチャートにまとめることで簡単に理解できるようになるので、苦手な教科こそフローチャートを作ってみて下さい。
他の人が見ても分かるように作るのがポイントです。
うまくできなくても何回も作ってみましょう。
練習するうちに自然と理解が深まるので、どんどん得意教科に変わっていきますよ。
Part 4: フローチャート作成ソフトEdrawMax
今回のフローチャートはすべてフローチャート作成ソフトEdrawMax(エドラマックス)を使って作りました。EdrawMaxにはテンプレートがたくさんあるので、簡単にきれいなフローチャートを作成できます。
今回紹介した例では『首振り扇風機の実行プロセスフローチャート』と『因数分解の解き方フローチャート』にテンプレートを使用しています。
操作方法もドラッグ&クリックと簡単なので、作っていて楽しいですよ。
EdrawMaxは無料版もあるので、ぜひ試してみてください。
Edraw Max -- All In One の作図ツール
- 豊富なテンプレートと図形
- 様々なファイル形式に対応
- フローチャート、マインドマップ、組織図などを作成
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