生活、学習、仕事など様々な分野に役立つマインドマップの入門知識をご紹介します。この記事を読めば、初心者でもマインドマップについて深く理解できるようになります。
マインドマップという言葉を耳にしたことがある人で、具体的にどんなものであるかについては知らない人も多いでしょう。この記事では、マインドマップの定義や由来、応用、作成ツールなど、マインドマップの基本について、分かりやすく解説していきます。
- 目次 -
Chapter1:マインドマップって何?
マインドマップとは、頭で思い描いたものを図式で表現するためのツールです。
中心にメイントピックとなる文字や画像があり、その中心から複数の枝分かれが放射状に展開し、各枝分かれにそれぞれのキーワードや画像がある、という人間の脳をイメージした、思考を可視化するためのダイアグラムです。
マインドマップは優れたノート術として、
- 情報整理やアイデア発想
- 知識記憶をするために活用できる
などのメリットで注目されています。
良いマインドマップは、テーマの「形」、各ポイントの相対的重要性および枝分かれが、互いに関連する方法を明確に示します。これはつまり、レビューをすばやく行うことができることを意味します。一目見るだけで、情報の全体を把握することができるのです。
☝☝ EdrawMindで作成された実例 ☝☝
Chapter2:マインドマップの歴史
マインドマップは長い歴史を持ち、その始まりは3世紀にまでさかのぼります。当時の思想家や哲学者はグラフィックデザインを使用し、一つの考えに関連するさまざまな概念、言葉、およびアイデアを描いていました。1950年代、意味論のネットワークについての研究が登場しました。マインドマッピング(マインドマップ)という概念は1970年代、著述家であるトニー・ブザン(Tony Buzan)氏によって提唱されました。その後、科技、社会の発展による膨大な情報を効率的に処理することが必要とされる時代になり、マインドマップは創造的な思考を促進する有力なツールとして、さまざまな分野において、活用されるようになりました。
Chapter3:マインドマップの種類
マインドマップの構造や種類については、定着したものはありません。そもそもマインドマッピングとは伝統的で保守的なものではなく、自由で変化的なものです。ただし、よく使用される構造タイプはあります。以下のとおり、放射状(一番使う)、右型、ツリー型、組織図型という4つの種類が基本です。これらを変化可能なレイアウトを介して、自由にマインドマッピングの創造性と可能性を広げていけるのです。
また、今は流行っている特性要因図(魚の骨の形)、タイムライン、サークル図などもあります(EdrawMindツールの対応レイアウト)
実は、手描きマインドマップより、現在に大勢な方はフリーマインドマップツールを使用しています、マインドツールは上記のレイアウトを対応しています、ブレーンストーミングやプレゼンを行うことも可能です。
Chapter4:マインドマップの良い点
☝☝ EdrawMindで作成された『マインドマップ良い点』 ☝☝
1. 幅広い活用法
マインドマップは人間の脳のように放射的に発想を展開していきます。それは知識勉強やメモ取り、読書ノート取り、スケージューリング、プロジェクト管理といった、勉強や生活、仕事など様々な活用法があります。
2. 編集しやすい
メモ帳の伝統的なテキストの揃え方と比較すると、マインドマップは理論的に無制限にブランチを階層別で広げていくことができます。散らかった線や矢印、テキストを紙の余白に絞り込むのではなく、アイデアや情報を後からいつでも追加することが可能で、再編集しやすいです。
3. 記憶を強める
放射状の構造に加え、マインドマッピングには作り手の好きなアイコンや記号、画像などを挿入することができます。また、グラフィックを介してアイデアや言葉を表現することもできます。これらのパーソナライズされた要素は視聴者の記憶を強める傾向があります。
4. 視聴者を集中させる
マインドマップのレイアウトでは、物事を上位概念から下位概念に展開していきます。このような構造は、アイデア間の関連性に焦点を当てるのに役立ちます。この場合、物事が散在する代わりに、包括的で論理的な情報を得られるようになります。
5. 簡潔な情報
トピックテキストはキーワードや短いフレーズとなるため、マインドマップは膨大な情報をまとめるのに非常に役立ちます。例えば期末試験を準備するときに、マインドマップで知識を確認するほうが、本を一冊全部読むよりもはるかに時間を節約することができます。
Chapter5:マインドマップの悪い点
1. テキスト制限
前述のように、マインドマップのトピックテキストはキーワードや短いフレーズで構成されるため、挿入テキストには制限があります。ただし、マインドマップソフトウェアを選びドキュメントを作る際に、注釈、タグ、添付ファイル、およびハイパーリンクなどを挿入して、豊富な情報を追加することができます。
2. 時間かかる
素敵な絵とテキストつきのおしゃれなマインドマップを作り出すには、膨大な時間がかかります。その点、EdrawMindなどの優れたマインドマップソフトウェアを使えば、不必要なエネルギーや時間を大いに節約することができます。
3. ルール制限
マインドマップを書く際にマインドマッピングソフトウェアを選択すると、制限なしでフリーなスタイルで作成することはできません。ソフトウェアの動作は、レイアウト、フォント、テーマなどの特定の規則に従わければなりません。紙の上で書くのも、中心トピックの位置、ブランチの伸ばし方などにも注意すべきポイントがあります。
☝☝ EdrawMindで作成された『マインドマップ悪い点』 ☝☝
Chapter6:マインドマップの応用
冒頭で述べた通り、マインドマップは、日々の生活や知識勉強、ビジネスなどさまざまなシーンで機能します。例えば、問題解決するための対策をブレーンストーミングし、マインドマップに抽出します。また、複雑な概念や問題を学ぶとき、文字を書く代わりに、マインドマップを使用し、キーワードに関するアイデアや画像、概念を示すことでより明確化させることができます。
以下は、マインドマップが役立つ事柄をまとめて概説したマインドマップです。
マインドマップの使いについて、詳しくはこちら ▶マインドマップの12種応用と事例
Chapter7:マインドマップの作り方
【手描きでマインドマップを作る】
紙とペンでマインドマップを描くことを選択する場合は、水平に配置されたA4の用紙が最良選択でしょう。一枚の紙を選ぶもしくはマインドマップソフトウェアを立ち上げ、中心トピックを配置します。マインドマップの作成は、以下の通り簡単に行えます。
- 空白のページの中央に中心トピックを書く(画像を描く)ことから始めます。
- この中心的概念の周りに、関連する主要なアイデアを追加し、中心トピックと各アイデアを線でつなぎます。
- アイデアをさらに拡張し、メインブランチから派生するサブブランチを作成します。
- ブランチとサブトピックを区別するために、さまざまな色や記号、画像を使用します。
【ソフトを使ってマインドマップを描く】
ここでは、Wondershare EdrawMindを使ってマインドマップの作成ステップを説明します。まずは以下のボタンからEdrawMindを無料ダウンロードしましょう。
①EdrawMindを起動して、レイアウトを選択します。
②マインドマップの中心トピックを決めます。
③中心トピックからブランチを伸ばしていきます。
サブトピックを追加 | Tab |
後方にトピックを追加 | Enter |
前方にトピックを追加 | Shift + Enter |
・(メイン)トピック、サブトピックを追加します。
④マインドマップを充実させます。
・「吹き出し」で補助説明をします。
・「 マーク」で明確化します。
⑤マインドマップをカスタマイズします。
・クリップアートを挿⼊します。
・⼿描きスタイルを使うこともできます。
⑥マインドマップを保存、共有、印刷します。
・保存はPCだけでなく、クラウドやDropboxに、またパーソナルテンプレートとしての保存も可能です。
・出力形式は画像、PDF、Word、Excel、PPT、HTML、SVG、MindManager等の形式が選べます。
さらに詳しいマインドマップの作り方についてはこちら ▶超詳しいマインドマップの書き方
補足:手描きとソフト それぞれのメリットとデメリット
マインドマップを描く場合、ソフトを使わずに手描きすることもありますが、ソフトと手描きのどちらがいいのでしょう? それぞれのメリット、デメリットを以下に記載しますが、一方のデメリットは他方のメリットとなります。
メリット | デメリット | |
手描き |
・創造性とアイデアの促進:手で描くことにより、新しいアイデアが浮かびやすくなることがあります。 ・記憶の促進:情報の記憶や理解が促進される可能性があります。 ・シンプルさ:どこでも手軽に描くことができます。 |
・修正が難しい: 誤って描いた部分を修正するのが難しいことがあります。 ・保存と共有が制限される:ソフトとは異なり、簡単に保存・編集・共有することができません。 |
ソフト |
・編集と修正の容易さ:簡単に要素を追加・削除・移動・修正することができます。 ・多機能::テキスト、画像、リンク、カラーなど、多彩な要素を組み込むことができます。 ・保存と共有が便利:クラウドに保存し、必要に応じて共有することが容易です。 ・バックアップと復元:データのバックアップを取ることで、情報の喪失を防ぐことができます。 |
・創造性の抑制:直感的な手描きと比べ、創造性が抑制されることがあるかもしれません。 ・デバイス依存:デジタルデバイスが必要で、バッテリー切れや通信などの問題が発生する可能性があります。 |
ただし、EdrawMindのような最新のマインドマップ作成ソフトでは、手描き風を実現したり、AI機能で多様なアイデアを生成したりできるようになっているので、上述のソフトのデメリットは少なくなっています。
Chapter8:マインドマッピングツール
EdrawMindはマインドマップを作成するための優れたフリーソフトウェアです。ブレーンストーミング、問題解決、思考整理、スケジュール計画などに幅広く活用できます。直感的なユーザーインターフェースやおしゃれな内蔵テーマスタイル、豊富なクリップアートと要素、プロ並みのスライドショーモードが備わっています。これらを活用することで、初心者でも素敵なマインドマップを簡単に作成することができます。
ここでは、マインドマップングツールとして、EdrawMindの特徴を紹介します。
①テンプレートが充実している
EdrawMindには基本形として22個のレイアウトが準備されていますが、それ以外にも「ギャラリー」として、数百を超えるテンプレートを参照することができます。
②多様な出力方法が用意されている
WordやExcel、PPTにも出力できるので、様々な場面での活用の幅が広がります。さらに、他のマインドマップの形式(MindManager)で出力することも可能です。
③無料版でも十分に利用可能
無料でも基本的なマインドマップの機能は使用可能で、無制限にマインドマップをつくることができますし、複数のテンプレートが使用可能です。ただし、出力に透かしが入るなどの制限事項があります。
④同期機能が充実
ブラウザ版も用意されていて、PC版とブラウザ版でのファイル同期に対応しているので、複数端末からEdrawMindを使用することが可能です。また、複数メンバーでリアルタイムに作業することもでき、チームで一つのマインドマップを共有することができます。
⑤AI機能を搭載
AI機能を搭載したエドラマインドによってマインドマップ自動生成はカンタンに実現可能です!また、要約、コピーライティング、マインドマップからパワポ、動画に出力することができ、生産性を大幅に上昇させます。
関連記事 【マインドマップ歴20年】の筆者が教える2024年のマインドマップアプリ・ツール!
Chapter9:マインドマップの作成における注意点
マインドマップは自由に描くことができ、厳しいルールや規則はありません。しかし初心者がマインドマップを作成する際には、事前に知っておくべき注意点がいくつあります。これらはマインドマッピングをよりプロ並みに、かつ効果的に作成するために役立ちます。
- 作図ページ(紙)中心から書き始める
- 画像、イラストをたくさん使う
- 異なる色を活かして分別、強調する
- 説明は単語で書く
- ブランチを使う(枝分かれ)
- 線の太さやスタイルで関連性を示す
- 各要素やセクションの周りに適切な余白を確保する
Chapter10:さらにマインドマップの活用事例を見る
以下はいくつのマインドマップの活用事例です。これらの事例を参考に、マインドマップの幅広い使い方をより深く理解していきましょう。お気に入りが見つかればダウンロードし、自分のマインドマップを描き始めてみましょう。
マインドマップ マーケティング | マインドマップ 金融 | マインドマップ 組織図 | マインドマップ プロジェクト管理 |
マインドマップ 言語勉強 | マインドマップ 歴史知識 | マインドマップ 読書ノート | マインドマップ 科学知識 |
マインドマップ 健康生活 | マインドマップ 飲食 | マインドマップ ソーシャルメディア | マインドマップ 旅行 |
上記の.emmx形式テンプレートをダウンロードして、EdrawMindで試してみてください。
Chapter11:まとめ
この記事ではマインドマップ初心者に向けて、マインドマップの定義や由来、応用、ツール、作成方法まで詳しく解説しました。マインドマップは自由に描くことができ、厳しいルールや規則などはありません。マインドマップが生活、学習、仕事、ビジネスなどの場面で幅広く活用できる効果的なツールといえることはあきらかでしょう。
さあ、あなたも早速フリーソフトEdrawMindを活用し、あなただけのマインドマップを作成してみましょう。