日本の小学校教育が変化しているのをご存知でしょうか?
2020年度から実施される小学校の新学習指導要領では「考える力」を重視する教育内容に変わっています。今までの日本は暗記型教育といわれる物事をより多く覚えさせる教育だったため、生徒は受け身で効率良く覚える必要がありました。しかし文部科学省の方針が暗記型から思考型の教育へと変化したのです。
思考型教育とは欧米で行われている教育方法です。たくさん本を読み、自分の考えを述べさせ、入試も日頃の成績が重視されます。欧米では小学生も授業で大人顔負けのプレゼンを行います。学校で「考える力」を鍛えているからですね。「考える力がある」とは物事に対面したとき、本人が調べて考え、自分の言葉で意見を述べる力があるということです。「考える力」を伸ばす思考型教育は、大人も今まで教えてもらったことはありません。
暗記型から思考型に転換できるか不安があるかと思いますので、今回は思考力の身につけ方をじっくり解説していきます。
「思考力」の身につけ方
これからを生きるために必要な「思考力」、一体どうやって身につけるのでしょうか。
1. よく考え、思考を整理する
一般的に、1つの問題についてよく考えることで思考力は鍛えられます。
しかしぐるぐると悩むだけで、何も進展しないこともあります。
そんな時は思考を整理して考えをまとめましょう。思考の整理には
- 眠って細かい部分を忘れる
- 問題から離れて別のことをする
- とにかく書き出す
ことが有効です。
書き出す際はシンプルな言葉で書くと良いでしょう。思考の整理は手書きで行っても構いませんが、ツールを使うと簡単かつ確実に成果を出せます。
2. 小学生からのマインドマップ作り~EdrawMind活用法~
思考の整理用ツールとしておすすめなのが
EdrawMindを使うと簡単に思考を掘り下げることができます。画像はEdrawMindで作成した「ある小学生の女の子が考えた将来の夢」のマインドマップです。
彼女の将来の夢は「看護師」「パティシエール」「美容師」です。
その職業に就きたい理由は看護師でいえば「人を助けたい」「かっこいい」「お金がたくさんもらえる」からです。なぜ人を助けたいかというと「痛がっている人を見ると悲しい」からで、なぜ悲しくなるかというと「(自分では)助けられないって思う」「(自分は)無力だから」「痛いのは嫌だから」という理由です。
マインドマップはこのように自分の中から出てきた理由に対してなぜそう思うのかを自問自答し続けることで、新しい視点やアイデアを発見できるツールです。
なりたい職業について自分の考えを掘り下げたものが画像のマインドマップになりますが、出てきた答えの中で同じ単語が複数あることに気がつきます。
- 人を助ける
- かっこいい
- 喜んでもらえる
- 楽しい
- おしゃれ
の5つです。
彼女は将来絶対になりたい職業が決まっているわけではないようですが、今の彼女が大切にしているのはこの5つであることは分かります。
つまり「大人になったら人を助けることで喜んでもらえて、かっこよくて日々を楽しんでいるおしゃれな人になりたい」のです。マインドマップにすることで、将来の夢=なりたい職業ではないことが見えてきます。「自分は将来こんな大人になりたい」これこそが将来の夢なのです。
マインドマップを学校の勉強に活用した場合、英単語の暗記や歴史の勉強にも使えます。歴史は学校では時代別に教えがちですが、マインドマップ勉強法を行うとひとつの政策が行われるまでの背景が理解できるようになるため真の理解につながります。
こうして「考える力」をつけていけば、むやみやたらな塾通いも必要ないかもしれません。
ただし、いきなり子供だけでマインドマップを作成するのは難しいので、慣れるまでは親子一緒に行うことをおすすめします。
大人も一度試してみると仕事や政治などの分野を理解しやすいことに驚くと思いますよ。
ポイントは自分に質問を投げかけ続けることです。
マインドマップを活用して物事を深く考えることを習慣にすると、根拠のある自分なりの意見が出せるようになります。
3. 脳を活性化させる
また脳を活性化させると思考力向上の助けになります。脳の血流は神経活動と連動しているため、神経を活発に働かせると血流量が増えて脳が活性化するという仕組みになっています。
脳の活性化には刺激や軽いストレスが有効といわれているので、
- 簡単な計算
- 本の音読
- 新しいことに挑戦する
- 軽い運動
を行うと良いです。
また腸内環境を整えたり、適度に水を飲むのもおすすめです。簡単なことから取り組んでいきましょう。
思考力を身につけるために
- よく考え、思考を整理する
- EdrawMindでマインドマップを作る
- 新しいことに挑戦する
の3つをおすすめしました。
実は欧米の小学生は思考型教育を受けているため、あまり塾には通いません。思考型教育は正解を出すものではなく「考える力」である思考力を身につけるための教育だからです。勉強の仕方や考え方というのは慣れなので、回数をこなして思考力を鍛えていきましょう。
その際にはぜひEdrawMind(マインドマスター)を活用してマインドマップを作成してみてくださいね。