旅行の道のりや日程などを管理するのに行程表を作成することがあります。
計画段階でもある程度の時間管理をしておければ、より充実した旅行を楽しむことができると思います。 いちいち表を作るのは面倒だと思う人もいるかもしれませんが、作図ソフトを使うと案外簡単に作ることができます。
本記事では、EdrawMaxという作図ソフトを使って行程表の書き方を解説してゆきます。
- 目次 -
Part 1: 行程表とは
1.1 工程表とは
行程表とは、大袈裟に言うとプロジェクト(計画)のプロセスを時系列でまとめた表のことです。
行程表を活用することで、どの行程にどのぐらいかけられるかを検討でき、全体的な時間管理を行いやすくなります。
予定を立てたり、目標に向かってプロセスを書き出したり、仕事上のプロジェクトの計画を立てるときなどに用います。
学生時代にテスト前など、どの科目をどのぐらい勉強するか計画表を立てたりした経験がある方もいるかも知れませんが、それも行程表の一種です。
行程表を作成する上で大切なことは、
② そのためにどんなプロセスが必要か
③ 各プロセスをどのぐらいの時間をかけて行うか
を明確にすることです。
それらを表にして視覚化することにより、行程表はとても役に立つ存在となります。
1.2 行程表の種類
行程表はさまざまな場面で活躍します。
代表的に事例としては以下のようにものがあります。
・旅行行程表
旅行の出発時刻から帰宅時間までを把握し、その間にどこに行きたいかという希望も列挙します。
行きたい場所の位置を確認し、地理的あるいは交通利便上効率的なコースを設定し、どこに何日の何時頃訪れるかを書き出します。
途中の交通手段なども書き加えておくと、それを見ながら旅行を楽しむことができます。
・出張行程表
旅行行程表と似ていますが、訪問先と訪問時の予定をより具体的に記します。
また、訪問時間も大まかではなく厳密にしておかなくては、予定の時刻に遅刻してしまったり迷惑をかけてしまったりします。
そのために、交通手段の下調べもより綿密に行っておく必要があります。
・学習計画表
受験生やテスト前の学生などに作成をお勧めしたい行程表です。
「いつまでにどの科目の偏差値をいくつ上げる」など、ある程度長期的な目標を時系列で立て、それに従って短期的な目標も構築してゆくと良いです。
合格するために何をすべきか、自分の苦手な分野は何かを把握することにも役立ちます。
本記事では、旅行計画表と出張行程表について、具体的に書き方を紹介します。
Part 2: EdrawMaxで行程表の作り方
行程表も表の一種ですので、EdrawMaxの「表の挿入」機能をシンプルに活用しましょう旅行においても出張においても、行程表を作成する上で重要なのは場所と時間の把握です。
どこまで行くのにどのぐらいの時間を要するのか、事前にインターネットなどを利用して調べて時間を計算して作成するようにしましょう。
2.1 旅行行程表の例
旅行行程表の場合、どこに何時頃に着けば何時間滞在できるかがわかります。
交通機関の情報から、最適なルートを考えてみましょう。
今回は東京旅行を例にします。
2日目 東京ディズニーランド
3日目 午前中に帰還(観光なし)
このようなコースを希望するものとします。ルートとしては、羽田空港から電車で最初に行きやすいのは東京スカイツリーです。
また、スカイツリーから浅草もさほど遠くありません。
ただし、翌日にディズニーランドに行くことを考え、その時のアクセスがしやすい東京駅周辺のホテルに宿泊することを考えます。
これらのアクセスを時間軸を作って表にするとわかりやすくなり、そこが旅行行程表のメリットともなります。
これから具体的な作り方を紹介いたします。
ステップ1
まずEdrawMaxを立ち上げ、「新規作成」しましょう。
「表」の機能ぐらいしか使いませんので、「空白の図面」で結構です。
ステップ2
「挿入」→「表」から2×7程度の表を挿入しましょう。
行と列は後でも加えることができます。
ステップ3
表の線の部分をクリック&ドラッグすると表のサイズを調整することができます。
上の行より下の行をやや広く作っておきましょう。
上の行に日時を、下の行に具体的な場所や行動を書き込みましょう。
また、例えば飛行機の出発時刻のように具体的な時間が決まっている場合はそれも記載しておくとよいです。
ステップ4
同じ要領で他の時間と場所、行動も入れてゆきましょう。
行や列が足りないときは右側の「表のプロパティ」から増やすことができます。
ステップ5
あとは同じ要領で他の日程も入れてやりましょう。
日にちごとに色分けなどを行うと見やすくなります。
ステップ6
旅のしおりにスマホなどに保存しておくと良いです。
「エクスポート」の機能を使うと画像として保存できます。
これで簡単な行程表が完成しました。
2.2 出張行程表の例
出張行程表も基本的な考えは同じです。
ただし、単なる旅行以上に滞在先での行動が事前にわかっているケースが多いですので、そのような情報も入れておくと良いです。
また、遅刻などをしてしまうと相手先にも迷惑を かけてしまいますので、時間管理はより慎重に無理のない日程を組みましょう。
今回は製品開発のために朝からD社の工場を訪問し、その内容も含めてD社と打ち合わせをするための出張をメインとします。
おそらくせっかくだから近隣の会社に挨拶に行ったり、直接会議に参加したりすることも相手先と調整して行えるはずなので、うまく時間調整してそのような予定も入れましょう。
空港についたら川崎に向かい11:00にA社を訪問
昼食後、14:00に横浜のB社に訪問し会議に参加
せっかく横浜に来たので16:00にC社に挨拶がてら訪問
横浜宿泊
2日目 朝から鶴見のD社工場訪問
その内容をD社本社(新宿)にて打ち合わせ
帰還
作り方は旅行行程表とほとんど同じですが、行き先の欄には担当者や資料などより多くの情報を入れて一元管理しやすくしましょう。
Part 3: まとめ
行程表の作成方法についてご紹介してきました。
行程表は計画を立てるときに、時間と場所、行動を想定して作成するものです。
想定の際に調べた交通機関の情報なども合わせて記載しておくことで、より具体的でわかりやすくなります。
さまざまなシーンで是非ご活用ください。