近年の「はがき」利用は、パソコン印刷で「年賀状」「暑中見舞い」「寒中見舞い」「喪中欠礼」を作成することが大半を占めるようです。インターネットメール、SNSの普及により手書きによる「はがき」作成はしない時代になっています。しかし時代に沿わずに「年賀状」を手書きしている方々もいらっしゃいます。筆者自身も手書き「年賀状」を数通受け取っています。また、パソコン印刷した「年賀状」に近況を手書き文章で付記します。「はがき」手書き文章があると温かみを感じます。
Part 1: はがきの基本
① はがきの種類
「はがき」には「官製はがき」「私製はがき」があります。「官製はがき」は日本郵便配下の郵便局やCVSで常時販売している「第二種郵便物」紙です。「官製はがき」は、インクジェット紙や胡蝶蘭など、用途によって適宜に選択できます。「官製はがき」の紹介をしていきます。
- 通常はがきは「ヤマユリ」が装飾され、63円で販売しています。さらに、252円の四面連刷紙、63円のくぼみ入りが販売されています。聞き慣れなれませんが「四面連刷紙」;はがき4枚を田形に連刷したもので、大量にはがきを印刷する場合に便利です。
- インクジェット紙は「ヤマザクラ」が装飾され、63円で販売しています。
- 「胡蝶蘭」装飾ものがあり、63円で販売しています。仕向けは「寒中見舞い」「喪中欠礼」に利用されています。252円の四面連刷紙も販売しています。
- 往復はがきは、往信用と返信用はがきが一続きになったはがきです。中央を折っていないため、そのまま印刷ができます。126円で販売しています。
- 年賀はがきは、お年玉付郵便はがきです。毎年11月中旬に63円で販売しています。さらに、寄附金付き+5円、絵入り63円も販売されています。
- 「私製はがき」は日本郵便以外で生産しているはがきです。63円の郵便切手を貼付して投函します。
② はがきの用途
「はがき」は封書の略式の郵便物です。そのために、気楽な文面の送受に使用することが慣習になっています。これから「はがき」を利用して送る書状を紹介していきます。「年賀状」「暑中見舞い」「寒中見舞い」「喪中欠礼」「返信はがき(結婚式・同窓会・法事出欠返信のためのはがき)」「往復はがき」は封書を使用せずに「はがき」を使用してお送りします。
Part 2: はがきの例文とサンプル
はがきの例文を送り先別に紹介します。今回は「暑中見舞い」を例文にしています。EdrawMaxで作られたサンプルはがきが付属しています。
① 友だちのケース
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますが お健やかにお過ごしでしょうか
時節柄 くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます
令和三年 盛夏
② 親のケース
暑中お見舞い申し上げます
とても暑い毎日ですが、夏バテしていませんか
私は相変わらずの日々をおくっています
盆休みには帰省しますので、日程を連絡します
暑さがつづくようです、お父さんは飲み過ぎ注意、お母さんは冷たいものを食べ過ぎないようにしてください
令和三年 盛夏
③ 恋人のケース
暑中お見舞い申し上げます
梨花も私も苦手な猛暑がきました
夏バテしていませんか
近々キリッと冷えた生ビールで、暑気払いしましょう
今年の夏も健康で楽しい日々になりますように
令和三年 盛夏
④ ビジネスのケース
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます
何とぞ今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます
本来ならはご挨拶に伺うべきところですが 略儀にて失礼いたします
ますます厳しい暑さに向かいます折 ご自愛専一にお過ごしくださいませ
令和三年 盛夏
Part 3: EdrawMaxではがき一枚の作り方
上記のEdrawMaxで作成したはがきのサンプルはいかがでしょうか?EdrawMaxはクロスプラットフォームであり、オールインワンのドローソフトです。有料版でないと使えない機能がありますが、無料版利用でもユニークで絶妙なはがきを作れます。
次に、EdrawMaxを使用してはがきを作成する方法を見てみましょう。
- 描画を新規作成します。EdrawMaxを起動し、「新規作成」ページの「設計」カテゴリーにある「カード」をクリックします。空白の図面を作成するか、組み込みのテンプレートから編集を開始するかを選択できます。 (ヒント:「はがき」をダブルクリックして、空白の図面を直接に作成できます。)
- ページのサイズを設定します。はがきのサイズは通常100×148mmです。「ページレイアウト」タブの「サイズ」を開き、「ほかのページサイズ」をクリックし、「カスタムサイズ」を選択し、上記のサイズを自由に設定できます。(ヒント:他の単位を選択して必要なサイズを設定するか、ページの向きを選択できます)
- はがきに付記する背景・イラストを設定します。EdrawMaxの組み込み「ライブラリ」にある図形素材を使用し、インターネット上の無料のイラストWebサイトからイラストをダウンロードして、EdrawMaxにインポートして使用できます。(ヒント:イラストAC(https://www.ac-illust.com/)はイラストが無料!柔軟に使用できれば大変助かります!)
- はがきの内容を入力します。「テキスト」をクリックしてキャンバスにテキストボックスを追加すると、Wordのようにテキストのスタイルを編集できます。 テキストボックスの長さと幅さを調整することで、垂直方向のテキストを作成できます。(ヒント:インターネットにダウンロードおよびインストールされたフォントは、EdrawMaxでも使用できます。テンプレートで使用されているフォントは「しょかきさらり行体」です。)
- はがきを保存します。 「ファイル」タブの[名前を付けて保存]をクリックして、ファイルを「コンピューター」に保存するか、「個人クラウド」に保存するかを選択します。または、「個人テンプレート」として保存して、繰り返し使用することもできます。(ヒント:「保存」のショートカットキーは「Ctrl+S」です。)
- はがきをエクスポートします。 [エクスポートと送信]をクリックして、ファイルを「コンピューター」に保存するか、「個人クラウド」に保存するかを選択します。または、「個人テンプレート」として保存して、繰り返し使用することもできます。(ヒント:「保存」のショートカットキーは「Ctrl+S」です。)
- はがきを公開します。 右上の「公開」をクリックすると、デザインしたはがきをEdrawMaxの「テンプレート」コミュニティに投稿できます。 コミュニティには世界中のユーザーが作成したテンプレートがあり、それらからインスピレーションを得て、ますますクリエイティブなコンテンツを作成できます。
- はがきを共有します。 右上にある[共有]をクリックすると、「リンク共有」と「HTML共有」を選択できます。他の人にリンクを共有すると、その人はこの共有ファイル を閲覧や編集することができます。さらに、Facebook、Twitter、Pinterest、LINEなどのソーシャルメディアと直接共有することもできます。
Part 4: まとめ
はがきは、お礼・お祝い・お詫び・お悔みなどの文章を、手書きで心を込めて書くことにより、自分の気持ちが相手に伝わる通信手段です。(最近はパソコン印刷が増えています。)インターネットやSNSを使用すると現物が残るとは言い切れません。はがきはいつまでも保管しておくことができます。年月が経過しても、何度でも読み返すことができるのです。
EdrawMaxは、280以上のダイアグラム種類を備えたドローソフトウェアとして、はがきに加えて、名刺、感謝状、招待状、誕生日カード、またはクリスマス、ハロウィン、バレンタインデーなどホリデーカードを作成できます。
さらに、ビジネス、ソフトウェアとデータベース、ネットワーク、エンジニアリング、デザイン、科学と教育などのさまざまな分野をカバーする機能とテンプレートがあり、作業効率を迅速に向上させるのに役立ちます。ぜひ無料でダウンロードしてお試しください