2020年に入ってから、世界中で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
厚生労働省により、令和3年2月21日時点で国内の新型コロナウイルス感染者数は42万人以上になりますが、退院・完治した人数も4万人以上となっており、感染症対策をしての経済活動も再開し始めています。
こまめな換気やマスクの着用、他の人と十分な距離を取るなど、皆さんも感染症対策には慣れてきたのではないでしょうか。
対策をすれば問題なく暮らせるとはいえ、感染リスクをゼロにすることは難しいと言われています。
なぜなら、新型コロナウイルスには
- 無症状でも他の人に感染させるおそれがある
- 軽症だと風邪と同じ症状なので、感染に気付かない
という特徴があるからです。
気付かないうちに感染しているかもしれない新型コロナウイルス。
感染を広げないためにも、もし自分が新型コロナウイルスに感染したらどう動くべきなのか、対応を考えていきましょう。
新型コロナウイルスの症状と対応フローチャート
まずは新型コロナウイルスに感染したときに出る症状を認識します。
次に、実際にコロナウイルスに感染したらどう対応すればいいのかをフローチャート で確認しましょう。
① 新型コロナウイルスに感染したら出る症状とは
- 息苦しい(呼吸困難)
- だるい
- 高熱
- のどが痛い
- 咳が長引く(1週間前後)
- 嗅覚障害
- 味覚障害
症状には個人差があり、感染しても約8割は軽症ですむそうです。
軽症だと風邪とほぼ同じで微熱や咳が出るだけなので感染に気付かなかったり、無症状のまま完治したりする人もいます。
しかし重症になるとインフルエンザよりも死亡リスクが高くなるため、重症化するリスクの高い人は特に感染に気をつけなければいけません。
下記にあてはまる人は重症化リスクが高いようです。
- 高齢者
- 糖尿病・心不全・呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患)などの持病がある
- 人工透析を受けている
- 免疫抑制剤や抗がん剤を使用している
仮に自分が軽症ですんだとしても、重症化リスクの高い人のことを考えると、感染を広げるわけにはいきません。
新型コロナウイルスに感染した可能性があるときは一体どのような対応を取れば良いのでしょうか。
② コロナ感染が疑われたら!対応フローチャート
こちらが新型コロナウイルス感染症の対応フローチャートです。
赤い線が「はい」、青い線が「いいえ」になっているので、その時の症状や診断結果に合わせて読み進めていきます。
編集可能な新型コロナウイルス対応フローチャートをダウンロード
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新型コロナウイルスに感染しているかどうかを確定するためにはPCR検査を受ける必要があります。
フローチャート を見ると分かるように、PCR検査を受けるには、かかりつけ医または帰国者・接触者相談センターで「感染の疑いがある」と判断されなくてはいけません。
下記の対象者は、かかりつけ医や帰国者・接触者相談センターに電話相談ができます。
- 「息苦しい・強いだるさ・高熱」などの強い症状がある
- 持病がある
- 妊娠している
- 感染者の濃厚接触者
- 海外から帰国(入国)した
「息苦しい・強いだるさ・高熱」などの強い症状がある人は重症の可能性があるので、すぐに電話相談をする必要があります。
持病がある人は重症化リスクが高いため、妊娠している人は早めの相談が推奨されているため、症状が出てから相談までの目安は2日です。
保健所から感染者の濃厚接触者と特定されている人、海外から帰国(または入国)した人は相談までの目安が4日なので、それまでは自宅で療養します。
ただし急に症状が悪化した場合は、かかりつけ医か帰国者・接触者相談センターに電話相談をしましょう。
注意点は、いきなり医療機関を受診しないことです。
もし自分が新型コロナウイルスに感染していた場合、何も知らない医療者や患者に感染させてしまう危険性があります。
必ず事前に電話で自分の症状を伝えるようにしましょう。
また、対象でなくとも感染が心配な人は、各都道府県・保健所の電話相談窓口に相談することができます。
各都道府県が開設している帰国者・接触者相談センター(厚生労働省HP)別ウィンドウで開く
厚生労働省が開設した電話相談窓口
電話番号 0120-565653 (フリーダイヤル)
受付時間 9:00から21:00 (土日・祝日も実施)
かかりつけ医や帰国者・接触者相談センターの電話相談で「感染の疑いあり」と判断されたらPCR検査を受けます。
検査結果が陽性なら症状に応じて入院か自宅療養になります。
検査結果が陰性、または「感染の疑いなし」と判断された場合、軽症なら自宅療養です。
熱や咳、強い倦怠感がある場合は電話連絡をしてから医療機関を受診し、医師の指示に従います。
コロナ対応フローチャートを作成するメリット
フローチャートには帰国者・接触者相談センターやかかりつけ医の電話番号、各都道府県・保健所の相談窓口の電話番号も書き加えておくと便利です。
電話番号は各自治体のホームページに記載されています。
コロナ対応フローチャートを作成するメリットは3つあります。
- 「はい」か「いいえ」を選べばいいので対応に迷わない
- 何をすればいいかすぐに分かる
- 初めてのことでも先を見通せる
新型コロナウイルス感染症は誰でも罹患する可能性があるので、対応には不安がつきものです。
しかしコロナ対応フローチャートがあれば、どこに電話をすればいいか、この先どうなるのかが分かるため、必要以上に不安にならずにすむでしょう。
今回のコロナ対応フローチャートは、フローチャート作成ソフト「Edraw Max」を使って作りました。
Edraw Maxはドラッグ操作やクリックだけで簡単にきれいなフローチャートを作成できるソフトウェアです。
コロナ対応フローチャート以外にも、ぜひ自分なりのフローチャートを作ってみて下さいね。
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